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■音日記

2000年12月24日〜29日

2000年12月29日(金)

■ Sound Padの進化

 小気味よい軽快動作のキーボード Sound Pad v0.13 がリリースされています(PDA Japanさんの記事で知りました)。

 P-Keyのクローンとして出発したソフトですが、演奏を録音・プレイバックする機能が加わって、独自の進化を遂げつつあるようです。録音機能は、タイミングをかなり精密に再現してくれるので、「ここまでできるのか」と素直に驚きました。

 なお、これは開発途上のベータ版で、コメント必須ということなので、ダウンロードした人は、かならずmatobaaさんに感想を送るようにしましょう。


2000年12月28日(木)

■ Tapsterその3

[追記:12/28 PM 11:30]
Tapsterの話題、最初から読みたい方は、このページの下の方、12/26の記事からどうぞ。(唐子では、まさに、「ゲームに使えそう」という話で盛り上がりました。ひらぱーさん、ご紹介ありがとうございます。)

 昨夜、神戸(「唐子」という中華料理屋さん)で小さなオフ会があって、Tapsterを実践、計5台の合奏をやってきました。皆さん、ご協力ありがとうございました。

 曲の間ずっと赤外線通信が続くので、電池の減りは心配ですが、おおむね、楽しんでいただけたようで、ほっとしました。それに、Tapsterを見て、複数のパームに一挙にビームするというアイデアを音楽以外にも応用できるかも、という楽しみな話も出ていました。

 Tapsterは、Visor PrismやPalmVx(WorkPad50J)でもきちんと動いてくれました。おそらくこの分だと、CLIEでも大丈夫なのではないかと思います。(マニュアルは、Palm OS 3.0以降で動作可能となっています。)

 私のPalmVxでは、これまでTapsterが使えなくて、おかしいなあと思っていたのですが、改めて調べてみたら、原因はどうやら、IrEnhanceでした。「環境設定(Pref)」→「Serial/Ir」の設定が「Ir」になっているとタメ、「Cradle」に変更すると、Tapsterは問題なく動きました。


2000年12月27日(水)午後

■ Tapster続報

 Tapsterのご紹介の続きです。私が肝心のところで勘違いしていたことがあるので、早速、ご報告します。

Tapsterは、ZBoxZのサイトから入手できます。「Dwonloads」のコーナーの一番下「Coming soon: Tapster, a MIDI music Ir network application.」というところです)

 「親」以外の人は、「Tapster」だけ持っていれば、色々な曲をその場で再生可能、しかも、「親」のデータは、MIDIですからパソコン上で汎用ソフトで作成可能。ちょっと下準備しておけば、オフ会でパーム同士で気軽に合奏ができるわけで、話題作りには最適なのではないでしょうか。

 また、もしも非常に強力な赤外線モジュールがあれば、イベント会場の片隅でデータを送りっぱなしにしておいて、道行く人のパームを鳴らす、ということもできるはず。複数の赤外線モジュールを色々な場所に仕込んでおけば、移動するにつれて、鳴る曲が変わる……、夢が広がる楽しいソフトだと思います。


2000年12月27日(水)

■最近の話題

 最近の話題のフォローです。

昨日ご紹介したTapsterについては、さらに調査中です。複数のパームの同期演奏(合奏)といっても、なかなか文章だけでは、意味が伝わりにくいと思うので、また機会があれば、どこかで実演してみたいと思っています。手元に複数のパームがない方(大多数の方がそうですね)は、mp3サンプルでお楽しみください。


2000年12月26日(火)

[追記:15:30] 複数のパームの配置図を追加しました。
[追記:12:30] mp3サンプルを追加しました。(手動でダウンロードしてから聞いてください。)

■皆さんは、複数台のパームに同時にビームすることが出来ると思いますか?

 とんでもないものを見つけてしまいました。

 皆さんは、同時に複数台のパームにビーム(赤外線送信)することが出来ると思いますか?

 パームで名刺交換をしたことがある人なら誰もが経験的に知っていることですが、答えは「ノー」です。赤外線による名刺交換やソフト・データのやりとりは、1対1でしかできません。これは、パームの常識です。

 ところが、この常識を覆すソフトを見つけてしまいました。

Tapster

 MIDIプレイヤーでおなじみ Zerucha 氏のプログラムです。ZBoxZのサイトからダウンロードできます。(「Dwonloads」のコーナーの一番下「Coming soon: Tapster, a MIDI music Ir network application.」というところ。なお、ZBoxZについては、こちらをご覧ください。 )

 赤外線通信で同期をとりながら、複数台のパームで合奏してしまおうというソフトです。

 まずは、実際に、3台のパームを使った演奏をMP3に落としてみました。

上手く自動再生できないかもしれません。一旦、ファイルをローカルにダウンロードしてから聞いてください。
即席で録音したので、音質が悪くて、周囲の生活音も入っていますが、ご容赦ください ^^;)

♪brand.mp3♪ (128kbps, 993KB)
♪brand32.mp3♪ (32kbps, 249KB)

 どうです。3台のパームを使っているとは思えないくらい、タイミングはぴったり合っているでしょう。

 基本的なアイデアは、割合シンプルで、一台の「親機」パーム(下図では左側の「Palm 1」)は、他のパートのデータを送信しながら自分のパートを演奏して、残りの「子機」パーム(下図では右側の「Palm 2, 3, 4」)は、「親機」から自分のパートのデータを受け取って演奏します。(送り手・受け手が固定していて、双方向の通信にはなっていません。詳細は、tapsrc.zip同梱のreadmeをご覧ください。)

 このプログラムを動かすのに必要なものは、

tapzsrc.zipファイルには、「invert14.mid.pdb」という別のサンプル(2声=2台のパームで演奏可能)も入っています。こちらを使う場合は、非圧縮データなので、「Zlib.prc」は不要です。

 ソフトを動かす手順は、

  1. 「親機」にしたいパームに上の3つのファイル(tapster.prc、BrandenBerg3.mid.gz.pdb、Zlib.prc)をインストール、残りの「子機」には「tapster.prc」をインストールします。

  2. Tapsterを起動するとこんな画面です。

  3. 「親機」の方は、右上のリストから「BrandenBerg...」を選択しておきます。

    「子機」のほうは、曲データを入れる必要はありません。当然、この項目の操作も不要です。

    するとこんな画面。

    同じ作者のMidi File Playerでおなじみの画面です。下の大きなボタンは、一目瞭然ですが、左から「停止」「再生」「一時停止」「早送り」「??(用途不明)」となっています。

  4. 「親機」、「子機」それぞれにパートを割り当てます。画面中央の「1 2 3 ...」がパート番号です。

    MP3サンプルは、

    親機(WorkPadc3):パート番号「7」
     子機1(TRGpro):パート番号「1」
     子機2(m100):パート番号「4」

    という組み合わせで演奏しています。


  5. 親機と子機を向かい合わせに並べます。子機がちゃんと親機のビームを受け取れるように、放射線状に置くなどの工夫をしてみてください。

 これで準備完了。あとは、親機のプレイボタンを押せば、合奏が始まります。

 とりあえず、3台の合奏は確認しました。理論的には、4台以上でも可能だと思います。(パームの並べ方に工夫が要りそうですが……)

 何台ものパームを並べて、というのは異様な光景ですが、結果(演奏)は、なかなか良好、かなり感動しますよ。


2000年12月24日(日)

■おしゃべり時計とバリアフリー

 stimeDAという新作DAが公開されていました。PDA-Japanさんの記事で知りました。第1回「クリエ」プログラムコンテストの「サウンド賞」に輝いたおしゃべり時計 stime をDAで起動できるようにしたものです。Heinrichさんのホームページの「Libretto with Visor & CLIE 」からダウンロードできます。

 Heinrichさんも書いておられるように、これをButtonDAHackなどと併用すると、ボタン一発で、今の時間をパームが読み上げてくれるようになります。

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最近、PalmFanさんで、「聴覚障害者のPalmデバイス利用」が話題になっています。
同じバリアフリーに関わるツールということで、G-点字J-Brailleなど、
点字の入門ツールも紹介されています。
ただし、こちらは、視覚障碍のご本人が使うものではなくて、点字を
晴眼者(視覚に障碍がない者)が「見る・読む」ためのツールです。

視覚障碍者、特に全盲の方ご本人が、パームを使うのは、現状では難しいと思います。
タッチパネル操作を視覚障碍者が正確に行うのは、とても大変ですから。

でも、不可能ではないかもしれません。
PowerJOGみたいなものを進化させて、スタイラスを一切使用しないで操作できるようにして、
画面の表示をすべて読み上げてしまうツール・周辺機器を作ればいいはずです。

情報を音声で読み上げる「stime」のアイデアは、そういうイネーブルウェアの観点でも、
とても興味深いものではないかと思います。


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