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2004年6月27日(日)
もう、どこから手をつけたらいいのかわからないくらい、やるべきことが溜まっているのですが、気分転換ということで、ダラダラ書きます。
最近、なんとなく、「中途半端」というのが、自分の中のキーワードになってしまっているような気がしています。
ひとつは、クリエの日本以外からの撤退に端を発して、先週くらいからあちこちで見かける「PDA論」的な議論。
私は、パームを人に説明するときは、「電子手帳」と言いますし、実際、それまで、紙の手帳でやっていたこと(=メモとスケジュール帳と住所録)を、今は、パームでやっているということのような気がします。
じゃあ、そもそも、「メモ」って何、と考えると、役に立つかもしれないし、立たないかもしれない「中途半端」な情報ではなかろうか、それを、「とりあえず」書く道具がメモ帳=私にとってのパームかな、と思ったりしたわけです。
だから、機械として「中途半端」なのは困りますけれど、用途としては、うまく「中途半端」を汲み取ってくれるものであってほしいかも……。
で、もうひとつの「中途半端」は、最近、聞きかじった社会学の議論。
少し前の社会科の教科書などだと、人間の集団には、「共同体」と「社会組織」とでもいうべき2種類があって、
共同体:血縁や情愛で結ばれる(家族、「ムラ」etc.)
社会組織:特定の目的を遂行する(会社、学校、役所etc.)
これに、個人(私)の視点から見た「ウチ/ソト」の区分を重ね合わせると、(行政側から見た「公人/私人」の区分とはズレますが)、
共同体=私的空間
社会組織=公的(公共)空間
という図式ができあがる。
でも、最近さかんな都市の盛り場や広告の研究などでは、「公/私」の区別の中間に、どちらとも分類できないグレーゾーンがある、ということになっているようです。
私的空間/(第3の空間)/公的空間
そこは、私的な情のしばりも効かないし、公共のモラルも適用できないので、いかがわしかったり、まがまがしかったりするけれど、芸能や風俗は、しばしば、そういう猥雑なグレーゾーンから発生している、と。
(これは、音楽の場合も、たぶん、そうでしょうね。場末の劇場や盛り場、サロンのような社交の場から、新しいジャンルが生まれたりしていますから。)
で、北田暁大さん(「広告都市東京」)などは、電車の中のマナー(ケータイやお化粧など)がことさら問題になるのは、そこが、もともと、私的空間(家庭)と公的空間(職場など)の間のグレーゾーンだからだろう、という見方をしているようです。
既存の「公/私」の区別が揺らいでいるという一面もあるのでしょうが、同時に、学校では教えてくれないグレーゾーンでの振る舞い方を、いつ、どうやって学ぶのか、それって、誰かが教えられることなのか、という、時代の変わり目に繰り返し出てくる、古くて新しい話でもあるのでしょうね。
そういえば、場所を移動しながら使うモバイル機器の場合、「コンシューマー市場」とか「パーソナル・ユース」みたいに言われているのは、ほぼ、このあたりの話なのかもしれませんね。(まあ、改めてこうして整理したところで、何か発見があるというわけではないですが。)
2004年6月13日(日)
Handspringのサポート(Softbank Frameworks)に送ったtreo90、昨日、新品交換(無償)で戻ってきました。9日(水)に送って、中二日で戻ってくる、素速い対応でした。
当面、pocketgamesさんからいただいたほうを使って、こちらは、何かあった時の予備ということにしようかと思います。
しばらく、原稿の〆切が続くので、導入記続編をまとめるのは、少し先になるかと思いますが、とりあえず、ご報告ということで。
(あ、伊藤浩一さんも、treo復活している!)
2004年6月10日(木)
treo90の話題がちらほら出てきているようですし、今使っているtreoは、pocketgamesさんからプレゼントなので、treo90導入記の続編をまとめようかな、などと思っているのですが、
過去の日記を読み返していて、どう扱おうかと迷っているのが、自分で作ったAppleScriptの話。
自分では、日々、便利に使っているのですが、人様にお見せできるものではないですし……。
作ったものは、2つ。
ひとつは、Mac版PalmDesktop 4.0Jのバグ対策。インスール後に「インストール」フォルダに残ってしまうprc、pdbファイルを、一括削除するスクリプト。
起動すると、「インストール」フォルダのprc、pdbファイルの有無チェックして、フォルダが空の場合は、
こういうダイアログを出して終了。
ファイルが残っている時は、こんなダイアログを出して、
「OK」でファイルをゴミ箱へ捨てて終了。「キャンセル」すると、「インストール」フォルダを開くようにしています。
スクリプト起動→「OK」(リターンキーで代用可)の2アクションで、「インストール」フォルダを掃除できます。
AppleScript入門的な本orサイトに書いてあるような知識で、作れるのではないかと思います。
もうひとつは、Jeditで開いているテキスト書類を、DOC化して、MakeDocDDに渡すスクリプト。
おにぎりを使えば良いのですが、普段、ほぼJeditしか使っていないので、スクリプトの練習を兼ねて、作ってみました。
起動すると、Jeditで開いているテキスト書類を作業フォルダに複製・保存。これをMakeDocDDで処理(Doc化+インストール準備)するようにしています。
こちらは、あくまで、自己満足的なもの。一般には、おにぎりが、多機能で、お薦めと思います。
それから、これはオマケですが、
山田達司さんのJ-DOC Readerについている、「Topic移動」がとても便利なので、同じことをJeditで実現するスクリプトを作ってみました。
すごくシンプルなスクリプトで、中身はこれだけです。
-- 「次のTopicへ」
tell application "Jedit4"
find "^■" in document 1
end tell
このスクリプトを起動すると、カーソル位置より先の、「■」で始まる行へジャンプします。
カーソル位置より前の、「■」始まりの行へ戻るのは、こういうスクリプト。
-- 「前のTopicへ」
tell application "Jedit4"
find "^■" in document 1 with reverse search
end tell
それぞれのスクリプトを、「Cmd」+「Opt」+「N」とか「Cmd」+「Opt」+「P」とかに割り付けていたりします。
章分けしてある長文をエディタで読み書きする時には、結構、便利。
2004年6月8日(火)
自分が使っているからだと思いますが、treo90について書いてある記事を見つけると、思わず、反応してしまいますね。
<ケース使用レポート>●pocketgames「pocketgames case for treo 90」
(Visorの衣装部屋 2004/06/03)
Visorの衣装部屋300000アクセス記念ケースプレゼント企画に当選したceleryさんのレポート。私は、treoは、ケースなしで使っているのですが、さすが、pocketgamesさんのは、完成度が高そうですね。
写真にストラップが写っているのを見て、ああ、treoを常用しておられるのだな、と思いました。
(私は、YAMAHAで見つけた、音符の絵柄のストラップを使っています。)
今でも魅力的なキーボードの「Treo 90」に久々に触れる
(PalmOSLove庵 2004年06月08日)
treoの小さなキーボードは、本当に使い物になるのか、触ってみないと、わからないだろうなあ、と思います。私も、購入前、かなり不安だったです。
結局、しばらく使っているうちに、慣れて、今ではGraffitiより、ずっと速く快適に入力できるのですが、それでも、treoについて書くときは、「小さなキーボードが苦にならない人には良いのでは」
と、少し遠慮した書き方をしていました。
理由は、treoが出た当時、どこだったかで、「私には合わないかも」という、どなたかの意見を見かけた記憶が、ずっと残っていたからだったりします。(結構、根に持つタイプなんです、申し訳ない! 率直な意見は、重要です。)
慣れとか、好みとか、キーボードの評価は、とても微妙。
でも、このサイズとしては、本当によくできていると、私も思っています。
実は、先週末のPUGOの二次会で、小山さん(Zire72の人になってしまいましたが……)と、そんな話をしていたところでした。個人的に、とてもタイムリーな記事でした。
P. S. 次回のPUGOは、7/29(木) 19:30〜21:30です。
2004年6月2日(水)
treo90のバックライト切れを、palmOneで修理(交換)してもらえるのではないか、という話を、前に紹介させていただきましたが(=treo.pocketgamesの投稿、「Treo90修理できました。」)、
その後、若干、進展がありました。
palmOneの日本語サポートに、メールで問い合わたところ、Hadspring社製品(Visor/treo)は、日本国内の場合、Softbank Frameworksが、サポート窓口になるのだそうです。
Softbank Frameworksって、あのソフトバンクですよね。
ウェブサイトを見ると、いきなりトップページに、YahooBBの広告が出ていたりしますが……、^^;;
でも、palmOneで紹介された番号にかけると、電話は、すぐにつながりまして、担当の方が、丁寧に応対してくださいました。
「treo90のバックライト切れについては、無償交換」
してくださるそうです。
私の場合、購入後、1年以上経っているのですが、treo90については、そういう対応になっているのだとか。
……ということは、交換したものが、再び、いつかバックライト切れを起す可能性があるということなのかも、と、かえって不安だったりもしますが、
そういう時のための予備機として、複数台もっておくのも良いか、と思ったりもしています。
by 白石 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)