YOU ARE HERE: 動物病院通院日誌 < 猫といねむり < ちびねこ
last updated 10 April 2000

初出・16 April 1999

発熱、そして点滴と

 
食欲は、生命力のバロメータ。

猫では、平熱の平均体温(なんか変な日本語だ)はだいたい37〜38度位。たいていの動物病院では、診察の前には必ず熱を測ります。熱を毎回計るのは、人間のように、「熱っぽいんです」とか、訴えられないし、「顔色を見ると熱がありそう」などということが分からないからでしょうか。・・もっとも、「レトロ病院」では、熱、計らないそうなんで、先生の性格によるのかもしれません。

というのは、顔色では分からない、とは言っても、あまりにも高熱だと、猫も犬のように舌を出して「ハーハー」言います。そうでもしないと、熱を下げることができないんですね。もしも、こんな状態だったら、こんな頁読んでないで、今すぐ、病院に連れていってあげて下さいね!!

猫はしんどいときは、まったくご飯を食べなくなります。もちろん、一日や二日たべなくっても、(急性中毒の場合を除いて)すぐに死ぬことはありません。そこで、悠長に、あれ〜?どうしたのかなぁ、もうちょっと様子を見ようか、などと、私たちは思いがちです。そして、そうこうしているうちに症状がどんどん悪くなってしまうのです。。。

この繰り返しは、決して二度としません!、とワタシは、誓っている(はず)。そのため、「二日ほど食欲の低下している臣人」は、すぐさま、病院に連れて行かれます。

先日は、微熱(39.4度かな)。口の潰瘍の状態も酷〜いほどではありませんが、痛そうではあります。これじゃあ、美味しく食べれない。さらに、よーく見てくださる先生によると、どうも声が出ていない。こういう時は、喉に炎症が起きていることが多いそうです(なんでも聞く・うるさい飼主(^-^))。

どうりで、つかまえたとき・連れてくるときの、いつもの「にゃー」という抗議の声がなかったのね、、、、

彼女はFIVキャリアであるため、免疫が低下すると色々な症状が出てくる可能性が高いとのこと。そのため、いつもの注射+抗生剤を投与して頂きました。また、彼女は家の中で生活をしているわけではないので、食事を必ずしも希望通りに(お互いの、ですが)取れるわけではありません。そのため、点滴をして頂くことになりました。

猫に点滴。

なんていうことを〜!と、お思いの方もいらっしゃるかもしれません。私も初めてしてもらうことになった時には、「す・ごーーい(贅沢?)」と感激しました。料金は点滴の量にもよります。自家製のいい加減な料金目安では、猫なら2500-4000円といったところでしょうか。

猫の点滴は、人間のように血管に注射する(んですよね?)わけではなく、皮下注射で液を入れていきます。このおかげで、しんどい猫には悪いのですが、点滴後の姿は思わず、写真を撮りたくなるほどに「面白い」ものになります(^-^)。

点滴が入った後、最初のうちは、注射箇所周辺に点滴液が固まっています。そのため、その部分「だけ」が腫れ上がっているように見えます。しかも、なんだかとっても異様なんです。帰ってからこのことに気が付き、心配になって、「先生、腫れてきました〜(泣)!」と、病院に電話する人が多いそうです(笑)。かくいうワタクシもその一人でした(笑)。みなさんも、このこと、ゆめゆめお忘れなきよう。後から考えると、結構、コレ恥ずかしい勘違いデス。

この固まりは、時間の経過につれ、だんだんと移動し、吸収されていきます。そして、栄養が吸収されていくので、猫たちは、ゲンキを取り戻します。

・・・実は、今回の臣人の件では、懺悔なことがあります。。

この日の日中、ワタクシは、臣人の写真撮影をしていたのです・・・。しかも、指示まで飛ばしていた。「おみちゃん〜、こっち向いて〜!」などと、言っていました。

このとき、臣人は、ちゃんとカメラ目線を取っていた(証拠写真あり)のです。ちょっと、目が△(サンカク)になっている、と思っていたのですが、これは、熱と炎症のせいで、気分が悪かったからなのだ、と分かりました。・・・後から反省のワタクシです。 


YOU ARE HERE: 動物病院通院日誌 < 猫といねむり < ちびねこ次を読む

メールはこちら


(c) nagaoaki