前期型と後期型


最近いただくメールの中で よく質問を受けるのが

328の購入を考えているけど 年式・EUとUS/JPNでどう違うのか?

ということです

自分も漠然としか解っていなかったので これを期に調べてみました

まず年式による違いですが 自分はABSの有る無しで 前期型と後期型に分けられると思っていたのですが

(簡単な見分けかたはホイールが奥まっているのが前期型)

調べてみると それ以外にも結構仕様変更していました

87年 シャシNO71595

   「内側ドアノブ位置変更」

    内側ドアノブが ドアの取っ手の奥のわかりにくい所にあるのが変更前

    肘掛けみたいな奴の前側にあるのが変更後です

    

88年 シャシNO75929

   「外側ドアノブ変更」 

    ドアノブの回りに黒いパッキンが付いているのが変更後です

88年 シャシNO76626

   ここでいわゆる後期型への変更となります

   「サブフレームのサスペンション取り付けの幅が変更となり

   サスアームが伸ばされた」

88年 シャシNO77451

   「ステアリングコラム取り付け変更

   ステアリングの位置が10mm高くなった」

    この件は全然知りませんでした

88年 シャシNO78613

   ダンパーがコニからビルシュタインへ

88年 シャシNO79177

   ABS標準装備

ちなみに328は 85年〜89年まで生産されており

(一説では90年にも数台生産されたとか・・・)

各シャシNOと 生産台数は

GTB 1985〜89年 シャシNO58735〜83017 1344台

GTS 1985〜89年 シャシNO59301〜83075 6068台

           参考 V8 FERRARI ネコパブリッシング

             ORIGINAL FERRARI V8 二玄社

あと EUとUS/JPNの違いですが

まず見た目では EUのほうが前後バンパーが薄いものが付いてます

US/JPNのリアバンパーは 触媒の熱を逃がすため

真ん中にエアを逃がす穴が空いています

フロントのサイドマーカーもUS/JPNは大きいです

リアバンパー下のルーバーの本数の少なく その両端にバックフォグが

付いているのが EUです

またEUと一口に言っても 国別でいろいろ細かい差があるようで

ドイツ仕様はボディサイドのインテークに網が付いていたり

サウジ仕様はサイドミラーの形状が四角だったりします

エンジンの仕様ですが 一般的にEUの方がUS/JPNよりカタログデータで

10PS高いとなっています

これは実際シャシダイで計ってもきっちり差が出ました

US/JPNは触媒が付いていて そのためエキマニの形状も

EUとは違います

エンジンについては EU/US/JPN以外にスイス仕様というのもあるらしく

スイス仕様が一番パワーがないそうです

あと 最大の違いは車重にあると思います

カタログデータでEUとUS/JPNは150kg以上 ! !も違います

GTB(GTS)

EU仕様    1263kg(1273kg)

US/JPN仕様  1422kg(1435kg)

これは アメリカではちゃんとした数値をカタログに載せないと

罰せられるそうですが イタリアでは書いたもん勝ちらしく

EUの車重はうそだっていう説がありますが

実際 乗り比べてみると本当にEUは軽く感じられます

エンジン出力のトップエンドの10PSの差は体感的にそうでもないのですが

この車体の軽さは 328JPN乗りの自分としては とてもうらやましいです

一応 US/JPNは衝突時の安全規定のため バンパーの構造材に

とてもしっかりしたものを使っているため この車重の差らしいのですが

一度 きちっとした所でEUの328と自分のJPNの車重を

計り比べてみようと思っています

以上 思いつくまま年式 仕様地別の違いを書いてみました

参考になれば幸いです