仕事の記録と日記

白石知雄

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2003年10月31日(金)

児玉桃ピアノリサイタル(イシハラホール)。彼女に献呈されたというヴィドマン「光のエチュード」が圧倒的に面白かったですが、バッハやドビュッシーも、発想に、どこか突き抜けたような自由さがあって、それを実現できる技術のある人だと思いました。


2003年10月29日(水)

演奏会評の記録を更新。『朝日新聞』(大阪本社版)に、広島交響楽団定期演奏会の批評を書きました。


2003年10月27日(月)

ダニエル・バレンボイム指揮シカゴ交響楽団によるマーラー「交響曲第9番」(フェスティバルホール)。バレンボイムが、音色への貪欲な嗅覚の持ち主であることはよくわかりました。

楽曲解説の記録を更新。東京都交響楽団定期演奏会の楽曲解説を書きました。ウェーバーのピアノ小協奏曲(コンツェルトシュトゥック)について、以前から考えていたことをまとめる、良い機会になりました。


2003年10月25日(土)、26日(日)

関西歌劇団によるチレア「アドリアーナ・ルクヴルール」(尼崎アルカイック・ホール)。2日目のほうが、お芝居としてのバランスは良かったでしょうか。声が勝負のまぎれもないイタリア・オペラなので、なかなか大変ですね。おそらく日本人中心の上演は、関西初。


2003年10月24日(金)

岡部佐恵子ピアノ・リサイタル(いずみホール)。ショパンの第2ソナタと幻想ポロネーズ、シューマン「謝肉祭」など。かなり癖のある演奏。


2003年10月20日(火)

藤岡幸夫指揮・関西フィルハーモニー定期演奏会(ザ・シンフォニーホール)。吉松隆「チェロ協奏曲」(初演)は、甘い響きが続く独特に長い音楽でした。後半は、シベリウス交響曲第2番。

演奏会評の記録を更新。『音楽現代』11月号に、9月の神戸市混声合唱団、オーケストラ・アンサンブル金沢の演奏会の批評を書きました。


2003年10月18日(土)

ザ・フェニックスホールのレクチャー・コンサート第4回。シューベルトについて、村田千尋氏のお話と、山名敏之さんのピアノフォルテ演奏(即興曲ハ短調、ドイツ舞曲、晩年のハ短調ソナタ)。私は、シューベルトは決して「立派な」音楽だとは思いませんが、そのある種のみっともなさについては、「ベートーヴェンの呪縛」以外の見方も可能ではないか、と考えます。


2003年10月16日(木)

いずみホールでヴァレリー・アファナシエフがベートーヴェンの最後の3つのピアノソナタ弾く演奏会。数年前に京都で聴いたモーツァルト、ブラームスとは別世界。ひたすら幸福な音楽。


2003年10月15日(水)

大友直人指揮、京都市交響楽団定期演奏会(京都コンサートホール)。前半、ピーター・ゼルキンのピアノによるブラームスの第1協奏曲は、モートン・グールドのようなピアニシモの音楽。後半は、R. シュトラウス「家庭交響曲」。


2003年10月14日(火)

いずみホールで松村英臣氏を中心とする室内楽演奏会。連弾(ラフマニノフ「6つの小品」)、ヴァイオリンとのデュオ(プロコフィエフ「ソナタ」第2番)、ピアノ三重奏(チャイコフスキー「偉大な芸術家の思い出に」)。本格派のピアノだったのでの、12月のリサイタルが楽しみです。


2003年10月13日(月)

チェコのヴァイオリニスト、ヴィチェスラフ・チェルノッフとピアノの南祐子のデュオ(いずみホール)。スーク「4つの小品」は、ドヴォルザークほど土臭くない独特の音楽でした。他に、モーツァルト、フォーレのヴァイオリン・ソナタなど。


2003年10月11日(土)

ロシア公演の壮行を兼ねた広島交響楽団定期演奏会(広島厚生年金会館)。作品としては、細川俊夫(広島出身)の「遠景III」が興味深かったです。ラフマニノフ「交響曲第2番」に広響のまじめさが出ていたということになるでしょうか。今回も日帰りで大阪に戻りました。


2003年10月10日(金)

新聞神戸新聞松方ホールホールで貴志康一の歌曲、ヴァイオリン・ソナタ、合唱曲(歌曲を中村茂隆氏が編曲)の演奏会。会場のあちこちで挨拶が交わす光景があり、多くの人が、貴志康一に関わり、関心をもっていることを再認識しました。


2003年10月8日(水)

午後、芦屋で、甲南大学貴志康一記念館職員の竹田真理子さんと待ち合わせて、「貴志康一」展(芦屋市美術博物館)へ。有益なお話をたくさん伺うことができました。


2003年10月5日(日)

午後、関西二期会「バラの騎士」(尼崎アルカイック・ホール)第1幕だけ観て、滋賀へ。

夜は、栗東芸術文化会館でアルド・チッコリーニのピアノ・リサイタル。上手にかわしたドビュッシーと、若々しいショパン。


2003年10月4日(土)

日本音楽学会関西支部例会。ワーグナーに関するかなりマニアックなシンポジウム。参加者の半分以上は三光長治先生をはじめとする日本ワーグナー協会の方々でした。(海老沢敏氏は海外出張が延びて欠席。)


2003年10月3日(金)

演奏会評の記録を更新。『京都新聞』に、9月の武知朋子・ユーシアの演奏会の批評を書きました。

楽曲解説の記録を更新。茨木市の米良美一リサイタルの楽曲解説を書きました。


2003年10月2日(木)

シャイー指揮ミラノ・ヴェルディ交響楽団(ザ・シンフォニーホール)。シャイーもやはりイタリア人だったのかと、少し安心し、かなり唖然とした演奏会でした。



all these contents are written in Japanese
by 白石知雄 (Tomoo Shiraishi: tsiraisi@osk3.3web.ne.jp)