Palm&Music User Group
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「ひとこと」:2001年6月の分


2001年6月30日(土)

■いいかもしれない…。

handera.wav (73.1KB)

詳細は後日(笑)。

Reported by 白石

■更新履歴

 6/26の記事(MP3作成ソフトのお話)を、AudioPlayer v2.0導入ガイドに編入しました。

もうすこしだけクリエのプレイヤーのことを書きたいのですが、これも後ほど。

Reported by 白石


2001年6月29日(金)

 6/26の記事に、[追記]しました。iTune情報などです。

Reported by 白石


2001年6月26日(火)

■「サンプリングレート44.1kHz」の壁

 クリエのAudioPlayerをアップグレードして、「さあMP3を聞こう」という時は、別途、自前でMP3作成ツールを用意する必要があります。

 これは、不親切というより、「ツールは好きに選んでください」ということではあると思います。Windows用には、パッケージソフト、オンラインソフトでMP3作成ツールは、それこそ無数にありますし、Macでは、iTuneというApple謹製ツールがあるそうですから。

 でも、実際には、私(白石)は、この1週間、クリエで使えるMP3エンコーダを見つけるのに、結構、苦労しました。(10MB近い体験版ソフトをダウンロードしたのに、使えなくてがっかり、ということも数回……。)

 ひょっとしたら、同じようなMP3ビギナーのお仲間がおられるかも、と思いましたので、私が見聞したことを整理してみることにしました。

<仕様のおさらい>

 まず、クリエのAudioPlayer 2.0で再生できるMP3の条件を、もう一度、整理しておきましょう。

▼ビットレート:32〜96kbps

 ソニー・クリエのサイトには、そういう風に書いてあります。一般に、MP3データでCD並みの音質を保つには、ビットレート128kbps以上が必要と言われているようですから、やや音質が落ちる、残念……ということになります。

 でも、この公式発表は、あくまでソニーの「推奨」値であって、「必須」ではないみたいです。(試してもいいけど、ソニーは保証しないよ、ということでしょうか。)

 ウェブを見ていると、128kbpsやそれ以上のデータをクリエで再生できている、という報告が上がっています。(データによっては、「プチプチ」とノイズが入る場合もあるらしいので、あくまで、「自己責任」ですが……。)

 また、48kbpsや56kbpsにビットレートを落とした場合も、特に問題はなく再生できます。(もちろん、音質は劣化しますが……。)

▼サンプリング周波数: 44.1kHz

 このように、「ビットレート」は、公式発表にあまり厳密にこだわらなくても大丈夫なのですが、サンプリングレートの扱いはシビアです。44.1kHz必須、それ以外のものは、エラーになります。

 もしも、下のようなMP3データをクリエで再生しようとすると、(「形式…22.0kHz」となっているのがおわかりいただけますか?)

こんな風に怒られてしまいます(涙)。

 事情を知らないと、ちょっとドキっとするメッセージですね……。

<救世主 SCMPX>

 まあしかし、96kbps以上の高音質データを作る時は、ほとんど心配は要りません。大抵のMP3ソフトは、デフォルトで44.1kHzのデータを作ってくれます。

 問題は、ビットレートを落として64kbpsや80kbpsのデータを作ろうとする場合です。

 語学の学習教材など、音声のみのデータだったら、これくらいの音質で十分だと思いますし、(私のように)音質は二の次、とにかくたくさんの音楽を詰め込みたい人間もいるでしょうから、需要はあると思うのですが、いざやってみると、意外に選択肢が限られています。

 結論から言うと、SCMPXというオンラインソフト(フリー)

がいいみたいです。

CLIE Parkの「雑記 2001/06/24#2: MP3の変換 」や、『PalmMagazine』vol.6 P.36でも紹介されているソフトです。特に、CLIE Parkさんとは、この記事全体の趣旨も、「かぶって」しまいました。知らずに準備を進めていて、気がつけば、捨てるに惜しい分量になっていたものですから、記事を公開してしまいました。ご容赦ください!

 一見しておわかりの通り、音楽プレイヤーですが、WaveデータをMP3に変換する機能が付いています。

音楽CDのデータを直接読み出すことはできません。あらかじめ、CDから音声データをWave形式で吸い出す「リッピング」という作業をやっておく必要があります。リッピングツールとしては、やはりフリーのオンラインソフト、CD2WAV32というのが、定番らしいです。

 「conbert」ボタンからメニューをたどって「MPx変換(Encoding MPx)」を選ぶと、変換元ファイルの所在を聞かれます。

このダイアログでMP3化するWwaveデータを選択すると、次は、こういう設定画面。

レイヤーは「III」を選びましょう(MP3の「3」ですね、たぶん)。ビットレートは試しに「64000」選んでみます。そして「OK」。

データの保存先を指定すると……、

エンコード作業がはじまります。

 出来上がったデータは、クリエ上で見ると、確かに44.1kHz。

 なるさんもご指摘のように、操作は一本道なので、迷わず使えるツールではないかと思います。

私は、まだこのMP3作成機能を一通り試しただけなので、思うように動作しない場合は、ごめんなさい。WaveやMP3ファイルのフォーマット変換などもできるようですから、色々と試行錯誤してみてください。

[補足 その1]
 オンラインで公開されているMP3作成ツールとしては、他に、「午後のこ〜だ」というのが有名みたいですが、ライセンスの関係で、バイナリーの配布は終わってしまったようです。
 どうしても使ってみたいという人は、自力でコンパイルするか(笑)、昔の書籍等の付録CD-ROMを探してみるといいかもしれません。

[補足 その2]
 オンラインに頼らなくても、MP3なら、パッケージソフトがいっぱいあるじゃないか、との声が聞こえてきそうですが、そこがこの問題の落とし穴のようです。

 確かに、96kbps以上の高音質では、これらのパッケージソフトを問題なく使用できます。でも、ほとんどのパッケージソフトが、ビットレート80kbps以下で、サンプリングレートを自動的に22.0kHzに落とすしくみになっているようです。

 結局、私は、パッケージソフトで 44.1kHz 80kbps/64kbpsのデータを作れるソフトを見つけることができませんでした。(もし、そういうソフトがあるのをご存じの方はご一報ください。)

  • RealJukebox ×
  • MusicMatch Jukebox ×
  • BeatJam(体験版) × ← PalmMagazine推奨なのに(涙)
  • B's Recorder GOLD 不明 ← PalmMagazine推奨ですが果たして…。

 というわけで、なかなか大変です。
 Macではどうなのでしょう? 64〜96kbpsまで22.0kHzも41.1kHzも自由自在なのでしょうか。だとしたらうらやましい!

[追記 6/29]
 iTumesでは、ビットレート8Kbpsから320Kbpsまで、サンプリングレートは、8KHzから48KHzまでのMP3ファイルを作成可能とのメールをいただきました。お知らせ、ありがとうございます。
 (でも、64Kbpsだと、「聞くに耐えない」音質になってしまう、とか。Windowsでも、本文では敢えて取り上げませんでしたが、そういう風に「聞くに耐えない音質」になってしまうソフトを見かけます。その中で、SCMPX午後のこ〜だは、80kbps以下にしても、一定の音質を保ってくれています。何か特別の工夫があるのでしょうね。きっと。)

Reported by 白石


2001年6月25日(月)

■「曲転送」のささやかな工夫

 クリエ(PEG-N700C)のAuidoPlayer v2.0への有償アップグレードが始まってから1週間経ちました。この週末で、皆さん、色々な曲を転送して、遊ばれたのではないかと思います。

 でも、たくさんの曲を思いつくままにメモリースティックにコピーしていって、クリエ上で、曲の並び順がバラバラで整理に困った、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。(というか、私がそうでした^^;)

ちなみに、ATRAC3データをOpenMB Jukeboxでクリエに「チェックアウト」する場合は、PC上で曲順を指定、入れ替えできます。MP3の場合、Windowsのエクスプローラなどを使うので、そうはいかない、わけですね。

 そこで、ささやかな実験。

Windowsの場合です。Macでも、たぶん、同じではないかと思うのですが、違っていたら、是非、ご連絡ください。

 5曲のMP3データをメモリースティックにコピーしてみました。

  • soul_01
  • soul_02
  • soul_03
  • soul_04
  • soul_05

1枚のアルバムから取り出した5曲です。だから、できればこの順番で聞きたいなあ、と思った次第です。

 まず、5曲まとめて選択して、一度にメモリースティックのフォルダに放り込んでみます。



5曲まとめてコピーすると…


クリエでの順番はバラバラ

そうすると、クリエのAudioPlayerでは、右の画像のように、曲順が見事にバラバラになってしまいました。(4、2、3、1、5)

 そこで、今度は、1曲目から順番に1曲ずつコピーしてみます。



1曲ずつコピーすると…


クリエでも希望どおりの順番に。

 すると今度は希望どおりの曲順になりました。コピーの順番が反映されるんですね。曲順が気になる方は、一度おためしください。

とてもささやかなこだわり……。

Reported by 白石


Palm Magazine Vol.6で、当グループ・サイトをご紹介いただきました。ドクター、ありがとうございました!

2001年6月22日(金) [22:00 追加]

■発見……かも

 しろクリ(PEG-N700C)のオーディオ機能、先日のAudioPlayerのアップグレードのあと、色々と試していて、偶然、気づいたことがあります。

 AudioPlayer v2.0を起動。

「メニュー」→「ツール」→「ピックアップ...」と進んで、ここで再生する曲を選んでみます。(下の画像では、1、3、5、6曲目をピックアップしていますね。)

そして、今度はおもむろに、高橋大樹さんのCrs-JukeBox ver.0.4を立ち上げてみます。すると……、

何もしていないのに、ピックアップ情報がこちらにも反映されています。何故?

 今度は逆のことをやってみましょう。

 Crs-Jukeboxのジョグメニューから「Program...」でプログラムモードを呼び出して、試しに、3曲目のチェックを外してみます。これで、右の画像のように、1,5、6曲目だけが選択された状態になりました。

そして再び、AudioPlayer側に戻ると、ちゃんと、Crs-Jukebox側の設定が引き継がれています。

 プログラム機能は、Crs-Jukeboxの独自仕様だったように思うのですが……、ひょっとしたら、SONYさん側が、高橋さんのやり方に合わせてくれた、ということなのでしょうか? だとしたら、ちょっと嬉しいお話かも、と思いました。

Reported by 白石

■解決……かも

 ……と書いてから、ちょっと反省して、高橋さんに「こんなこと書いてしまいました……」とメールをお送りしたら、ご本人から、お返事で解説していただきました。高橋さん、お忙しいところ、すみませんでした。

 ポイントをご紹介しますと、

tsiraisi> 思わず、ウェブサイトの方にも
tsiraisi>
tsiraisi> http://www.mars.sphere.ne.jp/p-m/
tsiraisi> [...]
tsiraisi> > プログラム機能は、Crs-Jukeboxの独自仕様だったように
tsiraisi> > 思うのですが……、ひょっとしたら、SONYさん側が、高橋さんの
tsiraisi> > やり方に合わせてくれた、ということなのでしょうか? 
tsiraisi> > だとしたら、ちょっと嬉しいお話かも、と思いました。
tsiraisi>
tsiraisi> というような書き方をしてしまったのですが、
tsiraisi> これは、そういう理解でよかったのでしょうか。

こちらのほうですが、むしろ逆、ですね。(^^;;
Crs-JukeBoxのほうで、AudioPlayerでプレイバックリスト(プログラム機能)が
初期化されないようにしています。

ということなのだそうです。

 しかも、

もともと、このプログラム機能はメモリースティックオーディオ(MSA)の
ほうが持っていた機能でして、

ということだそうです。

 なんと、しろクリは、プレイリストを管理する「しくみ」を、内部(MSAライブラリ)に最初から持っていた、ということみたいです。(開発者向けドキュメントを読みこなすと、わかったりする情報なのでしょうか……。うーん、そういうことだったんですね。)

そして

AudioPlayer1.0はプレイバックリスト変更
機能を持っていなかっただけです。

しろクリ発売段階では、開発(たぶんソフト側)が間に合わなかったのでしょうか。(私、白石の勝手な想像だから、違ってるかもしれませんが……。)

 そして、純正ソフトが(たぶん、盛り込みたかったのに)果たせなかった機能を、いちはやく搭載して、クリエの潜在的な可能性の一旦を見せてくださったのが、Crs-Jukebox だった、ということになんですねえ。

 Crs-Jukeboxのマニュアル(readme.txt)で、高橋さんは、こんな風に書いておられます。

今後、本家本元のAudioPlayerがパワーアップすればこのアプリも不必要になる
かとは思いますが(とプレッシャーをかけてみる)、それまではこのアプリが
お役に立てばうれしいです。

背景の事情がわかると、ますます、含蓄のある言葉ですね。

 高橋さんの「プレッシャー」(?)に負けず、きちんと純正プレイヤーをアップグレード(v2.0)して、いわば「宿題」をこなしたSONYさんも頑張ってるし、ジョグの操作性アップ(v0.4)で、Crs-Jukeboxを「不必要」どころか、独自の存在感のある作品に育て上げている高橋さんもスゴいなあ、と改めて思いました。

 なんだか、事情も知らずに大騒ぎしてしまって、高橋さん、どうもすみませんでした。これからも、開発、ご無理のない範囲で、でも、頑張ってください!

Reported by 白石


2001年6月21日(木)

 6/17-18の記事をまとめなおして、AudioPlayer v2.0導入ガイドとして公開しました。左の「Palmware」欄から入れます。

 この欄の記事、色々なところで紹介していただきました。ありがとうございました。

Reported by 白石


2001年6月20日(水)

 ニュースリンク更新。

 AudioList DA ver.0.8.4β、AudioPlayer v2.0に早速対応、青いメモリースティックも認識してくれます。
 バージョンアップ、ありがとうございます。

Reported by 白石


2001年6月18日(月) [6/19 06:00 追加あり]

AudioPlayer v2.0 導入 (1) インストール手f順
AudioPlayer v2.0 導入 (2) マニュアル点検
AudioPlayer v2.0 導入 (3) スクリーンショット
AudioPlayer v2.0 導入 (4) 音質

AudioPlayer v2.0 導入 (1) インストール手f順

 しろクリ(PEG-N700C)のAudio player ver.2.0有償ダウンロード、早速やってみました。

 必要な作業は、ダウンロードしたアーカイヴの中の4つのファイルを通常どおり、PalmDesktopなどからインストールするだけでした。

  • UpdateYo-21J.prc …… ハードウェアアップデータ(必須)
  • AudioPlayer20J.prc …… AudioPlayer本体(必須)
  • SonyDspMp3.prc …… MP3エンコーダ(必須)
  • AudioPlayerSkin.prc …… スキン(オプション)

 あと、同梱のマニュアル(「はじめにお読みください.txt」)に書いてありますが、インストール作業の前に、オーディオプレイヤーの設定を確認しておいたほうがいいみたいです。

 すでにAudioPlayer1.0をお使いのときは、AudioPlayer1.0のメニューをタップ してから[オプション]-[設定]を選択して表示される設定画面で、[他のアプリ ケーションを利用時に再生する]のチェックボックスのチェックを外してくだ さい。

で、肝心の使い勝手ですが……、手元のMP3データの多く(ビットレート 64kbps)が、全部サンプリングレート22kHzと判明。44kHzじゃないので、だめみたいです。残念。(SoundsGoodやminiJamでは読めるんだけどなあ……。適当なエンコーダを探さなければ。)

AudioPlayer v2.0 導入 (2) マニュアル点検 [20:20 追加]

 AudioPlayer v2.0の「曲転送」モードを使うと、クリエをメモリースティック・リーダーとして利用できます。この方法、アーカイブ同梱のPDFマニュアルP.15にも明記してありました。旧バージョンでは、正式サポートされていない「裏技」的な扱いでしたが、今回、正式サポートされるようになったようですね。

 ところで、AudioPlayerのアーカイブに入っている「UpdateYo-21J.prc」でシステムをアップグレードすると、あわせて、「SwichDash風」のハイレゾアシスト機能が追加されて、ジョグアシストも「PowerJog風」に強化されます。

システムアップグレードの概要はこちら。ベンチマークの結果など、pocketgamesさんのレポートも、簡潔ですがわかりやかったです。

[追記 6/20]
その後、決定版というべき詳しい記事が出ました。CLIE Parkの「雑記 2001/06/18 システムソフトウェアアップデートプログラム2.1J」。詳しくてわかりやすいです。

 なんとなく得した気分ですが、どちらも、かなり影響力の大きい機能なので、MP3再生だけが目的だった人にとっては、予想以上の変化にびっくり、かもしれません。

 ただし、導入直後は、これらの新機能は働いていません。有効にするには、「環境設定」の「ハイレゾ」と「ジョグ」の画面で操作する必要があります。

 また、残念ながら独立したマニュアルなどは付いていません。「環境設定」パネルの「ヘルプ」が、これらの新機能についての唯一のドキュメントみたいなので、よく読んでおいたほうがよさそうです。

Reported by 白石

AudioPlayer v2.0 導入 (3) スクリーンショット [23:20 追加]

 AudioPlayer 2.0の新機能は、ほぼ、事前に流れていた情報の通りでした。
 ですので、詳細は改めて、ZDNet PalmOSのレビューなどをご参照ください。

 以下、せっかくなのでスクリーンショット。

 イコライザ風、など3種類のスキンを選べる「ビジュアルエフェクト表示」。



クリックしても画像はグレートになりません^^;

えりえりさんスクープの通り、可愛くなった「曲転送」画面。


画像はグレートになりません^^;

「曲一覧表示」もできるようになりました。(Crs-JukeBoxを意識しているのでしょうか。)


画像は……

そして、「ツール」→「ピックアップ...」と進むと、再生する曲を選択できます。簡易的なプログラムモードですね。


画像は最初からグレートです^^;

 そういえば、以前、右上のアイコンがそれぞれ何の機能なのか、というのが話題になっていましたが、

  • 右の3つは、表示モード(通常表示 / ヴィジュアルエフェクト表示 / 曲一覧表示)の切り替えボタン。

  • メモリースティックの絵のアイコンをタップすると、

    こんな画面になります。ここで、ATRAC3のデータとMP3のデータ(PDFのマニュアルの言い方では、ATRAC3の「アルバム」とMP3の「アルバム」)を切り替えることができます。(両方を混ぜて再生することはできないようです。)

  • そして、右に「A」と書かれたCDの絵をタップすると、現在、再生可能なATRAC3(MP3)のデータ全体(PDFマニュアルの言い方ではアルバム)の情報が出てきました。

Reported by 白石

AudioPlayer v2.0 導入 (4) 音質 [6/19 06:00 追加]

 手元にあったCD(iWeek2000!のBGMで使った「Automatic」など)を使って、簡単な聞き比べをやってみました。

  1. OpenMG Jukeboxでエンコード: ATRAC3 44.1kHz 66kbps
     → クリエ(PEG-N700C)で試聴

     私は、基本的に、クリエのようなPDAに「高音質」を求めても仕方がないという気がしています。まして、小さなヘッドフォンとかで聞くわけですから……。

     66kbpsは、OpenMG Jukeboxのビットレートの最低値ですが、ここまで音質を落としても、しろクリで聞く分には十分のように思います。細部はつぶれてしまうけれど、曲の感じはつかめたらそれでいい、と。

     以下の話も、PDA的な基準で考えています。限られたメモリでどこまで圧縮して、音質を落とせるか、音質の使いモノになる範囲での音質の「下限」を見定める、かなりルーズな聞き比べです。

  2. MusicMatch Jukeboxでエンコード: MP3 22.0kHz 64kbps
    → SoundsGood AudioPlayer / miniJan + Visorで試聴

     VisorのMP3モジュールで、ほぼ同じビットレートのデータを聞いてみました。Visorのモジュールは、かなり低音部を増幅している感じですね。クリエのほうは、Visorに比べると、やや軽めの音に聞こえました。でも、クリエのほうが、無理のない自然なバランスかも。

     簡易イコライザがあるので、Visorのモジュールのほうが、音質的に、多少、こだわることができるのは、有利なところでしょうか。

  3. MusicMatch Jukeboxでエンコード: MP3 44.1kHz 96kbps
     → クリエ(PEG-N700C)で試聴

     上の1,2で低音質に慣れた耳で聞くと、96kbpsでも、「いい音質」と思ってしまいますね。というか、ヘッドフォンで聞いていると、96kbpsも66kbpsも、ほとんど差が感じられないような……。

  4. MusicMatch Jukeboxでエンコード: MP3 44.1kHz 128kbps
     → クリエ(PEG-N700C)で試聴

     ソニーのマニュアルでは、上限96kbpsとなっていますが、少なくとも、私のところでは、12kbpsのデータも問題なく再生できました。ノイズが混じるという報告もあるみたいなので、なんともいえませんが……。

  5. MusicMatch Jukeboxでエンコード: MP3 44.1kHz 64kbps
     → 作成できず

     MusicMatch...でビットレートを80以下にすると、勝手に、サンプリング周波数を22.0kHzに落としてしまうようでした、残念。低音質のMP3をクリエで聞いてみたかったのですが……。

 ……ということで、最後は尻すぼみ、結論は次に持ち越しですが、エンコーダさえ良いモノが見つかれば、音質的に問題はないんじゃないでしょうか。

Reported by 白石

■更新履歴

Reported by 白石


2001年6月17日(日)

■ AudioPlayer v2.0 情報のおさらい

 しろクリ(PEG-N700C)のAudio player ver.2.0有償ダウンロードは、事前エントリーの順に明日から始まるようです。

 既に、関心のある方は調査積みと思いますが、改めて、情報を整理してみました。

「カスタマー登録→事前エントリー→ダウンロード」という具体的な手順等については、上記クリエサイトや、下のニュースリンクの関連記事などでご確認ください。

●エンコーディング形式:MP3(=MPEG ver.1)、Layer3

紆余曲折ありましたが、今回のAudioPlayerのアップグレードによって、しろクリでMP3が再生できるようになるみたいです。

また、各種記事を見ると、データは、OpenMG非対応のメモリースティック(青)に直接、転送でるらしいですね。

ZDNet PalmOSのレビューによると、「/PALM/PROGRAMS/MSAUDIO」というフォルダに入れて使うことになる、とか。

●サンプリング周波数: 44.1kHz

●ビットレート:32〜96kbps

ソニー・クリエのサイトの商品説明では、ビットレート上限は、「96kbps」となっています。クリエは、乗り物や雑踏の中など、騒がしい場所で使うことが多いと思われますから、とりあえず、このスペックでも事足りるのではないでしょうか。

一方、ややこしいことに、上記ZDNet PalmOSのレビューは、ビットレート上限を「128kbps」としています。

「しかし,いくつかの問題点もある。MP3データのビットレートの上限は128Kbpsであること (160Kbpsだとノイズが入る。128Kbpsは基本的に問題ないが曲によってはまれにノイズが入る) ,」

この記事は、濱田さんによるβ版試用レポートだそうですから、少なくともβ版では、128kbpsでも利用可能だったということでしょうか。Clie User Club!(2001.6.14(木))でも、このZDNetレポートの記述がそのまま紹介されています。

ソニーは正式にサポートしないけれど、128kbpsデータも使えないわけではない、と解釈していいのでしょうか??

若干、不明なところが残ります……。どうしても高音質データが再生できないと納得できない、という方は、実際にダウンロードが始まって、使用レポートが出てくるのを待ったほうが、安心「かも」しれませんね。

(あ、でももちろん、濱田さんやSPAさんを信用していないという意味では決してないですよ! いつも、迅速・詳細な情報、ありがとうございます!!)

●拡張子:.mp3または.rmp

MS内に入れるデータは、この拡張子が付けておく必要がある、ということなのでしょうか?

※上記該当ファイルでも一部再生できないファイルもあります。

これも、ZDNetレビューに具体的なレポートが出ています。「VBRは未対応」なのだそうです。(私、白石は、このあたり、よくわかりません。手元のデータは大丈夫なのかしら。「要するにこういうこと」という情報、お待ちしております。)

●その他:BGMとして使えるの?

Clie User Club!(2001.6.14(木))(に寄せられた濱田さんからの追加情報)によると、オプション設定すれば、他のアプリケーション使用中も、音楽再生を続けることができるようです。

●その他:同時にシステムアップデータが公開される?!

これまた、ZDNetのレビューの記事。かなり有用なアップデータのようですね(詳細はZDNet PalmOSでどうぞ)。ただし、

「(別のファイルで公開されるのか,AudioPlayer 2.0に同梱されるのかは不明) 」

だそうです。AudioPlayerはいいから、システムアップデータだけ欲しい、という場合は、これも、明日の状況を見て判断したほうがよさそうです。

6/18 追記
「システムソフトウェアアップデートプログラム」が公開されました。AudioPlayer 2.0に同梱のシステムアップデータと同じ内容のようです。

 しろクリは、発表以来、節目ごとに、大きな反響と、少なからぬ混乱を巻き起こしてきましたが(そしてそんな「鬼っ子」ぶりを含めて、しろクリの個性かもしれませんが)、果たして、今回の有償アップグレードはどうなるでしょう。平和的に進行する……かな。

Reported by 白石


2001年6月16日(土)

■パーム新機種でMIDI演奏

 HotSyncに時間がかかる、と話題のm505/500用シリアルクレードル。その、有効な活用法……とまではいきませんが、シリアルならではの用法があるようです。

 音楽がらみです。

 miniMusicのニュース(June 14th 2001)によると、m505/500でも、外部MIDI音源に接続してMIDI演奏ができたとのこと。

 m500用のシリアル・クレードルを使った「TO HOST」端子への接続(=PUXPO2000!やiWeekでのデモ演奏と同じ手法)、miniMusic製のインターフェースを使ったMIDI IN/OUT端子への接続、それぞれ成功したそうです。

 パームを普通に「手帳」として使っている方には、ほとんど関係ない、「それがどうした」というお話ですが……、

m505/500のMIDI演奏は、SDカードにMIDIデータを貯めておくことができるので、イベントでのBGM用などには便利かもしれないな、と思います。(一瞬だけ、「動作確認」名目でm500を買おうかと思ってしまいました^^;)

 昨日は、Visorについては、ハギワラシスコムから専用のMIDI音源モジュールの発表がありました。これも、なかなか楽しみです。(ただし、Visorを一般のMIDI音源につなぐのは、ほぼ無理なので誤解なきように。)

 また、HandEraのシリアル端子は、Palm III系と互換性があるそうですから、こちらも、MIDI音源への接続が(おそらく)可能だと思います。(具体的な方法は、こちらをご参照ください。)

 MIDIは、シンプルで、いわば「枯れた」規格だからでしょうか、これからも、しぶとく生き残りそうですね。

Reported by 白石


2001年6月15日(金)

 ニュースリンク更新。MIDI音源モジュール、しろクリ情報、新作ソフト……、話題が盛りだくさんの一日でした。

Reported by 白石


2001年6月13日(水)

■ AudioList DAとジョグダイヤル

 AudioList DA ver.0.8.1βリリース。このバージョンからジョグダイヤルで操作できるようになりました。とてもいい感じです。バージョンアップ、ありがとうございます!

Reported by 白石


2001年6月12日(火)

■宿題

 「Column」コーナーに1件、追加しました。

「ATRACの石」を追え!

 5月末ごろ、ここに書き連ねていた話題をまとめなおしたものです。

 あまり「楽しい」読み物ではないです。何かを主張したり、問題の解決法を提示しているわけでもないです。
 でも、一応のまとまりをつけておこうかと。宿題をやっとやり終えた気分ではあります。

Reported by 白石

■m50xの(+_+)\バキッ!

 先週末、大阪のイケショップ茨木店でm505/500日本語版を見る機会がありました。

 お店でちょっと見ただけですが、画面の切り替えがキビキビしていたのが印象的でした。正統派の立派な製品だと思いました。

 お店では、当然クレードルに差した状態で展示されていました。抜き差しをどうやったらいいのか、最初は少し戸惑いました。でも、一度やりかたがわかると、特に問題なさそうですね。

展示品は、既に何度も抜き差ししたあとだったせいか、周囲が騒がしかったせいか、「(+_+)\バキッ!」の音はしなかったような気がします。

 私の一番の注目点は、クレードルに置いた時、クレードルから外した時に本体から「ピッ」とビープ音が鳴るというところ。

 クレードルで充電したい時など、この音が、クレードルに正しく装着したかどうかの目安になっていいんじゃないかと思ったのですが、実際に使っておられる皆さんのご感想はいかがでしょうか?

 また、PalmwareFanでも紹介されていますが、beepin v1.0というHackを使うと、このクレードル着脱時の音をカスタマイズすることもできるようですね。なかなか楽しそう。

Reported by 白石


2001年6月10日(日)

 Palmwareコーナー「クリエ(PEG-N700C)専用」をちょっとだけ更新しました。

Reported by 白石


2001年6月06日(水)

■新着ソフト2種

 下のニュースリンクに掲載した2つのソフト、どちらもシンプルですが、なかなか気が利いています。

  • AudioList DA ver.0.8.0β

     しろクリのオーディオを制御するDAですが、曲名をリストから選んでダイレクトに再生できます。なかなか便利そうです。

  • SysSndWavHack ver.0.2β

     こちらはTRGproとHandEra(出荷はいつでしょう)専用のHackソフトです。CFカードに、「error.wav」「alarm.wav」等の名前をつけた音声(wave)ファイルを置いておくと、システム音をこれらの音声ファイルに置き換えてくれます。サンプルデータをそのまま使うと、パームがしゃべっている感じになって、ちょっと怪しげ……。
     好きなメッセージや音楽を入れたwaveファイルを用意しておいて、目覚ましに使うといいかもしれません。TRGproやHandEraの強力スピーカを活かせるツールですね。

Reported by 白石


2001年6月05日(火)

 ひとまず、ニュースリンクを更新しました。

この1週間、結構、いろいろな話題がありましたね。

Reported by 白石


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