「出向に行きたくない人におくる10章」


第1章 「出向に行ってもらいたい」と言われたら

「私は行くのはイヤです」とキッパリと答えましょう。出向に行けない理由をならべてもつけいれられるだけです。「考えてみます」と答えると責めたてられ、かえって断りにくくなります。

第2章 「今のうちに行った方がいい仕事につける」「この出向先は残業もあるし、定年過ぎても働ける」と言われたら

「私は三菱電機に入社したのです。定年まで三菱電機でがんばります。出向先の方が不安定だし、玉突き人減らしにもなりかねないので私はイヤです」と答えましょう。

第3章 「この職場は外注化するのであなたの職場はなくなります。そのまま出向してもらういがいありません」と言われたら

「私はそもそも職場を奪う外注化・丸ごと出向に反対です。私は三菱電機に入社したのです。私の経験と技能を三菱電機の職場で生かして定年までがんばります」と答えましょう。

第4章 「合理化で人が余るし、余った人は出向に応じてもらうしかない」と言われたら

「私はこの職場でまだ十分頑張れます。永年会社に協力してきた私が追い出されるいわれはありません」と答えましょう。

第5章 「あなたが断れば、ほかの誰かに応じてもらうことになる」と言われたら

「イヤだという私を無理やり行かせることはありません。あなたが行けばいいんじゃないですか」と答えましょう。

第6章 どう答えたらよいか、わからなくなったら

「とにかく私は行きません」と答えて、あとは黙っていましょう。

第7章 「出向を断っても業務命令で行かされるのでは」と思っている人に

出向は入社した三菱電機とは別の会社で働くことになりますから「本人の同意」なしに別会社で働かせることはできません。

第8章 「出向を断れば配転や成績などあとのことが心配だ」と思っている人に

労働協約でも「出向は本人の了解を得られるよう最大限の努力が払われる必要がある」となっています。断ったからといって不利益扱いはできません。また、させないように職場から力を合わせましょう。

第9章 「短気は損気」

「こんなにうるさく言われるんだったら、もう行ってやる」とカーッとならないよう、奥さんや子供さんの顔を思い起こしがんばりましょう。

第10章

一人だけで思いつめず、仲間を信頼し、相談し励ましあって、出向の押しつけをはね返しましょう。


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