赤い糸



赤い糸


「約束して。
 絶対にこの糸を切らないって。
 この糸を切らないといけないようなところに、
 私の目の届かないところに、
 二度と、行ったりしないで……」


太正六年末。忘れがたい冬に。

しうら画匠画
平成十三年晩夏



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