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last updated 12 April 2000
初出・ 15 March 2000

 

VIA! 歳三

 猫

「食事」はすべての基本。

1999年12月、トシゾウは、幸いにして、病状の進行が収まっています。そのため、通院の機会がすっかり減少しました。

12月の通院時のメモによると、体重が300gも増加したことが記録されています。身体も全体的に「もこもこ」となりました。昨年の夏には身体にできていた腫瘍も、すっかりキレイになっており、口の中の潰瘍が残っているだけになっています。一時は、本当にこっち(だけ、だと思うけど)が哀しくなるくらいの姿でした。そればかりか、臣猫を捜索しているときに分かっことですが、彼女は、「近所で『死にそうな猫』ナンバー1」と言われていたのです・・・。あんまりだ、とは思うけれど、それにしてもヨカッタヨカッタ・

いつもなら、一カ月以上注射を打たないで済む期間は、ほとんどありません。ところが、調子もいいし、体重も増えている。そこで、三種混合ワクチンを打つことになりました。いつもは寒くなる前に打つようにしています。今年は、突然冷え込んでしまったので、よいチャンスがなかったので遅くなったような感がありました。

その後、四ヶ月をすぎても、歳三の調子の良さは続いています。この三ヶ月の間、歳三は病院に行っていません(臣人は通ってますが、二、三週間に一度だけ。ただし、私の好み(?)により、毎回注射だけでなく点滴付)。ますます、ころころと太っています。大変喜ばしい状態でしょう。三月末に一度、健康診断に行きましたが、そこでも、「問題なし」でした。

しかし、それにもかかわらず、歳三は、いまだ私への警戒態勢を解こうとはしません。私がちょっとでも近づくと、ととととと・・・と庭のはしっこのほうへと避けていきます。やはりイヤな記憶というものは、こびりつくものなのですね。かなり、哀しいことです。

このまま彼女の調子が維持されることを祈りつつ、数年前の悲惨な状態を思うと、生命力の強さにただただ驚くばかりです。みなさん、猫の口内炎と良性肉芽腫、諦めてはいけませんよ〜!

もちろん、病状の原因にも、この変化の要因はあるのかもしれせん。もともと、歳三の腫瘍は、アレルギー性のものです。単純に言えば、納豆アレルギーとか、牛乳アレルギーなどのようなものです。アレルギー疾患が治りにくいのは、原因物質を特定することが困難なことにもよります。

食物アレルギーの場合、治療食を試みるのが、治療の第一歩なのは、間違いありません。彼女も以前試みました。最初のうちは、目新しかったためか、喜んで食べました。が、そのうちに食べなくなってしまったため、通常の猫餌を食べていました。さまざまな猫餌を食べることになっていますが、今まで目を見張る変化はありませんでした。

ところが、この四ヶ月のあいだに、目を見張る変化がありました。この原因はナニか。改めて考えてみると、食事面で変化があったことに思いが至りました。素人の憶測デスが、確かに、食事を換えていたのです。

猫餌には、二種類あります。乾燥しているもの、これをカリカリといいます。もう一つは、缶詰です。どちらも、20年前に較べると、ご飯をあげるのが非常に簡単です。ずぼらなワタクシでも、どちらも手軽に行えます。そればかりか、栄養も豊富です。もともと、ジェスパはカリカリで育っているので、カリカリが基本の猫です。ところが、甘やかされて育った臣人・歳三は缶詰が大好き。

ところが、年末前数ヶ月から現在に至るまで、忙しいのをいいことに、歳三も、猫カリがスタンダードの食事になっていました(臣猫は食べにくいので、缶詰が基本です)。主食がカリカリになった、という変化に加えて、このカリカリの内容も変化していたことに改めて気づきました。以前から、サイエンス・ダイエットを利用していましたが、他のメーカーのカリカリも一緒に混ぜていたのです。味に変化があった方がよいかな、と思っていたのです。

二つのカリカリを、他の容器に移し換えて入れて、混ぜる。これをするのが、今までやってきていたのに、なぜか、少々メンドーになりました(^_^;)。そこで、サイエンスのカリカリのみをあげることにしたのです。

たしかに評判のよいサイエンス・ダイエットのカリカリです。もしかして、この効果があったのかな、とひそかに期待して、今後も経過を見守りたいと思います。もしかしてそうなら、「良かれ」と思った親心が裏目に出てたことも、判明してしまいます。まあ、世の中、えてしてそういうものなのかもしれません・・。


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