ダンパーについて その2 


ずっとダンパーは OLFのRさんから譲っていただいたコニレーシングを使っていたのですが (ダンパーについて) 

譲っていただく時の条件が「ずいぶんタレてきてるので オーバーホールして使うこと」でした

ところが 現在コニの高圧ダンパーをオーバーホールしてくれる所が国内に無かったことから ずっとそのまま使っていました

で 去年の夏くらいから かなり抜け出してきて 仕方がないので 次のダンパーを考えていたのですが

やはり一番付けたいのは 以前乗っていたF-4マシンに使われていた 「DynaMic」というイギリス製のダンパーです

1999年鈴鹿F-4シリーズ戦 最初はコニのダンパーが付いたマシンで参戦していました

鈴鹿のヘアピン立ち上がって2速からどんどんシフトアップしていき 通称「まっちゃんコーナー」の2個目のCPへは

5速全開で入っていくのですが そこにギャップがあり 毎周マシンが跳ね 結構怖い思いをしていました

シーズン途中で マシンをチェンジすることになったのですが その新しいマシンに付いていたダンパーがDynaMicでした

ニューマシンで走ってみると この間まで まっちゃんのギャップで跳ねていたのが嘘のように車が安定し 

とても感動したのを覚えてます

鈴鹿のピットを観察してみると F-4のトップチームや当時のF-3も ほとんど全車DynaMicをつけていましたし

雑誌などで調べてみると GT選手権のマシンも使用している車が多いことが解りました

毎回お手伝いに来てくれていたOLFの竹千代さんと なんとかDynaMicを自分達のFERRARIに付けたいねー

なんて 言っていたのですが 行動派の竹千代さんは速攻でイギリスのDynaMicにメールを打ち 紆余曲折はあったものの

あっという間に348用のDynaMicを購入され 装着されました

装着される前に 工場でダンパー単体を見せてもらったのですが フォーミュラ用そのままの形で 作りもとてもきれい

しかも 持ってみると信じられないくらい軽いっ ! !

装着後 乗せてもらうと やはりとても良い感じでした

これは是非はうちの328にも 付けたいと思っていると 沢村さんにも賛同していただき 

328用のDynaMicを2台分発注することになりました

ところが まだ328用のDynaMicは 国内では1台も前例がなく イギリスDynaMic社に特注でオーダーすることになりました

そこからが長かったです・・・

そして発注から 約9ヶ月やっと手許に届きましたっ ! !

1ヶ月前に沢村さんの分は出来ていて 先行テストで乗せていただいたのですが

沢村さん分で出た初期トラブルを解消して 自分の分が送られてきました

どうせオーダーするのならと 328用はサブタンク付きで 減衰力調整がバンプ・リバウンド両方が別に調整出来るようにしてもらいました

自分の分のバネレートは フロント8kg/リア10kg 車高調整のため リアはヘルパースプリングを入れています

重量も軽量で

      フロント      リア     一台分
ノーマルコニ    6.2kg/1本    6.6kg/1本     25.6kg
コニレーシング    4.2kg/1本    4.0kg/1本     16.4kg
DynaMic    2.7kg/1本    3.0kg/1本     11.4kg

                                         (すべてバネ込みの重量)

と サブタンク付きなのにコニレーシングよりフロント1.5kg リア1kgも軽く出来てます

(しかし ノーマルコニって重たいです・・・)

早速 工場にいれて交換 まだ一般道のみしか走っていないのですが F-4で感動したのと同じで 

8/10kgのスプリングが入っているとは思えないフリクションの無さ

また適正なダンピングによってコーナーでも きっちりと4本のタイヤが仕事をしている感じがします

まだ とりあえず推奨値で組んでいるだけで ダンパーの慣らしも終わっていないのですが

これからのセッティング作業が楽しみになってます


     

  DynaMicです 青と金のアルマイトが美しいっ ! !         こちらはコニレーシング 今までご苦労さまでした

  

   リアにDynaMicを組んだ状態