サーキット日記 2000年前半戦
2000年第1戦 (01/31/2008)
タンスから出てきたビデオを動画でUPしました
2000第1戦 2000年1月22日
筑波サーキット 晴れ ドライ 気温13度
タイヤ空気圧 冷間F・R共2.3kg/cm2
F キャンバー -0.3 R キャンバー -2.0
キャスター 5.0 トウ 1.5
トウ 1.5
車高 F 160mm R 192mm
ダンパー F B 3/10 R 5/10
R B 3/10 R 4/10 (最弱より)
2000年初めてのサーキット走行は はるばる筑波サーキットです
ニフティのスポーツカーフォーラム&R's Owners Paddockさん 主催の走行会に行って来ました
一昨年12月の筑波で 目標の10秒切りが出来なかったリベンジです(^.^;
出発するときの大阪は ひどい寒波がやってきていて名神・関ヶ原は雪のため大渋滞
西名阪・東名阪を使って名古屋まで出たのですが その途中 丁度鈴鹿の辺で大吹雪に合うし
一面雪景色だし 大変でした
ところが 名古屋に着いてみると天気は良いし こころなしか気温も高い気が・・・
そのまま次の日の 筑波も快晴のままお天気はもってくれました(^^)
今回 足回りをコニレーシングのダンパーに変えて初めてのサーキット走行で
まだ車高のセッティング・ダンパーの設定などとりあえず走れるように組んだだけの状態だったので
タイムアップするのか はたまたタイムダウンするのか 不安がありました
走行は8時20分より1セット目があり 路面温度も超低そうだったので
1周目は ゆっくりと走るつもりが 2ヘアピンであわやスピンの大テールスライド ! !
これはその後の2セット・3セット目でも同じ事になったのですが
(2セット目では 今度は本当にスピンしました)
タイヤが冷えているときは 足を固めた分シビアに出るようで峠を走る時なんかは
気を付けなければいけません
それからは 慎重にタイヤを温めタイムを出しにかかります
足回り交換時にフロントのアライメントを変更したのですが
今回 それがバッチリとはまり フルブレーキングからターンイン時にかけて
フロントがスムーズに入っていきます
大舵角を与えたときの ステアリングのスコッも減少
とても いい感じです
このアライメント設定は OLFのSさんに教えていただいたのですが
メールで自分が車の挙動を説明しただけで 的確にアドバイスをしていただき
それがばっちりと つぼにはまっておりSさんの車に対する鋭い感性と知識には 驚きました
しかも 今回は お忙しい中同行までしていただきました
で ターンイン時フロントの状態は 最高なのですが
例えば 1コーナーに対しフルブレーキング ブレーキを解放していきながら
それにシンクロさせてゆっくりとステア ノーズが緩やかにインを向いていきます
ここまではとてもいい感じです ところがこの後 一気にリアが不安定になります
せっかくいい感じで ヨーが発生していたのに ここで急にヨーが発散しようとするので
一度カウンターが当たり もう一度CPに向かって切り直すということになってしまいます
これは 進入スピードを上げていくとどんどん酷くなり
また あるスピード以上になると 制御が不可能になってしまう非常にやっかいな挙動で
進入スピードを上げていくことが出来ません
また 立ち上がりでもオーバー傾向なのですが
これは バネレートが上がったために 車自体のロールが減少
特にノーマルでは酷かった 立ち上がり時のリアのロールが減り 踏めるようになったからかもしれません
が やはり自分の好みでは 少しオーバー傾向かなと思います
ダンロップを過ぎての左コーナー 328では3速全開4速シフトアップ全開というところなのですが
ノーマルではフロントから滑り出しアンダーが出ていたところが
現在の足では リアから滑り出しカウンターが当たります
しかし 立ち上がりのオーバーはコーナーアプローチ時のそれに比べ
コントロールが容易で うっかりするとそれを楽しんでしまい
逆にタイムロスしてしまいそうになります
何れにしても もう少しリアは安定方向にセッティングで振りたいです
以上のような事を 同行していただいたSさんに伝え 話し合ったのですが
的確な判断で 車の状態を説明していただき また今後のセッティングの方向
(アライメントによるセッティング)も示していただきました
特に ピットから見える1コーナー進入の挙動などは 自分が言うまえに
解ってらして とても驚きました
レース現役時 有能なエンジニアと組んでレース車両のセッティングをしたのを思いだし
とても楽しい気分でした
タイムの方は なんとか3セット目後半に 1分9秒990と 9秒もド後半ですが
10秒を切ることができて 一安心でしたが
Sさんと二人で話し合って決めた セッティングに次回までに変更し
車がどう変わるのか 確かめたいと思います
また 今回初めてニフティのスポーツカーフォーラム&
R's Owners Paddock さん主催の走行会に参加させていただいたのですが
参加者のみなさんのマナーが とても素晴らしく
また非常にレベルの高い方々ばかりで たいへん驚きました
ただやみくもにサーキットを走っているだけではなく
もう完全にスポーツのレベルまで達している走行会で
また主催者の方々の運営も素晴らしく 非常にタイトなスケジュールを完璧にこなし
3セット×4組を寸分狂わずタイムテーブル通りに 走行を進められたのには びっくりしました
おかげさまで とても楽しい週末を過ごすことが出来ました
主催者の皆様には この場をお借りしてお礼を申し上げますm(__)m
ベストタイム 1分9秒990
タイヤ温度 フロント 外33度 リア 36度
内32度 33度
中31度 33度
タイヤエア圧 温間でF・R共 2.3kg/mm2に調整
1セッション目終了後 リアダンパー伸び側ダンピング2ノッチ強へ 6/10
2000年第2戦 (03/24/2000)
2000第2戦 2000年3月15日
鈴鹿サーキット 晴れ ドライ
タイヤ空気圧 冷間F・R共2.3kg/cm2
F キャンバー -0.3 R キャンバー -2.6
キャスター 5.0 トウ 2.3
トウ 1.4
車高 F 160mm R 195mm
ダンパー F B 3/10 R 5/10
R B 3/10 R 6/10 (最弱より)
リアスプリング プリロード2回転加圧
これによりリアの車高 192mmから195mmへ
ダンパー&スプリングを 交換してから初めての鈴鹿サーキットの走行です
今回も 筑波の時と同じく OLFの竹千代さん・沢村さんといっしょです
竹千代さんは もともとバイクのレースに出場していた方で
とてもアクセルの開けっぷりのいい方
先日の筑波も初めて走行したにも関わらず 348でいきなり9秒代を たたき出され
速く走るためのセンスを 持たれた方です
沢村さんは 同じ328オーナーとしてOLFで知り合い
その後 友人としてお付き合いいただいているのですが
新鋭な自動車評論家の方で
前回の筑波に続き今回の鈴鹿も 多忙な中 ごいっしょしていただきました
328のほうは 筑波からアライメントを変更
筑波の1コーナーを見られていた沢村さんが
ターンイン開始後のリアの不安定なことを指摘され
また自分自身 その地点で一度カウンターが当たり 失速してしまうのを自覚していたので
沢村さんのアドバイスどうり リアのトーインを増加
また走行後のタイヤのアタリとタイヤ温度から
リアのキャンバーもネガティブ側に振ってみました
筑波の ダンロップ後の左コーナーや最終コーナー立ち上がりで
アクセルを開け 横Gを受けながら リアに荷重がかかった時に
リアのストローク量が過大で
バンプストロークを 使いきっているような気がしたので プリロードを2回転加圧
それにより リアの車高が3mm上がっています
久しぶりに 328での鈴鹿フルコースなので きちんとタイヤを温めてから
(17インチにして 足を硬めてから どうもP−ゼローCの温度依存性の高いことが
気になってきました)
タイムアタックに 入ろうとしたのですが 赤旗で走行中止
再開後 2周目にもまた赤旗となり なかなかタイムアタックが出来ませんでしたが
セッティング変更の 手応えは十分感じることが出来ました
以前より コーナーCP付近でのリアの安定度が増し
ノーマル328特有だった最大横Gを受けた時のリアのスライドが減少
結果 コーナーへの進入速度が上昇しまたアクセルオンのタイミングも早めることが可能となりました
2コーナー立ち上がりS字手前で 以前は3速で余裕で引っ張れたのに 今回は3速が吹け切り
まっちゃんコーナーでは 4速までだったのが5速に入り
続くスプーンコーナーは 3速で進入だったのが4速でと
各ポイントではっきり差が出ことから
全体のスピードが上がったことが実感できます
しかし 鈴鹿特有の高速コーナーでの 高荷重・高速度の域では
やはりリアのスプリングが軟らかいようで
どんどんリアのロールが増えていき 最後にはロールオーバーと移行していきます
スプーン手前 まっちゃんコーナー2回目のCP付近には ギャップがあるのですが
そこを5速全開 200kmオーバーでリアの外側をフルストロークした状態で
通過するのは やはり痺れて どうしても気持ちアクセルが戻ってしまいます(^.^;
これ以上 リアのスプリングにプリロードをかけるのは
リアの車高が上がってしまい 前後バランスの悪化につながる気がしますし
やはり バネレートを上げたスプリングに交換したほうが良いようです
あと リアのアライメントの変更によって 中・高速のリアのスタビリティーは
たいへん良くなったのですが 自分が鈴鹿でもっとも嫌いなコーナーである
シケイン切り返しでの身のこなしは 悪化してしまいました
この辺りは 物理的限界が作用する車のセッティングには
しかたがないことだと 思っています
タイムの方は 結局 巡り合わせが悪く クリアラップを取れずじまいでしたが
2分45秒27と 今までのベストタイムを2秒更新
このままでの仕様でも もう2秒くらいは縮めれそうです
前回の筑波 そして今回の鈴鹿と 沢村さんにご同行いただき
いろいろと 328のセットアップについてお話をうかがったのですが
車の動きに対して 的確な方向でのアライメント変更で
車が全くの別物になるということを 教えていただきました
何も部品も変えない モディファイというほどでもない
日常的なメンテナンスでさえある アライメントですが
車にとって とても重要なことだと実感しました
で この3人で サーキット走行し 車の挙動を考え
セッティングを詰めていく作業が あまりに楽しいので
これからも続けていこうという話しになり チームを作ることにしました
名付けて 「フェラーリ・ミッドシップ・シャシー性能研究会 大阪本部」
「IFCP」(Institute of Ferrari's Chassis Potential)
です(^.^;
ベストタイム 2分45秒27