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初出・ 2 September 2003

猫と漢方薬



良い病院・悪い病院 Part3

再発する「好酸球性肉芽種」の秘策となることを期待!

2003年9月、歳三(としぞう)の好酸球性肉芽種の症状に変化がありました。人間の「めばちこ」*と同じように、歳三の瞼のところに、ポツンと赤みができるようになったのです。改めてなんだか心配になったワタシ。内服薬(ステロイド。錠剤はプレドニン)の治療を再開することにしました。

そこで、新しい病院に通わねばならない環境にもあるため、これまでの歳三の治療経過を振り返るべく、メモなどを整理してみました。すると、いままで気が付かなかったことを発見。症状が重く急変することも多かった臣人と比べると、歳三の症状をさほど深刻には思わなくなっていたようだ、ということデス。圧倒的にメモの量が少ない。臣人と同じ日に病院に行き、同じように血液検査をして戴いているのに、歳三の数値をほとんどメモしていない。「愛情は一緒」のつもり、だったのに・・。

ともかく、家の近くの動物病院を「タウンページ」で探すことにしました。自転車でウロウロできる範囲の数軒に絞り、地図を片手に徘徊する週末。タウンページでの動物病院探しは、昨年秋以来です。この時は、明け方になって臣人の涎が止まらなかったことが原因でした。できるだけ近くの夜間対応病院を探すのに役だってくれました。
←某社の回し者?(^_^;)

A病院は、風俗街のどまんなかにあり、頻繁に猫連れとなって通うには違和感を感じたため、却下。もうひとつのB病院は、小洒落た住宅街近くにありました。建物などからすると「
レトロ病院」に区分されるでしょう。一抹の不安を感じたものの、歳三を診察台に載っけました。しかし、彼女自身をほとんど触診しない。体重も量らない。体温も計らない。治療方針の決定の根拠が「Oリング」のみ。うーん、これでは納得できないなあ。で、残念ながら却下。

ただ、このB病院では、いままでにない治療の可能性を試してみる「気」を少し貰いました。猫にも漢方を処方している、というフレーズが耳に残ったのです。そこで、馴染みの漢方薬局に電話をかけてみました。

私      「あの〜猫の漢方薬って処方お願いできます?」
薬剤師の先生 「・・・・。ごめんなさい、もう1回言って貰えます?」
私      「猫の漢方薬を処方して欲しいのですが、可能ですか?」
薬剤師の先生 「え? 何? 何の処方? ●○?(薬の名前らしい)」
私      「猫! (大声) のための漢方です」
薬剤師の先生 「は? 猫??」

話を始めるまでに、いつになくエライ時間がかかりました。いつも早口で用件をさっさかと片づける先生が沈黙したこと自体も、私には驚きでした。ともかく話を聞いてくださる気配。そこで、好酸球性肉芽種であること、症状が最近少しではあるものの再発してきていること、できれば体調改善の処方をプレドニンの服用と並行して試してみたいことを伝えました。

薬剤師の先生からの返事は、好酸球性肉芽種の治療は、(人間でも)西洋薬での治療が通常であること、漢方の処方は可能でありいくつか処方が考えられるけれども症状をもう少し詳しく聞かないと決めることはできないこと、猫の場合は1回1gほどの処方になるため精確に服用ができるのかに疑問のあること、体質改善には長期間の服用が必要ではあるがお代はそれほど掛からないということでした。なるほど〜。

さらに開拓したC病院。同じく歳三を連れてゆき、いままでの症状経過と漢方処方の望みをお伝えしました。すると、プレドニンに加えて、漢方も処方してくださったのです(なんでも言ってみるもんだな〜)。そこで、これらを服用したうえで、定期的に症状を見るために通院することになりました。漢方を服用して3日目。いつ「めばちこ」が出来るか?! 皮膚が赤くなるか?! と歳三観察の日々デス。


* 「めばちこ」は関西特有の言い方らしいです。関東地区でこの話をしたところ、誰も分かってくれなかったので発覚。ちなみに関東では、単に「目のできもの」とか、「ものもらい」と言うそうです。芸がナイ?・・と思ってサーチしてみたら、こんなページがありました。沿革も調べてらっしゃいました。大助かり!(Thanks! <「眼鏡かわら版」様) [本文に戻る]

■そのほか

  • 好酸球の写真を見ることができます。http://shimonagaya.com/haemogram.htm
  • 歳三と同じ症状のある猫ちゃん「ミレイユ」さんの闘病記です[リンク切れています]。写真があって分かりやすい! 歳三は潰瘍も皮膚炎も経験済みですけれど、これまで通った動物病院(地元の開業獣医師、大学附属病院、現在の開業獣医師)では、いずれも外用薬は処方してもらったことがありませんでした。このページを拝見してはじめて「パウダー」を見ました。歳三なら舐めてしまいそう・・。http://www.d1.dion.ne.jp/~miremama/story/nyan-nyan3.html [リンク切れています]

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