三菱電機労働条件切り下げ提案
▼時間外割増率など8項目
■職場から批判の声■


三菱電機(約4万6千人)は22日、業績悪化を理由に、時間外割増率の切り下げなど 八項目にわたる労働条件の切り下げを明らかにしました。
三菱電機労組(電機連合加盟)の同意をえたうえで、1年間の時限措置として今春から 実施するとしています。

三菱電機労組へは同労組が、3千円の賃下げ要求などを18日に申し入れたときに提案していました。会社側は『賃金はマイナス方向での改定の検討をふくめて検討したい』などと賃下げもありうるとのべ、労働条件の切り下げの提案をしたものです。

それによると、▼時間外割増率を法定水準まで引き下げる。普通時間外は、3割を2割5分へ、休日時間外は4割5分を3割5分へ、深夜割増は、3割を2割5分へそれぞれ引き下げる ▼特勤手当(徹夜作業など)の水準を4割減にする▼営業手当の水準を3割減にする ▼永続勤務者の旅行券(勤続40年で10万円相当)の廃止---など八項目にわたって います。
職場では、『これ以上がまんできない』『労組は提案を受け入れるな』 など怒りの声があがっています。

三菱電機は昨年9月から、▼3千人の削減▼時間外労働手当の20%削減。その具体化として『裁量企画手当』の停止---などを実施しており、今回はその追加提案です。

電機産業では、日立製作所が昨年10月から、時間外割増率も一律5%引き下げや 1日15分の時間延長などを実施。三菱電機の提案はこれにつづくものです。

「しんぶん赤旗」(2月23日付)より


Home Pageへ戻る||目次へ戻る