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last updated 10 April 2000

初出・30 May 1999

急患


チェック事項は、食欲、顔色、鼻のしめりけ、排便・嘔吐の様子。

お医者さんってタイヘンだなぁと皆が思うのは、営業が24時間に近いことにも原因があると思います。やっぱり、夜に突然電話で起こされる、というのは、勘弁して欲しい。

しかし、ワタクシは、今までに一度、こんな迷惑なことをして、急患を動物病院に持ち込んだことがあります(*ここ*での話しです)。しかも、数年のち、またもや急患を持ち込んでしまいました (^_^;)

この日の出来事を、順をおって申し上げましょう。

夜、家に戻ると、いつもは猫が総出で出迎えてくれます。しかし、この日は、ゆきチャンが居なかった。どうしたのかなーと思いながらも、家の中にいることは間違いないはずなので、探さなかった。

なぜなら、その日は見たいドラマがあったから(ああ、悪い飼主)。これは、確か、「砂粧妙子」。急いでテレビをつけ、30分しか見れなかったもののドラマを堪能していました。

すると、この間に、ゆきちゃんは、二階から降りてきて、私の近くに来ました。(なんだいるじゃん)と思いましたが、ちょっと様子がヘンです。「ちび」に追いかけられても、「シャー」と言って逃げたり・隠れたりするからです。

ドラマが終わって、ようやく猫たちのご飯タイム。

ところが、ゆきちゃんがご飯を食べない

野良猫あがりなのに、なぜか育ちのよいゆきちゃんは、ご飯の時には、いつもはお礼を言います。そして、しっぽをふるわして喜びを表現します。これは、まるで、雄猫がマーキングするみたいにしっぽをふるわすのです(でも、何も出てこないので、アンシン)。

この「ご飯を食べない現象」は、通常の猫には、かなり有効なゲンキ指標になります。さらに、顔色と、鼻の水気も大事。この日の彼女は、顔を見るとなんだかゲンキがないみたい。口を触るとなんだが熱っぽい。それから、一日での変化。朝に出かけるときにご飯をあげた時はとってもゲンキだったのに、帰ってきてこの様子。

以上から、「変」という結論に達したワタクシ。様子が変なのに気が付いたら、「そのとき」に連れていかないと後で後悔することになる、というのが今までの経験則デス。

ところが、この時点で時計を見ると、夜中の11時半。ちょっと躊躇しながらも、病院に電話をしました。すると、「連れてきて下さい」という先生のありがたーいお言葉。これにしっかり甘えることにしました。

さて、洗濯ネットにゆきチャンを入れ、バスタオルで包み、バスケットに入れて、深夜の住宅街を走っていきました。そう、この時もまだ無免許だったのです。このとき、ゆきチャンは、ものすご〜い「叫び声」をあげておりました。真夜中に、かなり近所中大迷惑だったことでしょう。おかげで、ヘンな人には会わなかったけどo(^-^)o

病院に無事、到着して、先生に見ていただくと、熱は39.8度。でも、ゆきチャン自身がかなり興奮しているので、このまま受け取ることはできない、とも仰っておりました。ま、微熱程度、って感じかもしれません。

それよりも、先生に言われて答えられなくて、ああ、恥ずかしいと思ってしまったことがありました。

下痢はしているか? 吐いてなかったか? 

ということなのです・

そうなんですね、初歩的なことなんですが、慌ててしまっていて、すっかり忘れておりました。様子が変なときは、食事をするかしないか、ももちろん大事なのですが、排便の様子、嘔吐の有無もものすごーーく大事なんです (^_^;)

ワクチンを毎年打っていることなどから伝染性の病気ではない、と仰って下さいました。そこで、点滴と抗生物質とを打つことになりました。

ちなみに、彼女が病院に行ったのは、避妊手術と毎年のワクチンだけ。極めて健康体デス。しかも、この猫は、ワクチンに行く時にも、かなり「大騒ぎ」する、人間との社交性はまったくない猫です。点滴をしている間もしっかりと左腕をつかんでいたのですが、暴れる暴れる・状態・・。日頃から「知らないヒト」に慣れさせておく、って本当に大事なことだな、と痛感しました(年上の子たちはみんな模範的受診猫なんですが、ゆき・チビはダメですね)

点滴の間に、病院の時計が十二時を告げました。先生、毎日疲れているのに、申し訳ないなぁ、、とも実感(交通事故でも、中毒でもないしなぁ)

さて、帰宅後の彼女の様子ですが、病院に行った当日の夜は、どうも眠れなかったようです。静かに、ということだったので、客間のベッドで(笑)寝て貰ったのですが。次の日は、昼御飯を少し食べ、夜はいつもの1/3ほどの缶詰を食しました。この日の夜は、ホットカーペット(猫専用の小さいもの。でも、元々は人間用なんだけど。)の上で熟睡。翌日は朝からいつも通りご飯を食べるようになりました。ちなみに、嘔吐・下痢ともしてなかったのでございます。

このゆきちゃんの微熱・不眠の原因は、「奈良の夜の冷え」。春といっても、奈良はまだ寒い。ここ最近は寒暖の差が激しくなっており、少々年を重ねたゆきチャンの体調がついていけなかった、とワタクシは見ています。

もっとも、それだと、かつぎ込むほどでもなかったかもしれません。(先生、すいません、あーんど、とってもありがとうございます!!)とここで、改めてお礼を申し上げておきます。


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