1999年8月23日〜8月29日
1999年8月29日(日)
日曜日、データ整理などのため、日記更新をお休みしました。申し訳ありません。
「palmware for musician - Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア」を少しだけ更新しました。とりあえず、紹介(予定)ソフトの一覧表を作成しましたが、漏れもあるかと思います。お奨めのソフトをご存じの方は、メールにてお知らせいただければ幸いです。
1999年8月28日(土)
どうも殺伐とした気分です。久々に、ワークパッドで「Fatal Error」に遭遇したせいかもしれません。乗り物の中でしたが、ソフトリセットで復活して、致命傷には至りませんでした。でも、やはり「Fatal」の文字は恐ろしい。「ファム・ファタル femme fatale(宿命の女性)」の「fatal(e)」です。場合によっては、新約聖書のサロメのように、聖者の首が皿の上に……。
R. シュトラウス 7つのヴェールの踊り(楽劇「サロメ」より)
[Melody0]Salome t120 |
……でも、こういう妄想と戯れるのは、よくないですね。日本のPalm/WorkPadユーザーのお祭り「パクスポ '99」も近いのですから、同じリヒァルト・シュトラウスでも、輝かしく、
交響詩「ツァラツストラはかく語りき」
「2001年宇宙の旅」で有名なあのフレーズです。
(最後のところは、好きなだけ「C~1 」を連打して、気持ちを高めましょうか。)
[Melody0]2001 t120 |
1999年8月27日(金)
かつてNHK-FMの日曜深夜に「現代音楽の時間」という番組がありました。今思えば、「現代音楽の時間……」のタイトルコールのバックに流れた曲は、18世紀前半の音楽家バッハの「音楽の捧げ物」という曲集の中の6声のリチェルカーレという曲を、20世紀の作曲家ヴェーベルンが管弦楽に編曲したもの(ヴェーベルンによるバッハのカヴァーヴァージョン?)でした。異様に張りつめて、真剣で、しかし底知れず恐ろしい音。深夜に一人で聞くのは怖かったです。70年代末の思い出……。音楽史的には、もう「前衛音楽」の時代ではなくなっている時期ということになりますが、私の記憶は、何故か妙に生々しいです。
[Melody0]Opfer t120 |
もうひとつ、私がNHK-FMで思い出すのは、毎週日曜の朝9:00に、何の前触れもなく始まるステレオ放送受信のためのテスト。リコーダーのメロディが、左右のスピーカーから1回ずつ流れていました。
[Melody0]NHK-FM t100 |
そしてリコーダーのメロディが終わると、一切のBGMなしに、ちょっと癖のある、毎週おなじみの語りがはじまります。「名曲の楽しみ、吉田秀和です……」
あのステレオ放送テストは、今もやっているのでしょうか。そしてあのリコーダーの曲は、誰の何という作品だったのでしょう。そして吉田秀和先生は、今も放送を続けておられるのでしょうか。
1999年8月26日(木)
今日は、曲データの代わりにソフトを2つご紹介させてください。
「Palm Gear H.Q.」で「music」などで検索すると、色々なものが見つかるよ、とアドヴァイスをいただきました。言われてみればその通り。いままでそういうことをやらなかったのが恥ずかしい……。PGHQにあるよと紹介していただいたものと、そこからリンクを辿って見つけたものをちょっと紹介します。もしかしたら、既にご存じのものばかりかもしれないのですが……。
Theremini ver.2.2 by Pete Moss さん (http://www.flash.net/~kaeru/pilot.html)
電子楽器の草分けテルミンをPalmでエミュレートするソフトだそうです。画面上部の黒い部分に触れると、その座標によって音の波形が変わります。水平に動かすと音高、垂直に動かすと音量が変化するみたいです。画面下半分はその設定。(マニュアルに、波形を決める方程式が載っていましたが、私にはよく理解できませんでした。)このソフトを使えば、昨日ご紹介した「のこぎり音楽」もリアルに再現できそうな気がします。(シェアウェア、5.00$)
ちなみに、作者さんのページには、このすぐ下に Yoda ver.1.2 というヨーダの絵が描いてあるソフトがあって、なんだか独特の雰囲気でした。
miniMusic ver.1.0 by miniMusic さん (http://www.5thwall.com/minimusic/)
こちらは、かなり本格的なシーケンサソフトみたいです。表示と入力方式が充実していて、五線の上をタップして音符を書き込むモード(Palmの画面に音符がきれいに表示されて感動しました)、鍵盤をタップして音符を指定するモード、そして下に画面を載せた「グリッド」モードを搭載しています。
そして、この「グリッド」モードがユニーク。一種の「お気楽作曲」ツールです。左側に鍵盤を立てたような絵がありますが、液晶画面の y 軸が「音高」、x 軸が「時間」になっていて、任意の箇所をタップすると、黒い点が描かれ、その座標に相当するタイミングで、その高さの音が鳴ります。……わかりにくい説明ですね。要するに、プチプチと適当に「絵」を描くように数カ所タップしてから「play」すると、左の点から順に音になっていくわけです。とても奇妙な音列になります。私は、「おにぎり型三角」の音楽を試してみました。(シェアウェア 29.95$。3種類のデモ版のみダウンロード可。)
両ソフトを見ていると、なつかしの電子音楽や偶然性の音楽が思い起こされます。「易(えき)」にもとづいて作曲したことで知られるジョン・ケージは、偶然できあがった木目や紙のシミを音符に見立てて演奏させた音楽などを発表していますが、上の「グリッド」作曲は、まさにそのお気楽版ですね。
また、両ソフトともに、MIDIに対応しているようです。……具体的にはよく理解できていないのですが、たぶん、ケーブルでPalmをMIDI音源につないで、このソフトで音源を制御するというようなことができるのだと思います。
こういうソフトを見ると、そろそろ観念して、MIDIのことを調べて、勉強しなければいけないかなという気になります。……あ、でももちろん、どちらのソフトも、Palm単独で音が出ますから、気軽に遊んでみてください。
[9/2 追記]
Palmware-MLや「音-Palm! 掲示板」のはじめさんが、「Hajime's Palm!」の8/31の記事で、miniMusicのことを、とてもわかりやすく紹介してくださっています。(http://www.ne.jp/asahi/hajime-n/home/palm.html")
miniGrid はシーケンサ・ソフトでは「ピアノロール」表示と呼ぶのですね。知りませんでした。そしてはじめさんの記事を読み、miniMusicが、PC上の本格的なシーケンサをPalm上に移植する実に意欲的な作品なのだということがわかりました。palmware for musician にも書いたのですが、キーボードもとても使いやすいです。今後の発展に期待します。
1999年8月25日(水)
私、何を隠そう、大阪に住んでおります。そして昨夜、PUGO (Palm/Pilot/WorkPad Users Group in Osaka) の定例会におじゃまさせていただきました。(都合で、今回は一次会だけで失礼してしまいました。初顔なのに「酒の肴」の芸のひとつも披露せず、瓜生さんをはじめとする皆様、大変失礼いたしました。来月は、極力、フル参加させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。)
考えてみれば、これだけたくさんの同世代の同姓の集まりというのは、学生時代以来だったように思います。ほとんどお話できなかったのですが、転校初日みたいにオドオドしている私に話かけてくださった方々、どうもありがとうございました。
さて、めっちゃ「ベタ」なお話ですが、やはり「大阪」といえば「お笑い」。
関西の土曜のお昼といえば、これ。
[Melody0]Y t200 |
そしてノコギリ音楽をひとつ。(でも、もしかしたらこれは関西以外には通じない……?)
*昨夜、「データが長いと、手入力が大変」というご指摘をいただき、なるほどと思いました。ちょっと短いものを作ってみました。
[Melody0]Hot brothers t120 |
そして最後に、昨夜のIBMの竹村さんのお土産にちなんで……「この指パパ」。
[Melody0]Thumb t120 |
どうして「親指」なのかというと……、是非、しかるべき筋の情報をご参照くださいませ。
全然、要領を得ない文章ですが、言いたかったことは、
「ちょっとドキドキしましたが、やっぱり行って良かったです。」
1999年8月24日(火)
時間ができたら、ガーシュインの曲をちゃんと聴きたいなと、ずっと思っていました。先日見つけたILGEE'S HOME PAGE(http://www.bekkoame.ne.jp/~ilgg/)、改めて眺めていると、ガーシュインについて、熱く熱く語られていて、ここには、ガーシュインを60数曲聞けるJuckboxもあるみたいです。ガーシュイン・ファン必見。
とりあえず、今日は2曲、入力してみました。(「サマータイム」は、もう少し研究してからにします。)
Swanee……ガーシュインと言えば「スワニー」。でも、実は、この曲、知りませんでした。何を今更と言われそうですが、ミュージカルらしい華のある曲ですね。
[Melody0]Swanee t120 |
I Got Rythm.……どうしても、ベッタリした音になってしまいます。ちょっとだけ、工夫してはみたのですが。
[Melody0]I Got Rythm. t120 |
I Got Rythm.−−直訳すると、「私はリズムをつかんだ」でいいのでしょうか(間違ってたらごめんなさい)。どういう場面で歌う曲なのでしょう。……TapStepMusicで「○」がもらえた状態は I Got Rythm 、こういう使い方であっているのかな。
1999年8月23日(月)
……「ファランドール」が耳からはなれません。しゃぁみんさんのTapStepMusic、皆さんはもう試されたでしょうか。本当にきれいなグレースケールで、「パルム」くんの動きも自然で、絵に見とれている間に、1ゲーム終わってしまいます。ゲームのほうは、タップのタイミングを上手くつかめなくて、私の場合は、待ちきれないで「△」続出。アクション系のゲームはほとんどやったことがないので、こんなものでしょうか。でもクヤシイ! 時間をみつけて、ついつい、何度もチャレンジしてしまいます。
製品版(イケショップより発売予定とか)では、曲データを追加できるそうなので、いろいろ発展性がありそうで、楽しみです。
そっくり同じメロディを入力するのも何ですから、ビゼーのファランドール(「アルルの女」より)の別の箇所のデータを作ってみました。
[追記 9:15 a.m.] スコアは低いけれど、どうにか全面クリア。ちょっと嬉しい。製品版も必ず買ってしまいそう。
ビゼー 「ファランドール」より
[Melody0]Bizet t170 |
P.S.
(1)1999年8月12日の「音日記」(「ロッシーニ、滑らかな走り」)に事実と若干、違うところがありましたので、追記・訂正しました。
(2) 本日、「palmware for musician - Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア」に「(2) キーボード」を追加しました。
これ以前の音日記
1999年08月16日〜08月21日
1999年08月06日〜08月14日
1999年07月30日〜08月05日
1999年07月23日〜07月29日
音楽の著作権についての暫定メモ
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