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last updated 10 April 2000

初出・ 25 March 1999

 

日帰り手術


朝、お届け、夕方、お渡し。

家猫の、そして、運のめぐりあわせでは野良猫の、通過儀礼。それは、「避妊(不妊)手術」。

現在、避妊手術は生後6カ月前後からできるそうです(うちの先生及び、モノの本より)。特に雄猫の場合は、室内での「スプレー」問題とのかね合いもあるようです(ワタシは、このスプレー一度も家の中ではされたことがない。しかし、気付かなかっただけかも〜)。この「行為」が彼等の習慣になる前にしてしまった方が却って、いい、のだそうです。

手術当日の午前中は、絶飲・絶食。これ、間違って(?)あげても、先生にすぐばれます。(^_^;) というのは、手術の前に、麻酔注射もするのですが、もう一つの注射もします(名前忘れた)。これには、胃の内容物をぜ〜んぶ吐かせる作用があるんです。ナニかを食べていた(させていた)ことがばれて恥ずかしいだけでなく、ゲロ始末で迷惑かけるんで、ご注意下さいませね(笑)。

午前中の営業時間内に、猫を入れるための洗濯ネットを持参して、「かご」に猫を入れて、病院に連れていきます。手術は、午後。そして、夕方お迎え。これが基本的なもののようです。

手術のまえに、とある病院では「手術中、何が起こっても文句は言いません」などという誓約書にサインさせられたことがあります。もっとも、こういう誓約書は、法的にはほとんど意味がない場合が多い。しかし、このことを知っていても、なお、気が気ではありません。さらに、ヒトコト申し上げれば、こういう誓約書を書かさないと、先生の方が安心できないなんて、おかしいんじゃないだろうか、などと、先生への信頼感が却って低下します。

さて、手術の後は必ず、(もらった)抗生物質を、絶対にきっちりと飲ませること、を忘れてはなりません。量は、本猫が食べたがったらいつもの1/3くらいをあげる。とのことです。・・よけいなお世話かもしれませんが、無理に食べさせることはぜーんぜんありません。だって、一食くらい抜いたって、死にませんから。猫も人間も。

さて、その後の通院ですが、最近では熔ける糸を利用していることが多く、抜糸は不要!の場合が多い。この点を、先生に確かめて下さいね。化膿を防ぐために抗生物質を飲ませるのですが、傷口を気にしすぎて舐めまくるコもいるようです。したがって、当分、様子はいつもより多く観察する必要はあります。

値段はワタシの目からみた、超いい加減・相場ですが、12000円〜15000円前後が多いようです。これは、くれぐれも、参考情報程度にお願いします。

 N.B. 以上の情報は、ワタシが体験したものです。みなさんが手術をお願いする病院によっては、当然、指示する内容も異なることがあります。もしも、手術をお願いされるときは、お頼みになる先生のご指示を第一にお願いしますね。

わが家の猫たちは、今は亡き(そして来なくなった、もう一匹の)エルザたちを除いて、全員、経験者デス。そして、函館在住カンちゃんも、雄猫としては、わが家での去勢手術一号となりました。

この猫、なぜか、「大事な医療行為」には、いつも奈良まで出張。というのも、まだ函館の動物病院界隈には「なじみ」が薄いからなのだそうです。いまいち大きな手術をお願いする気にならないのだとか。

確かに、手術やワクチン接種を、初めて知り合った先生にお願いするのは、とっても不安なものです。命に関わる(と思う)のですから。もしかして麻酔から醒めなかったらどうしよう‥、手術が失敗したらどうしよう‥、病院嫌いになるのではないか‥心配はつきません。妹の気持ちも分からないではありません。

しかし、お迎えに行ったのも、ワタシ(だけ)。

このときは、まだ無免許だったので、帰宅途中に、動物病院に寄り、「かご」がなかったので(^_^;) 洗濯ネットに入ったまま(かなぁ?この記憶はナイ)のカンチャンを腕に抱いて帰りました。1Lに満たない仔猫の身体は軽い。「重く」はないのですが、「重さ」は気になります。しかも、麻酔の抜けきらない「ぐったり」した様子も気になってしまいます。まるで、腕の中のカンちゃんが死んでしまった仔猫のように感じられました。

(・・いきてんのかな?)

途中で、なぜか心配になり、仔猫の腕の脈(笑)を確かめたりなどしました。

帰っても麻酔が残ってぼーっとしているだろうから静かな部屋でゆっくりと休ませて、他のおねーさん猫たちがちょっかいを出さないようにしてください、との指示がありましたので、帰ってきてお部屋で静養してね、と、客間に閉じこめました。

しかし、さっきの「ぐったり」とは打って変わったように、「出せ、出せ!」とうるさい。水はがんがん飲む。お腹が空いた、とクレームもつける。しかも、めちゃくくちゃ元気に、家中を走り回る。

(なんだ元気じゃーん)

めすの避妊手術と、おすの去勢手術とを比べた場合、去勢手術の方が、ずーーーっと傷口が小さい。おすの場合は、消毒液の色がついているおかげで、「あ、ここを切ったのね〜」と分かるくらいです。しかし、めすの避妊手術だと、お腹に結構長い切り口が(!)。どちらも器官を「ごっそり」と取るのだそうですけど★

このあまりの落差に、驚きました。「何事もあまり気にしない」彼の性格、というのもあるのかもしれません。それにしても、あまりにも元気な術後の様子に、大手術と思われているものであっても、日帰り手術っていいもんじゃないのかな、と、人間の(虫垂炎)手術での日帰り手術是非話題を積極の方に支持したくなった・こじつけ頭のワタクシでした。


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