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last updated 12 April 2000
初出・24 June 1999

快楽の果てに
急患 #2

 
3階の窓から転落。後遺症は、「筋肉痛」と趣味の喪失。

またもやわが家の猫が急患になりました。(^_^;)とは言っても、今回は、私と同居している猫ではありません。函館にいる妹と同居としているカンチャンが急患になったのです。

急患の場合、往々にして、人間はおろおろとしてしまいます。やはり、妹も急患を見て下さる病院を探して電話をかけまくっている段階から、ナミダが出てしかたなかったのだそうです。

さて、ことの顛末は、と言いますと、妹の証言によると、以下のようなものなのだそうです。病院から帰ってからすぐにかけたという電話によるものです(泣き疲れてしんどそうな声デシタ。オツカレサマ〜(^◇^)ノ)。

ことの発端は、カンチャンが、居住する3階の窓から転落してしまったことによります。これを拾いに(笑)行くと、うんちまみれ。やむなく(?)そのまま抱きかかえ、洗いました。で、さて。と一息つくと、どーも痛がる様子はない。それにしても、なんか歩きかたがぎこちない。

「どうしよう!」と思った妹は、(日頃馴染みがないので)電話帳を見て、動物病院に電話をかけまくりました。しかし、夜中の9時なのに応答がないところがほとんど。その中で唯一応答があった病院に、カンチャンをかかえて車で急行することになりました。

ところが、着いてみると、またもや「レトロ」な病院‥。少々不安がよぎります。(大丈夫かな?)。

しかも、とーってもお年寄りの先生。(経験は豊富だろうな)とは思いつつ、(目は見えてますかー)と、失礼なことを思ったりもする妹。しかも、診察台には新聞紙。(・・消毒しないのかな、、)。

しかし、もう後には戻れません。涙ながらに、状況と状態を先生に申し上げます。すると、まず、「泣かんでもよろしい」、と言われることに。そして、「レントゲン、撮るんかな」という妹の思惑(期待?)をよそに、触診のみ「筋肉痛でしょう」とのお告げ。

(ほ、ほんと?3階から落ちたんよ〜)と思いつつも、やはり先生が言うなら間違いない、のだろう。そう納得して、猫を連れて帰宅した妹。その後の猫の様子を見ると、特に痛がる様子もない。「やっぱり猫はすごい」と感心しておりました。

ところで、カンチャンが窓から転落したとの知らせを聞いた時、全然意外とは思えませんでした。「いつかは‥」と思っていたのです。

カンチャンは、もともと、窓やらベランダやらで、身をほとんど落とさんばかりに乗りだし、風を感じ、周囲を観察するのがだーいすきな猫。その姿を見て、私たちはいつも「カンチャン、危ないよ〜」と注意を促し、カンチャンも「はっ」と我に返る、という有様だったのです。

最近の彼の窓遊びは、(妹の証言によると)どんどんエスカレートしていたらしい。窓の桟だけにのっかり、外を堪能する。外を走るの車のライトが窓に映ったものを、追いかける。危険なほど、遊びは楽しいものです。

しかし、カンチャンは「箱入り」ぼっちゃまです。これを「私のいるときにしかしない」という、妹の思いこみ・証言もあります。この日は、たまたま(?)、妹がカーテンを閉めているというちょっとした時間の隙間に起こったもの。彼は、バランスを崩し、落ちそうになりました。(いつもなら抱きかかえてくれるはずの)妹の手は、届かない。そこで、下の駐車場まで落下してしまったのです。

うんちまみれになったことについては、意見が分かれています。妹によると、駐車場にもともとあったのでは、と思いたいらしい。しかし、ワタクシとしましては、恐怖に陥ったカンチャンがつい出してしまったものだろう、と睨んでおります。うちの先生も、後者の見方をしています。

それだけでなく、顔と手にも擦り傷が、少々あるそうです。しっかりと情けない顔になったカンチャンは、写真に収められました。それにしても、泣きながらも冷静さ?を失わない妹です。

さて、後日のカンチャン。開いている窓には近寄らなくなったのだそうです。あーんなに窓大好きだったのに・・。危険な楽しみの代償は大きかったようデス。


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