サーキット日記 2001年前半戦


2001年第1・2戦 (04/06/2001)

● 2001年第1戦 2001年3月7日  鈴鹿サーキット南コース 曇り セミウエット  

● 2001年第2戦 2001年4月3日  鈴鹿サーキット南コース 曇り ドライ  

フロントキャンバー -0.5° ダンパー コニレーシング 空気圧・フロント 冷間・2.3kg/cm
フロントキャスター 5.0° ダンパー・前・縮 6/10(最弱より) 空気圧・リア 冷間・2.3kg/cm
フロントトゥ 1.5mm ダンパー・前・伸 7/10 タイヤ ADVAN NEOVA
リアキャンバー -1.8 ダンパー・前・縮 6/10 タイヤサイズ・前 225/45-17
リアトゥ 1.5mm ダンパー・前・伸 8/10 タイヤサイズ・後 245/40-17
車高・フロント 165mm スプリング・前 6kg/mm    
車高・リア 194mm スプリング・後 7kg/mm    

海外発注している ダンパーが未だ届かず 欲求不満な毎日を過ごしているのですが

かといってサーキットも走らないのでは精神衛生上良くないし

自分自身の腕も 鈍ってしまうのではと 関西OLFのFioranoこと鈴鹿南コースへ 3月・4月と一回ずつ走ってきました

3月の走行は あいにく朝からの雨で路面はウエット 主に自分自身のトレーニングのための走行という感じでした

昨年年末 リアにタワーバーを入れ それに伴ってリアのアライメントを変更したのが結構効いて 

直進時のトラクションの効きも良好ですし リアの滑り出しもスムーズ

ただコーナーリング時のリアの限界は相変わらず低く感じますしリアを滑らしながらのトラクションは あまり掛かりません

立ち上がりでリアを出してしまうと その場でドリドリしているだけで前へは進んでいってくれません

4月の走行は またまたお天気は悪かったものの なんとか路面はドライ状態

少しでも 自分自身のベストタイムを上回ろうとがんばって走りました

ダンパーが抜けた状態で 車高やらアライメントを調整してきたので 車自体は 結構乗りやすくなってきてます

以前なら コントロール不能になりスピンしていたくらいのドリフトアングルが ついてもコントロール出来てしまいますし

左回り4コーナー立ち上がりで 気持ちが焦りアクセル開けすぎて右にカウンターが当たり

そのまま次の右回り5コーナーまで ドリフト維持しステアリングを右に切りっぱなしで

5コーナーアプローチなんてことも 出来るようになったのですが

タイム的には 全く速く無く ただの自己満足ドリフトになってしまっています

自分は ドリフトには2種類あると考えていて 主に低速時にステアしてアクセルを開けパワーで滑らせるパワースライドと 

コーナーへ速いスピードで進入し遠心力によりリアを滑らせる慣性ドリフトに分けられると思ってます

どちらかというと前者はFR車でやりやすく 後者はミッドシップで行うと速く走れると思ってます

フォーミュラレースでは パワースライドは厳禁で 例えば鈴鹿のシケイン立ち上がりでリアを出してしまったら

1コーナーまでに必ず並ばれてしまいます

自分は ずっとフォーミュラでレースをやっていたせいか どうしても見た目に派手なフルカウンター パワースライド走行が嫌いで 

高い進入スピードでコーナーに入り遠心力で向きを変え ゼロカウンター流しっぱなしでコーナーリングしていく走り方が

出来るミッドシップが大好きなのですが 最近 大分理想と離れた走りになってきています

なんとか ベストタイムは0.2秒ほど 更新できましたが 

現状では話にならないくらいレベルが低いタイムです

ベストタイム 2001年第1戦 1分04秒025 ( 路面セミウエット )

       2001年第2戦 1分02秒698 ( 路面ドライ ) 


2001年第3戦 (06/06/2001)

● 2001年第3戦 2001年5月4日  鈴鹿サーキット南コース 晴れ ドライ  

フロントキャンバー -0.5° ダンパー コニレーシング 空気圧・フロント 冷間・2.3kg/cm
フロントキャスター 5.0° ダンパー・前・縮 6/10(最弱より) 空気圧・リア 冷間・2.3kg/cm
フロントトゥ 1.5mm ダンパー・前・伸 7/10 タイヤ POTENZA RE-01
リアキャンバー -1.8 ダンパー・前・縮 6/10 タイヤサイズ・前 225/45-17
リアトゥ 1.5mm ダンパー・前・伸 8/10 タイヤサイズ・後 245/40-17
車高・フロント 162mm スプリング・前 6kg/mm    
車高・リア 200mm スプリング・後 7kg/mm    

タイヤ 今回より BS POTENZA RE-01

モディファイ日記にも書いたのですが OLFのかずさん特製のFPRエンジンフードがゴールデンウィーク直前に 

塗装&フィッティング完了しました

市内をちょろっと走っただけでも その効果が体感できたので GWまっただ中の5/4に 

またまた鈴鹿南コースへシェイクダウンしに行きました

当日は さすがに休日とあって走行台数も多く また午前中にドリフトクラスというドリフト専用時間帯があり 

ドリフトされている人々たちが結構ダートへ飛び出すのと 当日はたいへん良い天気で路面温度も39度と

路面状況はあまり良くない様子でした

3回ある走行時間で 出来れば2回走れたらと思い 1回目から走ることにしました

コースインしてみると やはり路面状況は悪く グリップしません

それでも軽量化したエンジンフードの効果は はっきりと解り 特にS字の切り返しなどでは 

背負っていたリュックサックを下ろしたように 身軽に切り返しが出来るようになりました

ただ 思った以上の軽量化が出来たため リアの車高が上がってしまい またリアのダンパーは調整しろを使い切っていて 

これ以上車高が落とせないため 車高の前後バランス的には 乗りにくい状態になってしまいました

今回よりタイヤを ADVAN NEOVAから BSのRE-01に変更したのですが

絶対的なCFはあまり変わらず 滑ったときのコントロール性は NEOVAが ドライバーの対処に対し機敏に反応しますが 

若干ピーキーなのに対し RE-01は よく言えばごまかしが利き 悪く言えばダルい感じがします

楽なのはRE-01なのですが どちらがよいかは好みの問題になると思います

ピットインし タイヤのエア圧の調整と同時にタイヤ温度を測ってみると なんと フロント60度 リアは65度 ! !

RE-01は タイヤのケース剛性が高い分 ブロックがよく動き そのために前記の印象 

そしてタイヤ温度が上昇してしまうのかもしれません

走行後 フロントタイヤをチェックしてみるとブロックの一カ所にクラックを発見 ! !

またしても BSめーっ ! ! (タイヤについて)

それでもタイムのほうは1本目で 前回のタイムを約0.1秒短縮

この悪いコンディションの中ですので やはりエンジンフードの軽量化は かなりの効果があると思われます

で 当日は なんと東京から沢村さんがご自身の328で鈴鹿までいらっしゃっていました

自分と沢村さんがいっしょに海外発注したスペシャルダンパーが とりあえず沢村さんの分だけ先行で完成し 

そのシェイクダウンとテスト中で そして自分にも確認のために乗せていただけるとのこと

ご厚意に甘え まずはサーキット敷地内の道路を走らせてもらいました

F.8kg/R.6kg (これは暫定セッティング 最終的にはリアの方に硬いバネをいれる予定)というバネが 入っているにもかかわらず 

ダンパーのフリクションが非常に少ないため 不快な突き上げが無くとてもしなやかに足が動きます

減速・加速時の車体のピッチングも よく押さえられておりとてもいい感じです

そして 南コースも数周ですが走らせていただきました

自分の328で 走った直後でしたので完全な比較テストとなり 非常に違いが分かりやすかったですが 

自分の328に比べコーナーでの4輪の接地感がしっかりと感じられ非常に好印象でした

現在の自分の328は コーナーの前半ではフロント外側・コーナーの後半ではリアの外側だけで走っている感じがするのですが 

沢村さん328はきちんと4つのタイヤで踏ん張っている感じがします

まだ 若干の手直しが必要のため完全にセッティングが出ている訳ではないのですが とても良い手応えを感じました

自分の分が 出来上がるのがとても楽しみです

そして シェイクダウンをかねてとはいえ鈴鹿まで来ていただいた沢村さんには本当に感謝です

走行の方は 2回目走行の最初に沢村さん328をテストし 残り時間は自分の328で走ったのですが 

誰かが2コーナーライン上におもっきり砂を出してくれていて コンディションが またまた悪化していたのですが

なんとか1回目よりまた0.1秒タイムを縮め 結局自分のベストタイムを0.2秒更新しました

ベストタイム 1分02秒449


2001年第4戦 (08/22/2001)

● 2001年第4戦 2001年6月22日  筑波サーキット 晴れ ドライ  

フロントキャンバー -0.6° ダンパー DynaMic 空気圧・フロント 冷間・2.3kg/cm
フロントキャスター 5.1° ダンパー・前・縮 6/13(最強より) 空気圧・リア 冷間・2.3kg/cm
フロントトゥ イン1.5mm ダンパー・前・伸 1回転 タイヤ POTENZA RE-01
リアキャンバー -1.8 ダンパー・前・縮 6/13 タイヤサイズ・前 225/45-17
リアトゥ イン1.3mm ダンパー・前・伸 1回転 タイヤサイズ・後 245/40-17
車高・フロント 160mm スプリング・前 8kg/mm    
車高・リア 189mm スプリング・後 10kg/mm+ヘルパー    

ダンパー 今回より DynaMic

待ちに待ったニューダンパーのDynaMicが届き 去年のリベンジをと 筑波に行って来ました

梅雨時でしたので 心配した天気でしたが 逆に良すぎて気温・路面温度共に 真夏のような暑さになりました

今回は 以前参加させていただいたスポーツカーフォーラムの走行会で 15台限定で資格もベストラップ1分12秒未満という

大変走りやすく贅沢な走行会です

コースインしてみると ピットロード出口のギャップでの足の動きが 動きはじめはスムーズで

しかし踏ん張りがあり絶対ストロークは以前よりも少なく 早くも今までのダンパーとの違いが体感できました

アウトラップを慎重に走り 計測一周目は半年ぶりの筑波を確認しながら12秒代で走行

そろそろペースを上げようと 計測2周目を11秒2で走った後 3周目はペースダウンしている車にひっかかり

タイヤの空気圧チェックのために一度ピットイン 

適正圧に調整後 さあタイムアタックと コースインして 周回を重ねます

ブレーキングでのピッチング方向の動きは 新しいダンパーと固めたスプリングのおかげで非常に安定しており良い感じ

また 直進状態での加速時には リアのスクワットが少なくなり リニアにトラクションが掛かるようになったせいで

まるで エンジンの調子が良くなったかなような気さえします

ところが 攻めていくとコーナリング中 ロールの出方がシビアで 思ったように踏んでいけません

特にトラクションを掛けていくコーナーの後半で リアのロールというか腰くだけ感があり どうしても

スロットルを開けていくのが遅れてしまいます

第一ヘアピンで CP通過後スロットルを開けていくと 一度リアがスライドし スロットルを戻さずにステアリングだけで修正

修正後にもう一度 自分としてはもう完全にコーナー脱出体制に入ったつもりでアクセルを全開へと開けていくと

もう一度 ドーンとリアが滑り リアの動きが2段モーションになっている気がします

何度か ピットインし リアを中心にダンパーの調整をしてみたのですが どんどん走行時間が無くなっていき

結局 計測2周目のタイムを上回ることが出来ずに 終わってしまいました

タイムが向上しなかった原因としては コンディションが真夏なみの暑さであった事と

コーナーで 旋回中のリアの不安定な動きのためコーナーリングスピード・脱出速度共に 上げれられなかった事だと思います

車体のロール時の不安定は 途中ピットインして リアの縮み・伸び側の減衰を調整してみたのですが 良くならず

しかし 車の前後方向の動きは良好なので これはスプリングやダンパーの問題ではなく別の要因なのかもしれません

サーキット走行後 帰路について500mも走らないうちに ミッショントラブルが発生

ギアが どこにも入らなくなってしまい 自走不可に・・・

同行していただいた沢村さんの 手配でローダーを呼んでもらい 沢村さんの主治医で早速ミッションを開けてもらうと

去年と全く同じトラブルで シフトフォークを動かすロッカーアームのサポートが割れていました

せっかくのニューダンパー投入も セッティング不足でタイムアップならず しかもトラブル発生と

さんざんな21世紀最初の筑波遠征となってしまいました

ベストタイム 1分11秒248