俳句 春秋 撰 其の弐 
平成十九年 〜 二十九年 
             
句作:池ノ房
其の壱(平成十三〜十八年俳句集)へ戻る



平成二十九年 俳句集
 先日は楽しい下見観桜会にご一緒させていただき有難うございました。。

何のお役にも立てず只々楽しんだだけで申し訳なく思っています

子供歌舞伎というものを初めて見せていただき感動しました。



     風光る子供歌舞伎の名演技      ふさこ

湖上より眺めた海津大崎の桜も言葉には尽くせぬほどの美しさでした。



            見晴るかす湖畔の桜湖(うみ)青し          ふさこ

彦根城の石垣に枝垂れ咲く桜は何とも風情がありいつまでも見ていたい思いに かられました。

外堀の満開の桜並木も見事でしたね。



          満開の桜にもらふ今日の幸          ふさこ              

平成29年 4月 14日(金)20 時08分



  河豚尽くしのお料理と皆様の嬉しそうな笑顔を拝見して私まで幸せな気分になりました。

さぞ様々な話題が飛び交ったことでしょう。皆様の元気なお声が聞こえてくるようです。



    河豚鍋を囲む輩の機嫌顔       ふさこ              

   いつまでも尽きぬ語らひ春の宴    ふさこ              

平成29年 2月 15日(金)8 時28分



 明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い致します。

昨日は恒例の「初登山&七草粥」の後、足助八幡宮にお参りして一年分の安全登山祈願をしてまいりました。

山頂からは御嶽山、恵那山、伊吹山、養老山系の山々が一望できました。



     御嶽の噴煙真すぐ去年今年      ふさこ

            山国の山みな深く眠りおり          ふさこ

          七十路と言えども女 初鏡          ふさこ              

平成29年 1月 8日(金)9 時57分





平成二十八年 俳句集
 芭蕉顕彰 俳句祭での入選句

   翁忌や 湖(うみ)に古りたる 浮御堂      ふさこ              


俳人協会俳句大会 秀逸賞受賞句

   その上は 青き空なり ケルン積む    ふさこ              

平成28年 11月 4日(金)20 時32分



先日、夫の喜寿と結婚50周年を孫子が祝ってくれ、愛知県最高峰の茶臼山に総勢10名で行ってきました。

山頂からは 南アルプスの山々が一望できました。

朝は7時から30分ほどのお散歩があり矢作川の源流まで案内してくれました。

みんなで美味しいお水を試飲しました。



              喜寿を祝ぐ風さやさやと夏に入る            ふさこ

            一掬の水のうまさよ夏来る           ふさこ

        来し方も行方も同じ新樹晴          ふさこ              



平成28年 5月 6日(金) 7時58分


山には色々な嬉しい出会いがあります。

山頂からは うっすら噴煙を上げている御嶽山を望むことが出来ました。

              噴煙を吐きつつ 山の笑いをり           ふさこ

平成28年 4月16日(土)12時48分


明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

皆様にとって嬉しいこと楽しいことがいっぱいある一年になりますように!!


                     屠蘇祝ふ変はりなきことめでたけれ          ふさこ                                    

           寒牡丹めでたき色に咲きにけり           ふさこ

        ひたひたと寄する年波 去年今年          ふさこ              

平成28年 1月 5日(火)14時33分



平成二十七年 俳句集
おはようございます。ご無沙汰しています。

   早いもので今年も残り少なくなってまいりましたが 相変わらず週一のペースで里山を徘徊しております。

   2日に登った山で躑躅の花が狂い咲いておりました。俳句では帰り花(返り花)といいます。


                 再会と言ふ喜びや帰り花        ふさこ     

           寒禽の鋭(と)き一声に山揺らぐ    ふさこ    

平成27年12月05日(火) 10時12分



8月19〜20日、新潟県と長野県の県境にある苗場山(2145.3m)に登ってきました

今までいろんな山に登りましたが、山頂が尾瀬ヶ原のような広い湿原の山は初めてで感動しました。


       山頂の千の池塘や水の秋       ふさこ     

           ゆっくりと時の流れて山の宿       ふさこ     

平成27年 8月22日 (土)14時17分



残暑お見舞い申し上げます。今日は暦の上では早、立秋です

山梨県の瑞牆山(2230.2m)に登ってきました。

百名山の本によると一般向きコースとあったので安心していたのですが

巨岩、奇岩の岩場続きで何度も心が折れそうになりました。やはり年齢には逆らえません。


          瑞牆山(みずがき)の奇岩巨岩や赤とんぼ          ふさこ              

            山小屋のランプの灯り闇深し          ふさこ

          一山を照らして余る星月夜          ふさこ              

平成27年 8月 8日(土)10時31分


明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

八幡宮で今年一年の安全登山を祈願し、七草粥をありがたくいただいた後、 近くの里山に初登山しました。

        御嶽の 煙うっすら 初御空          ふさこ              

           参り来て 七草粥を 賜りぬ         ふさこ

平成27年 1月 8日(金)11時22分



平成二十六年 俳句集
今年も、色々な俳句大会に投句をしてみました。 以下はその途中報告です。ご笑覧ください


熱海秘ストリア・五七五 第2回写真俳句物語コンテスト  にて


         おしなべて 女はつよし 夏薊   ふさこ   奨励賞  


10月25日 芭蕉顕彰名古屋俳句祭 にて


    途切れたる 会話をつなぐ 団扇風   ふさこ      特選


10月22日 NHK 俳句教室にて

      船頭の さばく水棹(みさお)や 秋深し    ふさこ  

          秋日濃し 川面に映ゆる なまこ壁     ふさこ    

            船頭の 唄の哀れよ 暮の秋         ふさこ                 





懐かしい皆様と楽しい時間を共有でき満ち足りた気分で戻ってまいりました。

幹事の皆様はじめご出席の皆様に心よりお礼申し上げます。お疲れ様でした。


          深め合ふ 同期の絆 菊薫る     ふさこ     

        生き様は 人それぞれに 秋闌(あきたけ)る   ふさこ     

     再会は 約せぬ齢(よわい) 秋惜しむ   ふさこ     

    

平成26年10月23日 (木)09:54

28〜29日、立山三山(浄土山・雄山・別山)を縦走してきました。

2日間とも天気に恵まれ、雄大な北アルプスの山容を眺めながらの贅沢な山旅でした

山小屋から仰いだ夜空には満点の星が輝いており,空にはこんなにも大きくて、こんなにも沢山の星があったのかと感動しました。



       漆黒の 立山連峰 星涼し       ふさこ     

           山頂へ 刻む一歩や 天高し       ふさこ     

平成26年 8月31日 (日)13時19分



残暑お見舞い申し上げます。皆さまいかがお過ごしですか?

筑紫は宗像より 俳諧(滑稽)の真骨頂とばかりに、「蝉 せみ セミ」尽くしの駄句を掲げ、ご挨拶申し上げます。


”宗像の郎女”


          カナカナと 秋の訪れ 告げんとす     郎女     

        つくつくか はたまた法師か 名の順序   郎女     

     クマゼミの 鳴く音は暑さの 指標かな   郎女     

    

平成26年 8月15日 (月)06:49

暑中お見舞い申し上げます。

7.27〜28日 群馬県と長野県の県境にある本白根山・四阿山・根子岳に登ってきました。

根子岳は花の百名山に名を連ねているだけあって多くの高山植物が咲いており、可憐な花々に 癒されながらの楽しい下山となりました。


 視界なき 白根山頂 雷走る    ふさこ     

   駒草や 頬赤らめて うつむきて    ふさこ     

          山頂に 二つの祠 風涼し   ふさこ     

   塵外に 身を置く旅や 雲の峰     ふさこ     

 夏薊 高原の風 欲しいまま   ふさこ     

平成26年 8月 4日 (月)13:41

あけましておめでとうございます。 今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

松の内も過ぎ、やっと平素の生活が戻ってまいりました。

今朝の散歩で見かけたのどかな川の景色です。


 鳥あまた 集へる川の 寒の晴れ       ふさこ     

  虚空へと 飛び立つ鳥や 寒の川       ふさこ     

平成26年 1月11日 (土)19時52分



平成二十五年 俳句集
だんだん 古里が淋しくなりますね。
今年いただいた喪中のハガキは 御兄弟やパートナーを亡くされたという方が多く
そういう年齢になったのだなと 痛切に感じております。


    冬もみじ いつか 一人になる覚悟    ふさこ    NHK全国俳句大会 入選  

平成25年 12月11日 (水)11:57



残暑お見舞い申し上げます。 東北の夏山登山 行(蔵王・月山・羽黒山・鳥海山)にて 詠める句 を 久しぶりに披露します。

 秋立つや蔵王お釜の色碧(あお)し    ふさこ     

   ほの暗き杉参道や蝉時雨    ふさこ     

     初秋や霊気みなぎる南谷   ふさこ     

       鳥海の山を隠せる霧幾重   ふさこ     

平成25年 8月13日 (火)11:56

和倉温泉 俳句大会 秀作

   行く夏や 能登金剛の 忘れ潮    ふさこ              


NHK 名古屋 俳句大会 佳作

   嬰児(みどりご)の 汗まで乳の 匂ひかな    ふさこ              

    秋立つや 雲を押し上ぐ 天守閣     ふさこ


俳人協会 愛知県支部 俳句大会 入選

   里山に 木の香水の香 夏兆す    ふさこ              


那智勝浦 俳句大会 佳作

   蛍火や 補陀洛浄土 はるかなり    ふさこ              


伊香保 俳句大会 佳作

   瞑(めつむ)りて 海の音聞く 真砂女の忌    ふさこ              


笛吹市 俳句大会 佳作

   二月には 二月の貌(かお)の 駒ヶ岳    ふさこ              

    薄氷を 踏めば大地の 割れる音    ふさこ




平成二十四年 俳句集
新潟県の火打山(2462m)と妙高山(2446m)に登ってきました。
今回も好天に恵まれ山頂からは北アルプスの峰々、八ヶ岳、富士山まで・・・360度の眺望が楽しめました。


    山頂に 立ちて万歳 秋高し     ふさこ            

  一礼を 山に捧げて ケルン積む   ふさこ            

   新涼や たなびく雲の 真白にて   ふさこ            

平成24年9月 2日(日) 23時07分

恒例の夏の百名山登山、今年は北アルプスの薬師岳(2926m)に行ってきました。
花と夜空と眺望を楽しんだ山旅でした。

   分け入れば沢の傍(かたえ)に衣笠草            

  アルプスの風爽々(さわさわ)と登山小屋            

   切っ先は夏天(かてん)を突きて槍ヶ岳            

  闇深き北アルプスの星月夜            

   満天の星の間(あわい)を天の川          ふさこ

平成24年8月 4日(土) 12時59分

野焼き後の一面に黒くなっている野原のことを「末黒野(すぐろの)」といって俳句では春の季語です。

   末黒野や 九重連山 遙かなり    ふさこ              

    噴煙の 雲に紛るる 春の果    ふさこ

平成24年 4月21日(土)17時17分

 布引の滝は雄滝、夫婦滝、鼓ケ滝、雌滝からなり
日本の滝百選にも選ばれ、また華厳の滝、那智の滝とともに日本三大神滝(にほんさんだいしんたき)の 一つとして有名です。

   布引の 滝の白白 神さびて        

『舞子ビラ 庭園』 にて

                海峡を またぐ吊り橋 春霞

『須磨寺』 にて

     春雨や 首洗池の ささ濁り         (ささ濁り=うすく濁っている様)


              須磨の春 青葉の笛の 空音かな


神戸市立博物館『平清盛 特別展』にて

            絢爛の 平家納経 春の夢           ふさこ     


平成24年 3月 12日(月) 9時44分

新年明けましておめでとうございます。 皆様良いお年をお迎えになられたこととお喜び申し上げます。

 初明かり 古希の我らを 祝ふごと    ふさこ     


  初明かり 小さき一歩 踏み出せり    ふさこ


   初春や 古希と云へども 今が旬     ふさこ


平成24年 1月 2日(月) 10時53分



平成二十三年 俳句集
今年は頑張って、色々な俳句大会に投句をしてみました。 以下はその結果です。ご笑覧ください


杜国祭 俳句大会  にて


   鳥帰る 何を標の 空の道   ふさこ      佳作


西宮市俳句大会  にて


   たもとほる 夙川に沿ふ 花の道   ふさこ      佳作


和倉温泉俳句大会  にて

涼しさや 朝市に聞く 能登ことば   ふさこ   佳作              

  大夕焼け 果てたる後の 海の色    ふさこ     佳作


笛吹市俳句大会 にて

 霊峰の 水の育てし 葡萄かな          ふさこ     特選             

  逝く夏や 笛吹川の 淙々と          ふさこ     佳作             

   蛇笏忌や 甲武信岳に 親子雲         ふさこ    佳作


時雨忌全国俳句大会  にて

銀漢や とよあしはらの 揺れ止まず   ふさこ  入選              

  月山の 月光坂の 初時雨    ふさこ     佳作


NHK 全国俳句大会 にて

   せせらぎの 音も色めく 秋の山   ふさこ      入選


今年の中秋の名月、きれいでしたね。被災地の一日も早い復興を祈りつつ眺めました。

   人住めぬ 町に月光 惜しみなく   ふさこ       (同じく  NHK 全国俳句大会 入選)

平成23年9月18日(日)9時45分

晩夏登山に 浅間山・谷川岳へ行ってきました。

 シェルターを 蔵し 浅間の山 晩夏   ふさこ              

  秋天や 谷川岳の 耳双(ふた)つ    ふさこ

平成23年 8月17日(水)13時35分

暑中 お見舞い申し上げます。相変わらず週に一度は山に避暑に出かけておりますが
桑の実・コウゾの実・カジイチゴなどの山の幸がいっぱいで、おいしい思いをしました。

   桑の実に ひと日の幸を もらひけり          ふさこ

平成23年7月02日(土)10時20分

満開の桜を堪能しながらの二日間の歴史の旅も好天の内に終わり  ご一緒してくださいました皆様に心よりお礼申し上げます。

 会ふことの かくも嬉しき 桜かな    ふさこ              

  西行に 見せたき今日の 桜花     ふさこ

平成23年 4月 9日(土)14時01分

今日は節分、明日は立春です。

 身の内に ひそむ鬼にも 豆を打つ       ふさこ              

  菜の花や 夫(つま)に土産の 香をまとふ   ふさこ

平成23年 2月 3日(木)12時33分

明けましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

昨日は我が家でも一日遅れの七草粥を10ケ月の孫と食べました。

  陽の匂ひ 土の香りの 七日粥        


   生え初めし 二本の前歯 なずな粥    ふさこ     

平成23年 1月 9日(日)14時15分



平成二十二年 俳句集
皆様、どうぞ良いお年を!!

 世迷ひ言(よまいごと) 胸に納めて 年惜しむ              

  ともかくも 差しつ差されつ 年惜しむ         ふさこ

平成22年12月31日(金)20時46分

倉十三会 記念同期会 に 参加して

 物故者に 捧ぐ黙祷 秋深し             

  秋天や お濠に映る 二重橋             

   此やこの 仲見世通り 菊日和          ふさこ

平成22年11月5日(金) 23時33分

先日、日本百名山の一つである甲武信岳に登りました。
ここから千曲川・信濃川の大河となる367kmにおよぶ水の旅が始まるのかと思うと感慨もひとしお

   源流の 一滴賜る 夏の山          ふさこ

平成22年7月31日(土)15時20分

恩師の黄泉の国への旅立ちを悼んで 紫陽花の花に偲ぶ。

 有り難き 師弟の絆 濃紫陽花(こあじさい)            

  紫陽花や 恩師の教え 常しなへ(とこしなえ)            

   額の花 悲しき今日の 別れかな          ふさこ

平成22年7月17日(土) 8時41分

丹沢山系 山岳行にて

 霊峰を 背負ひし山の 深みどり             

  夏蝶と 分かち合ひたる 渓の水         ふさこ

平成22年6月14日(月)09時59分

我が家にも春が訪れました。待ちに待った姫の誕生です。 すこやかな成長を祈るのみです。

 三月や ものの命の 動き出す             

  産声に 幸せもらふ 春の朝          ふさこ

平成22年3月17日(水)08時34分

春の山旅は色々な花との出会いが楽しみの一つです。

 一山を 洗ひてをりし 雪解水(ゆきげみず)            

  岩走る 水の迅さや 春の山             

   里山に 野仏と聞く 初音かな          ふさこ

平成22年3月15日(月)12時18分

早春の渥美半島を訪れ 春の息吹を感じつつ山歩きを楽しみました

 菜の花や 耳を澄ませば海の声             

  菜の花や 顔近づけて息吸って         ふさこ

平成22年2月18日(木)13時13分

小樽雪明かりの路の 幻想的な写真を拝見して一句 二句

 真白なる 街にほつほつ 雪明り             

  雪真白 運河に浮かぶ 灯の赤し        ふさこ

平成22年2月14日(日)09時57分

先週、 名古屋城内の金城苑にて句会があり、当日、作った俳句です。

 梅万蕾 金鯱(きんこ)の空に 咲き初むる             

  老梅の まとひし苔の 薄みどり           

 春立つと 思へば嬉し 何もかも        ふさこ

平成22年2月10日(水)18時51分



平成二十一年 俳句集
どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう。

 山に棲む ものを眠らせ 山眠る       ふさこ     

 せせらぎの 音絶へ絶へに 山眠る       ふさこ     

 頂(いただき)に ひとひらの雲 山眠る     ふさこ
平成21年12月25日 (金)21時28分

唐松岳から五龍岳 山岳行にて

 一片の 雲なき空や 濃竜胆      ふさこ     
平成21年9月12日 (土)09時25分

八月十二〜三日 針ノ木岳  登山行にて

 日翳りて 八重ひまわりの 向きを変へ      ふさこ     

 湖の 風を孕(はら)みて 女郎花       ふさこ
平成21年8月15日 (土)09時27分


鶯や蝉の声を聞きながら猿橋を上から眺めたり、下から眺めたり・・・しばらく散策して帰路につきました。

 行く川の 瀬音に混じる 蝉の声      ふさこ     

 老鶯や 古希を寿ぐ 二人旅       ふさこ
平成21年7月17日 (木)15時42分

富士山を眺めながら大菩薩嶺までは1時間弱の道のりです。

 我にまだ ときめく心 蛍の夜      ふさこ     

 夏富士を 光背にせる 菩薩嶺       ふさこ
平成21年7月16日 (木)17時45分


 晩学の 道草ばかり 梅雨晴間    ふさこ            

平成21年 6月25日(木)11時05分

 目標は 高きがよろし 雲の峰   ふさこ            

平成21年 5月22日(水)11時39分

佐渡はまさに春爛漫で、何処に行っても桜が満開でした

 行く春を 波にまかせて たらい舟   ふさこ            

平成21年 4月22日(水)21時31分


早春、鶯が鳴き始める頃に花をつけるところからこの名が付いたウグイスカグラ(スイカズラ科)
を目に留めつゝ足を延ばして金山を越え雨生山縦走。 この日も鶯が美しい声で鳴いていました。

 うぐいすの 声連れ歩く 山の旅    ふさこ            
平成21年 4月2日(木)17時59分


Mizuyoさんのすてきなスケッチを見せて頂いて想うこと。

 水仙を 活けて香りの 部屋となり      ふさこ     

 愛犬の 病も癒えて 春の風      ふさこ
平成21年 3月 3日 (火)10時04分


フキノトウ(キク科) 吉祥山にて。

 香りごと 摘み取りたりし 蕗のとう    ふさこ            
平成21年 2月18日(水)


山の斜面に、落ち葉に隠れるように直径1〜1.5pの可憐な花を咲かせていました。

 手に触れて たしかむ命 雪割草    ふさこ            

平成21年 2月14日(土)10時56分

我が家では今朝、一日遅れの七草粥を作りました。

 七草の 香を大切に 粥を炊く    ふさこ            

平成21年 1月 8日(木)13時34分

今年も厳しい年になりそうですね。そこで、せめて口紅だけでも明るい色にと一句

 口紅を 明るき色に 初鏡        ふさこ     

昨年十月 はからずも「時雨忌全国俳句大会」で入選した一句です。
まぐれとは言え嬉しいものです

 片陰や あまたのものに 裏表      ふさこ

平成21年 1月 3日 (土)10時37分


平成二十年 俳句集

芭蕉の功績をたたえる「芭蕉顕彰名古屋俳句祭」が行われ そこで投句した一句が
なんと大会賞に選ばれ、びっくりするやら、嬉しいやら・・・


 冬の日や 集ひし者に 惜しみなく   ふさこ            
平成20年12月 7日(日)10時01分


天城連山の最高峰・万二郎岳(1320m)、万三郎岳(1406m)に登ってきました。
天気が良ければ山頂からは富士山が望めるはずでしたが、霧のため何も見えずじまい。


 幾重にも 霧をまとひて 天城山     ふさこ            
平成20年11月13日(木)19時35分


日本三大奇橋の一つ・かずら橋を渡った折


 秋風や ゆらりそろりと かずら橋    ふさこ            
平成20年10月14日(火)08時43分


錦秋の石鎚山、剣山に登ってきました。
その折、霊場巡りをするお遍路さんをあちこちで見かけました。そこで一句


 煩悩を 捨つる一歩や 秋遍路     ふさこ            
平成20年10月12日(日)11時14分


湖国人 氏より、今年八月八日の琵琶湖花火大会の写真の提供あり、
それを題に倉十三会掲示板上にて 初歌仙を巻く


 鳰の湖(におのうみ) 聞きしに勝る 花火かな    魏侯            
平成20年 9月 9日(火)04時42分


 浴衣きて 花火の夜から 始まれり    北旅人            

 燃えた夜 遠くに花火を 聞きながら    北旅人            
平成20年 9月 9日(火)10時08分


 山響み水面をこがす琵琶花火    湖国人            

平成20年 9月 9日(火)19時34分


 空に咲き 湖に散り行く 大花火    ふさこ            
平成20年 9月10日(水)10時49分


健気に子育てをする小鳥に、激励の句を所望されて


 待つという 幸せもあり 小鳥の巣    ふさこ            


 鳥巣立つ 空の高さを 疑わず    ふさこ            

平成20年 9月 5日(水)13時04分

近江の旅人氏 提供の「アオバナ」 の写真を眺めて。


 近江路や 青花の青 湖(うみ)の青    ふさこ            


 露草の 露の青きを 掬(むす)びけり    ふさこ            

平成20年 9月 4日(水) 8時56分

関西倉十三会 宇治〜大津の旅 鮎宗 にて


 日常を 彼方へ置きて 宿浴衣    ふさこ            



 妙齢の鵜匠の手縄(たなわ)凛として    ふさこ            

同じく 三井寺 三重塔にて


 いにしへの 都の夏や 塔の影    ふさこ            

平成20年 7月11日(金)20時58分

新城のカタクリ山の斜面にうつむき加減にびっしり咲いていました。 そこで一句


 咲き満ちて かたくりの山 寂光土    ふさこ            

平成20年 3月26日(水)11時14分

寒い中にもやわらかい春の日差しを感じることが多くなりました。
先日登った山で、きらきらと輝く雪解水に春を感じて詠んだ一句です。


 光ごと 手にすくひけり 春の水   ふさこ            

江戸時代のお雛さまを見て一句

 傾ぶきて なほ 愛らしき 古雛(ふるびいな) ふさこ     

平成20年 2月28日(木)10時25分

明けましておめでとうございます 新年の句を二句


 初富士の 雲を突き上ぐ 高さかな            

 嬰児(みどりご)の 百面相や 初笑い    ふさこ     

平成20年 1月 1日(火)15時08分



平成十九年 俳句集
歳末に3人目の孫(3020gの男の子)が誕生しました。 先ほど対面してきたばかりです。
新しい命の誕生はいいもので、心がほのぼのとしてまいりました。

 大晦日 産声といふ幸 賜りぬ   ふさこ     

 年の瀬や 二人居(ふたりい)なりの 忙しさ   ふさこ     

平成19年12月31日 (月)14:06:08

以前訪れた、梓川の流れの美しさに感動して、詠める一句

 信濃路や 秋を流るる 水の音   ふさこ     

平成19年10月31日(水)14時52分

 秋高し 良き友垣と 良き時間    ふさこ     

平成19年9月26日(水) 9時06分

 秋桜 ゆらぎて影の もつれけり     

 生き様は 自由奔放 秋桜     

 縦横(じゅうおう)に 風走らせて 花野かな   ふさこ     

平成19年9月20日(木)10時01分

 虫鳴きて 闇の深さを 思ひけり   ふさこ     

平成19年9月7日(月)11時38分

 銀漢(天の川のこと)や せめて今宵は 恋の夢   ふさこ     

 雲海に 浮きつ沈みつ 槍ヶ岳   ふさこ     

平成19年8月13日(月)09時33分

 風めでつ 眺めを愛でつ 登山かな   ふさこ     

平成19年7月9日(月)09時03分

 風包み 命をつつみ 落し文   ふさこ     

平成19年6月22日(金)08時49分

 薫風や 敬老パスの 使ひ初め   ふさこ     

平成19年6月19日(火)09時16分

 むらさきの 風をまとひて 藤の房   ふさこ     

平成19年5月6日(日)10時03分

明日香・大宇陀 倉十三会ツアー 仏隆寺 千年桜にて

 老木の 秘めたる力 花万朶    ふさこ     

平成19年4月23日(月)9時02分

明日香・大宇陀 倉十三会ツアー高取城跡にて詠める

 行く春や 石がもの言ふ 城の跡   ふさこ     

平成19年4月17日(火)8時58分

明日香・大宇陀 倉十三会ツアーにて

 千年桜  同期の桜 咲き盛る    ふさこ     
平成19年4月16日(月)9時49分

この良き日をお迎えになられたお嬢様の晴れ姿を渡辺さんは
千の風になって見守っていらっしゃったことでしょう。奥様の穏やかな笑顔に胸を打たれました。

 嫁ぐ娘(こ)に 父の想ひや 春惜しむ    ふさこ      

平成19年4月9日(日)10時02分

 行く末は風の吹くまま花筏     ふさこ 

平成19年4月4日(水)9時48分


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