1999年8月16日〜21日
1999年8月21日(土)
やっと連日徹夜が続いた仕事をやり終えました。自分へのご褒美に、アクセサリーを購入しようかなと思います。
本体の改造は怖くてできないけれど、ストラップはつけたい。いい方法はないかな、と検討した結果、平凡ですが、ワークパッドc3用にThe Bond for PalmVを買うことにします。使えるケースが限られるというデメリットはありますが、薄い本体を直に持つのも悪くないかなと思っています。
というわけで、今の私は、「StrapとThe Bond」のことで頭がいっぱい。そして曲は、
ジョージ・ガーシュイン Strike up the Band
……おそまつ。m(_ _)m
[Melody0]Strike up the band t120 |
P.S. ガーシュインに関して、ILGEE'S HOME PAGE(http://www.bekkoame.ne.jp/~ilgg/)を参考にさせていただきました。この場を借りて、お礼申し上げます。ガーシュインと自作のMIDIデータを公開しておられる楽しいページです。
1999年8月20日(金)
「着メロ」を使ったCMを聴いていると、意外に歌い上げるタイプのメロディを使っていることが多いような気がします。そこで、たっぷり歌う(cantabile)イタリアの歌を3つ。
ジョルダーニ 「愛しい女(ひと)よ」
「イタリア古典歌曲集」という音楽大学の声楽の授業でよく使われる曲集に収録されていて、冒頭の歌詞「カロ・ミオ・ベン(Caro mio ben)」の名で呼ばれることも多い曲です。「僕を信じておくれ」と男が懇願する恋の歌です。
[Melody0]Caro mio ben t120 |
ヘンデル 「樹木の陰で」
「オンブラ・マイ・フ(Ombra mai fu)」で始まる歌。「ヘンデルのラルゴ」とも呼ばれます。ソプラノのキャスリン・バトルは、この歌をCMで歌って一気にスターになりました。
[Melody0]Ombra t80 |
マスカーニ オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲
歌ではなく、オルガンとハープの伴奏で弦楽器が歌い上げる器楽曲ですが、とてもイタリア的なカンタービレです。オペラでは、シチリア島の信心深い村人たちが日曜礼拝で教会に入ったところで始まるお祈りの音楽。昨年、ボローニャ歌劇場が引っ越し公演で披露した見事なシチリア島の舞台装置(そびえ立つ場末のアパートと、地中海の朝・昼・夕方の太陽を描き分けた鮮やかな照明効果)が目に焼き付いています。
[Melody0]Cavalleria t80 |
1999年8月19日(木)
今日、明日は、ちょっと時間が取れそうにないので、音楽データを並べるだけにします。ごめんなさい。
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」第1楽章
なんとなく、ベートーヴェンの交響曲などは全曲のデータがそろっていると美しいような気がしています。そのための第一歩。
[Melody0]Pastral1 |
同 交響曲第6番「田園」第5楽章
……とはいえ、交響曲第1番、第2番……と、ひたすら順番に入力するのも、ちょっと違うような気はします。いつの間にか、なんとなく全部そろったという風になるといいのですが。
[Melody0]Pastral5 |
ワーグナー 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
この曲は、どういうわけか、大学の卒業式、入学式でよく演奏されているようです。先ほど、ふと思い出したので作ってみました。
[Melody0]Meistersinger t100 |
1999年8月17日(火)・18日(水)
時間がかかりましたが、やっと新しいトピックを立ち上げることができました。題して、
palmware for musician
Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア
Palm/ワークパッドで音楽を、と考えたときから、2つの方向があると思っていました。
あまり厳密な話ではないですし、杓子定規に考えるとややこしくなりますが、MelodyEditorのデータ作りは、まさに1.のほうの「Palm用音楽」だと思います。で、2.のほう(「音楽に役立つPalm」)の情報もまとめたいなと、ずっと気になっていました。「palmware for musician」はその第一段、ごくありきたりなアイデア(しかも素っ気ない文章)で恐縮ですが、音楽やるときに使えそうなPalm/ワークパッド用ソフトウェアの情報を、私なりにまとめてみようと思います。(あ、でも、「musician」と言っても、プロの音楽家などの大げさな意味ではないつもり。「音を鳴らし、声を出してる間は誰もがミュージシャン」、Palmで気軽に「ミュージシャン」するツールの紹介ページにしたいと思ってますので、どうぞよろしく。)
本日、アップしました第1回は、メトロノームソフトの紹介です。こちら からお入りください。
「音日記」のほうも、メトロノームにちなんで、
ベートーヴェン 交響曲第8番第2楽章
[Melody0]Maelzel t100 |
……どこがメトロノームにちなんでいるかというと、この楽章の旋律は、メトロノームの発明者 J. N. メルツェル (1772-1838) のために書いた合唱曲に基づいている(という説がある)からです。
そして、−−この説の当否はともかく−−、有名作曲家ベートーヴェンと、メトロノームなる新奇な器具を考案した機械技師、メルツェル氏との関係は、なかなか興味深いものです。
実は、当時(19世紀初頭)、音楽のテンポを測定する器具を考案、発表したのはメルツェルだけではありませんでした。そして複数の類似品の中から、メルツェルのもの(ふりこが左右に振れる、例のゼンマイ式メトロノーム)が生き残ったのは、彼の売り込み上手によるところが大きいと言われています。
どういうルートを使ったのか、彼は、自分の発明したメトロノームについて、ベートーヴェンを含む有名音楽家の連名の推薦状を有力音楽雑誌に掲載してもらっています。そしてベートーヴェンには、彼の全ての交響曲の推奨すべきテンポの一覧表(もちろんメルツェル製メトロノームによる標記)を作ってもらい、これも同じ音楽雑誌に掲載しています。 ちょうど「坂本龍一が使っているからあのメーカーの電子ピアノ、小室哲也と同じだからこの会社のシンセ」というように、既成事実から信用を作っていったわけです。
新製品の開発・売り込み競争の図式はいつの時代も同じということでしょうか。しかし、メトロノームが生まれた19世紀に入り、にわかに音楽の世界はロマンチシズム、テンポを緩急自在に揺らすスタイルが流行るのですから、皮肉なものではあります。
1999年8月16日(月)
お盆休みも終わったので、心機一転、役に立つ、まとまりのあるページを作ろう! ……そう心に決めた瞬間に、ふと、頭の中にショパンのワルツの一節が鳴り始めてしまいました。
ショパン ワルツ嬰ハ短調より
[Melody0]Chopin valse t160 |
……アラベスク模様のように装飾的で、およそ実用ではないパッセージです。音をたどってゆくと、ちょっとエキゾティックな(東欧的な?)色調が入っていて、かなり凝ったメロディライン。改めて、魅せられてしまいました。
同 幻想即興曲より(1)……ショパンの華麗なパッセージの典型といういえばこの一節。
[Melody0]fantastique1 t160 |
同 幻想即興曲より(2)……同じ曲の中間部のしっとりしたメロディ。
[Melody0]fantastique2 t100 |
明日こそ、気を引き締めて、現実的に……なれるといいのですが。
これ以前の音日記
1999年08月06日〜08月14日
1999年07月30日〜08月05日
1999年07月23日〜07月29日
音楽の著作権についての暫定メモ
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