1999年7月23日〜29日
1999年7月29日(木)
モーツァルトを作ったそのままの気分で、バッハを作ってしまいました。
《主よ、人の望みの喜びよ》
テンポ=80程度
*快適な速度で一定のリズムで流れるメロディは、デジタルな演奏でも違和感が少ないようです。
[Melody0]Jesu!
*83 G83 A83 B83 D~83 C~83 C~83 E~83 D~83 |
《アンナ・マグダレーナの音楽帳》よりメヌエット
テンポ=120(default)
*ラバース・コンチェルトの原曲です。
[Melody0]Magdarena
D~4 G8 A8 B8 C~8 D~4 G16 *8. G16 *8. |
ボッケリーニ メヌエット
テンポ=100程度
*バッハではないですが、なんとなく同じタイプのメロディだったので……。
[Melody0]Menuett
A~16 G#~16 A~16 B~16 A~16 *16 A4 C#~4 E~16 *16 |
1999年7月28日(水)
Palm上で疑似的に和音を鳴らす実験。どんな曲がうまくいくだろうか、と考えていて、ふと、ギター曲は、やりやすいかもしれないという気がしてきました。ギターは、和音をばらして弾くことが多いですから。
というわけで、クラシックギターの定番、ソルの《モーツァルトの主題による変奏曲》の最初のところを入力してみました。
……でも、結果はイマイチ。ギター独特の味わいがなくなってしまいました。選曲ミス、私のDTMの技術力不足、等々、問題がいろいろありそうです……。いずれまた、挑戦します。
これだけでは悲しいので、代わりに本家「モーツァルト」のメロディをいくつかまとめてみました。MelodyEditor用データです。どれも有名な節だと思います。原点というか基本というか、あまり違和感なく使えるメロディのような気がしますが、いかがでしょうか。
《フィガロの結婚》序曲より
テンポ=140程度
[Melody0]Figaro
D16 C#16 D16 C#16 D16 *16 *16 *16 |
《フィガロの結婚》より《もう飛ぶまいぞこの蝶々》
テンポ=120程度(default)
[Melody0]Cherbino
G16 *16 *16 G16 E16 *16 *16 *16 |
セレナーデ ト長調(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク)第1楽章より
テンポ=140程度
[Melody0]Serenade1
G8 *8 *8 D16 *16 G8 *8 *8 D16 *16 |
セレナーデ ト長調(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク)第2楽章より
テンポ=120(default)
[Melody0]Serenade2
E4 *4 E4 *4 E2. G4 F4 D4 F4 A4 G4. E8 G4 *4 |
セレナーデ ト長調(アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク)第3楽章より
テンポ=220程度
[Melody0]Serenade3
*16 D16 *16 G16 *16 B16 *16 |
1999年7月27日(火)
先日の思いつきを確かめるべく、《乙女の祈り》のPalm MIDI Desktop用データを作ってみました。いかがでしょうか。ちょっと無理がある、ドタドタする、特にPalmIII/WPJ30Jだと、伴奏がうるさすぎるかもしれません。でも結構、健闘しているかも(自画自賛、すみません)。時間があれば、全曲仕上げてみようかな。
P.S.『日経モバイル』9月号、イラストが可愛い特集「目指せWorkPadマスター」を見たら、Palm MIDI Desktopが紹介されていました(P.99)。8月発表予定の「TapStepMusic」も楽しみです。
1999年7月26日(月)
今日は、Palm MIDI Desktop (岡本博行さん作)で遊んでみました。そしてPalm(時にPalmV/WPJc3)のMIDI対応音源は、予想以上にいろんなことができるのだとわかってうれしくなって、いろいろ妙なデータを作ってしまいました。母艦上でMIDIファイル(format0)を作り込めば、かなり面白いことができそうです。
というわけで、今回はMIDIファイルを掲載します。(PalmMIDIDesktopやMIDI音源のない環境の方、申し訳ありません。)最後のinside.mid以外は、すべて、PalmIII以後のデバイスで再生可能なはずです(WPJ30J/WPJc3で確認済)。
「hotsync.mid」。ファイル名で、Palmシリーズをお使いのみなさまには、すぐ音が思い浮かぶはず。ホットシンク時の「ピロリ〜」は、MelodyDAやMelydyEditorが対応していない高い音ですが、MIDIで指定してPalm MIDI Desktopで取り込むと、ハード的には出せることがわかりました。
Palmは、かなり細かい音符にも対応しているようです(技術的には正しい表現じゃない気がしますが……)。そこで、こんな風に限りなく2つの音が同時に鳴っているのに近い状態を作り出すことができるのを確認できました。ImageViewerの疑似16階調にならって言えば、疑似二声、疑似ポリフォニーでしょうか。これならば、「乙女の祈り」や「ショパンのノクターン」を入力して、Palmをオルゴール化することも不可能ではなさそうです。
これも疑似和音です。「キャンディ」……曲の出典は?
最後に、このファイルだけは、PalmV/WPJc3限定対応です。どうやら、PalmVから、音の立ち上がりの強さ(ベロシティ)のパラメータに対応しているようです。そこで、擬似的なエコー効果を試してみました。丁寧に作れば、もっとリアルにできると思います。それらしく聞こえますでしょうか?
一見、ハード面が貧弱に見えて、実はいろいろ工夫の余地がある−−MIDIで遊んでみて、Palmの底力を改めて思い知らされた気がしました。ちょっと(かなり?)マニアックな話題になってしまいましたが、以上、Palm-MIDIレポートでした。
1999年7月25日(日)
普段、野球を観ることはめったにないのですが、昨夜は、「プロ野球日本シリーズ」というのを観て(聞いて)みました。松坂vs上原の新人投手対決ということだそうですが、素人目には、バッターボックスのイチロー選手の、まるで居合い抜きみたいな独特の所作が印象的でした。
MelodyEditorのためのメロディ収集活動と思って耳をそばだてていたのですが、今は、各バッターごとに、オリジナルの応援歌があるみたいですね。
[Melody0]Hit! D16 *16 F16 *16 A#16 *16 F16 *16 |
一度だけ(確か古田選手がヒットで出塁した時に)、聞いたことのある軍隊ラッパ系のメロディが鳴ってましたが、あとは、はじめて耳にした歌ばっかりでした。なんとなく、それぞれに版権がありそうな気がするので、耳コピーするのはやめておきました。
応援ラッパの節は、ちょっとずつ違っているんですが、応援団系というのでしょうか、やはり、だいたい似たスタイルなのですね。でも、シーズン中なら自球団選手の応援歌だけでいいわけですが、オールスターの場合はどうするのでしょう。応援席もオールスターで、各球団サポーターが結集しているのでしょうか。それとも、西武球場常連のラッパの方が、セ、パそれぞれの全球団の応援を一手にひきうけておられたのでしょうか?
……試合はセ・リーグの一方的なリードでちょっとダレ気味、耳の方にも新しい刺激が欲しくなって、TVのチャンネルを変えると、NHK教育でアーロン・コープランドの《ロデオ》が鳴っていました(シャルル・デュトワの若者に贈る音楽事典「音楽の新世界・ニューヨーク」)。
[Melody0]Rodeo D~16 *16 D~16 C#~16 D~16 *16 |
ウェスタン調のノリのいい音楽です(テンポは140くらいでどうぞ)。インガルス家の「父さん」が弾いていたみたいな、開放弦をかきならすヴァイオリンも気持ちいい。これこそ、ベースボールの国の音、スカっとしました。
1999年7月24日(土)
[Melody0]Bingo! G16 C~16 E~16 G~16 *16 E~16 G~2 ------------------------------------------------------------ [Melody0]Sicksal *8 G16 *16 G16 *16 G16 *16 D#1 ------------------------------------------------------------ [Melody0]You failed F16 E16 D#16 D16 C#2 ------------------------------------------------------------ [Melody0]Till C16 F16 G16 G#16 *16 A16 *16 |
Melody Line Hack(宮口芳明さん作)を使うと、アラーム音用の音楽データを、色々なシステム音に流用できるようになります。……ということはどういうことでしょう? Palm MIDI Desktop (岡本博行さん作)や、MelodyEditor(Endoさん作)を使えば、着メロやMIDIファイルを、アラーム音のデータベースにインストールできますから、これらのソフトを組み合わせると、システム音を自由にカスタマイズできるということになります。(こんな説明では、おわかりいただけないような気がします……。いずれ時間を見つけて、音楽系ソフトの私なりの利用法もまとめてみます。でも、各ソフトのマニュアルは、作者の方々がとてもわかりやすく書いてくださっているので、きっと、そちらを読んでいただけば、すっきりおわかりいただけると思います。)
上に紹介したのは、私が今、WorkPadのシステム音に使っているデータです。あんまりオリジナリティのない音ばかりですが……。(「Schicksal」は《運命》、「Till」はリヒァルト・シュトラウスという作曲家の《ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら》という曲から取りました。)MelodyLineHackで、下のように割り当てています。
「ティル」(テンポはちょっと早めの144くらいがお奨め)は、わけわからない感じのところが気に入っています。でも、これだけいろんな音を設定して使ってみると、ことあるごとにメロディが鳴ってまるでゲーム機。仕事では使えない……。
なお、メロディが鳴っている間、画面は止まったままになります。ですから、「Click」に長いメロディを割り当てたりすると、タップするたびに、画面が固まり、かなりうっとうしいことになるので、ご注意を。(お遊びとしては、これはこれで暴力的な面白味があるとも言えますが。)
1999年7月23日(金)
[Melody0]Titan A16 A16 A163 *163 F#163 *163 A163 *163 |
いつまで続くか、心許ないですが、とりあえず、Palm音日記というのを始めることにしました。一日一曲、折々のテーマにまつわる音楽データを紹介します。ニュース、最新情報には疎い方なので、「ニュースサイト」はとても無理ですし、かといって、オリジナリティあふれる音楽データを次々発表できるアーチストでもないので、「合わせ技」ということで、こういうことを考えてみました。「共だおれ」になるかもしれませんが、なんとかやってみます。よろしくおつきあいください。
さて、第1回は、MelodyEditorの新バージョンを、勝手にお祝いさせていただくことにしました。
既にご存じの方も多いと思いますが、Palmシリーズのための簡易シーケンサソフトMelodyEditor(Endoさん作)がヴァージョンアップしています(7/19)。いろいろな新機能がありますが、なかでも、私が一番うれしかったのは、三連符と付点音符を使用できるようになったことです。
とってもうれしかったので、早速、三連符を使ったファンファーレ(from G. Mahler Symphony No.1)のデータを作ってみました。
テンポは、景気良く190くらいにしていただけるとよろしいかと思います。テンポを自由に設定できるのも、新しいヴァージョンの新機能です。すばらしいです。
では、音の打ち上げ花火をごゆっくり(といってあっという間に終わりますが)、お楽しみください。
音楽の著作権についての暫定メモ
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