俳句 春秋 撰 其の壱 |
句作:池ノ房 |
平成十八年 俳句集 |
母の日や 少し派手めの パジャマ買う
病む母に 音のみ届く 遠花火 母と居て 秋の雨聞く 夕べかな 小康を しばし保ちて 冬うらら ふさこ 平成18年11月23日(木)9時26分
こだわりを 捨てて気ままに 秋桜 ふさこ 竜胆や 山には山の 出会ひあり ふさこ 平成18年10月 1日(日)10時20分
御岳をひと呑みにして雲の峰 ふさこ 平成18年7月16日(日)10時50分
髪切って心涼しくなりにけり ふさこ 平成18年6月23日(金)9時17分
花辛夷(ハナコブシ)満つる力をほどきけり ふさこ 平成18年3月15日(水)18時11分
身辺(みほとり)に川ある暮らし春の風 ふさこ 平成18年3月11日(土)17時22分
帰りに立ち寄った石雲寺では節分草が咲いていました。 天地(あめつち)の光あつめて蕗のとう ふさこ 平成18年2月23日(木)12時28分
滝凍てり 音と光を 閉じ込めて ふさこ 平成18年2月1日(水)18時32分
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平成十七年 俳句集 |
断ち切れぬ しがらみあまた 山眠る 房子
平成17年12月27日(火)18時42分
友呑みし 海の乱れや 萩の花 房子 平成17年10月2日9時37分
流れゆく 雲の薄さや 春隣 房子 平成17年2月11日(金)16時48分
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平成十六年 俳句集 |
萩の花 垂(しだ)るるほどの 重さかな ふさ子
天高し 努力の甲斐の 新記録 ふさ子 平成16年10月 5日10時49分
移ろひて 淡墨色の 花となり 房子 平成16年4月10日9時11分
下萌えや 目に触るるもの 皆いとし 房子 平成16年2月7日10時37分
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平成十五年 俳句集 |
木洩れ日を あつめ耀(かがよ)ふ 散り紅葉 房子 平成15年12月21日20時47分
散る銀杏 一(ひと)葉一葉に 遅速あり 房子 平成15年11月14日 21時34分
山葡萄 実の数だけの 雨しずく 房子 平成15年10月11日 17時41分
風立ちて 乱るる萩となりにけり 房子 平成15年9月19日
大きうて 触るるばかりに 山の月 流星や 無欲の人に なりきれず 房子 平成15年9月16日
落ちてなを 命のあらむ 紅椿 房子 平成15年5月1日14時57分
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平成十四年 俳句集 |
最近の愚作です。 向日葵や 日を得て色の きはまりぬ ふさ子 白蓮は 闇というもの 寄せつけず 平成14年8月16日13時40分
木蓮は 白をだいじに 咲いており 母見舞う 今幾たびの 桜かな 平成14年4月11日 21時06分
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平成十三年 俳句集 |
水昏(く)れて 月よりも濃く 月見草 房子
平成13年8月23日19時54分
春立つや 山頂はまだ 白きまま 房子 平成13年2月4日(日)13時44分
正月や 家族増えたる めでたさも 平成13年1月14日(日)18時32分
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