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last update 05 April 2000

 

#18 反芻動物の楽しみ


地図を見るだけでも楽しめる♪ドライブ♪は、「カーナビ」ではできないもん!

「反芻動物」とはナニか、みなさんもご存じのことと思いますが、食べ物をなんどもなんども咀嚼して消化する動物です。その代表例が牛。いくつかの胃をもっていて、食べ物をその胃ごとに順々に反芻して消化するのです。

ワタシは、この「反芻動物」に似ているのです。もちろん、姿形ではないし、消化状態でもありません。では、どこが「似ている」のか?と申しますと、「記憶」による楽しい状態の反芻です。特に、「遊び」に、この反芻が伴うのです。

たとえば、スキーに行ったときなどには、路線図(?)。宿で寝る前にこれをじっ、とを見て、いろいろと思いを馳せます。しかも、こういう状態の私は、本当に嬉しそうな様子、なのだそうです。スキーを一度もしたことのない友人が、そんなに面白いんだったらスキーをしたいな、などと思ってしまったほどデス。楽しい遊びの思い出を、間接的に思い出させてくれるものを、しみじみと見ることによって、その楽しみを何度も何度もバーチャルに追体験する癖があるのです。こういうことをする人を、某作家は「反芻動物」と言っていました。そうそう、あたしも一緒よ〜、と思ったものです。

ところで、今のワタシからは考えられないことですが、昔はクルマでの移動がかなり苦手でした。むしろ、移動手段としては、バスや電車を好んで利用していました(夜行電車もすきー)。バスや電車だと、好きなときに好きな停留所できままに降りたり乗ったりすることを、楽しんでやっていました。これが、なかなかクルマではできない、と思っていたので、クルマは苦手だったのです。でも、クルマだと、当然ながら、バスや電車では行けないところに行くことができるのですね。このことに気が付くのにはさほど時間がかかりませんでした(あたりまえか・・)。

しかーし、知らない道はやっぱり「怖い」。迷ったり、困ったり、ということがたくさんありました。ただ、いろいろな所を開拓したい、という好奇心と探求心がわき起こってくるのを、止めることはできません。ドライブも楽しいけれど、同じところばっかり行っているのも芸がナイ。そこで、思ったことは‥困ったことや分かったことを、何とか後で活かせるようにできないかしら?ということ。

どうやら、周りに言わせるとマメらしい・ワタシの取った方法は、「地図での予習・復習」(^_^;)

まず最初にしたことは、地図を買ってインデックスをつけたこと。このインデックスは、もちろん、近畿地方のもので、自分が行きそうな場所・行きたい場所につけました。一人で運転することが圧倒的に多いので、道が分からないときにすぐ引けて、交差点で停まったときにも道筋をすぐに見ることができるように、と思ったからです。しかし、これを見た「周辺の人々」は、マメやねぇ、とか、あんたらしいねぇ、などと言うだけ。助手席に座ることになってしまった方々からの評価はあまり芳しくないようです。

さて、インデックスの後には、地図への記入です。「初めて行く目的地」への道筋を地図で見ていくつか決め、地図に線を引き、それらの「該当頁」を運転中もすぐに見えるように、タグ(Point It!)をつけました。そして、運転中に間違い易いところや、間違ったところ、危ないところ(死亡事故のあったところ、取締をしているところ)を記憶しておき、到着してからや帰宅してから、地図に書き込みました。さらに、もっと行きやすい道はないかを、「抜け道マップ」で探しました、これを、普段使っているもう少し見やすい地図と対照します。それによって、目的地別「自分の通り易い道」を開拓してきました。

これらの作業は、最初のころは、今から考えれば、結構大変デシタ・・。というのは、当然ながら、どこもかしこも、「初めて」だったからです。それでも、反芻動物のワタシにとっては、かなり「楽しい」作業だったと思わざるをえません。

予習のときには、いくつかのルートがあること、考えられる道筋を確定すること、優先順位を付けること、これらの作業が、とても「目新しい」ことでした。地図をじっくりと見るなんて、かなりひさしぶりだったこともあります。また、その後、自分がそれに沿って実際に行くということも、それらの作業を「現実的」にしてくれます。

復習のときには、もちろん、反省点もいっぱいあるのですが、通った道筋を地図でなぞることにより、その日に見た美しい風景や、「ちゃんとできたこと」を思い出させてくれます。「ちゃんとしなくちゃいけないこと」とは、たとえば、<左折時の小回り>デス。最初の頃、これは、本当に、苦手ででした。ほかにもいろいろありますが、‥まあよしとしましょう。

このような作業中は、熱心に該当頁をくっているのですが、あっという間に時間が経ってしまっていて、驚くばかり。気が付いたら、三時間も、、、なんてことがありました(^_^;) 最近では、地図の見方が分かってきたこと、いろいろなところにかなり行ったこともあって、これほど没頭はしなくなりました。しかし、「地図を見る楽しさ」は、いつまでも「ドライブの楽しさ」の一つとして忘れたくないものです。

・・・とは言っても、やっぱり「カーナビ」欲しいんですけどね★ もっと安価にならないかなぁ。


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