「羅針盤」99年4月号 第120号
発行 日本共産党三菱電機伊丹委員会
「羅針盤」は1985年10月に創刊された日本共産党伊丹委員会の職場新聞です。
「仲間と仲間、職場と家庭を結ぶ連帯のきずな」として月刊紙として発刊されました。
創刊後14年目を迎え、今号で第120号です。

失業率4.6% 過去最悪−働く人びととみんなの不安です

 三菱電機ではたらく仲間のみなさん。毎日のお仕事ごくろうさまです。

失業率は、史上最悪の4.6%、実質賃金も15ヵ月連続減少し、さらに三菱電機では、「1万4,500人」のリストラ・人減らしが強行され、雇用不安、生活不安がひろがっています。こんなときにこそ、政治の役割が重要ですが、自民党政治のもとで、国も自治体もリストラを支援しています。
日本共産党は、働くもののつぎの要求を市政の場でもとりあげ、国会とも連携し、その実現に力をつくします。

1. 違法なサービス残業や過労死などなくす対策をつよめます

サービス残業など違法行為への監視をつよめ、過労死の心配なく、働くものの健康と安全を守る 対策をつよめます。

2. 一方的解雇をやめさせ、雇用の拡大をはかります

整理解雇の4条件(最高裁などの判例)を企業が厳格に守るよう指導をつよめ、「解雇規制法」の実現を国にはたらきかけます。

公共事業を福祉・教育施設や生活道路整備など、生活型に転換し、中小企業の仕事と雇用の拡大をはかります。

3. 子育て支援など、女性の働く条件をひろげます

働くお母さんの子育て支援とともに、雇用の場における男女差別の禁止・平等の促進に力をつくします。

4. 派遣労働者、パート労働者などの権利をまもります

賃金・退職金・労働条件などの不当な差別をやめさせ、派遣労働者やパート労働者などの権利を守り、市役所に相談窓口をつくります。

5. 年金改悪を許さず、退職後の生活支援をつよめます

年金改悪を許さない国へのはたらきかけをつよめ、高齢者の働く場の確保、安心して老後をすごせるまちをつくります。


■中小下請業者への支援強化を
中小企業は、日本の企業数の99%、働く人の78%を占めまさに「日本経済の主役」です。日本共産党は、中小業者と働くもののくらしと営業をまもるために「地域経済振興条例」などを提案し、支援をつよめます。

■三菱など大企業が進出しているフランスでは
 不況に苦しむフランスでは、賃下げなしで労働時間を週35時間に短縮し、雇用を増やす法律がつくられました。また、「経済的な理由による解雇の防止と職業転換の権利に関する法律」で労働者の雇用が守られています。

■ソニー・元会長も
「労働時間が長い、賃金が低い、下請けいじめ、環境をまもらない…」という「日本型経営」が世界に通用しないことを反省。″これは一社では変えられないが、経済・社会のシステム全体を変えればできる″とのべています。       『文藝春秋』(92年2月号)

管理職のみなさんが、安心して働ける権利と条件の確立を

  管理職のみなさんは、日本の産業と技術の発展、社会の土台をつくる活動で重要な役割を担い、企業の発展につくしてきた方々です。
そのみなさんがいま、″リストラの嵐″のなか集中攻撃を受け、過労死やノイローゼ自殺、雇用不安など深刻な状態におかれています。

 日本共産党は、管理職のみなさんの要求実現に力をつくします。

☆「年俸制」と一体の裁量労働制による無制限な長時間労働を規制する。

☆「選択定年制」「出向・転籍」など、あらゆる形態の首切りを中止させる。

☆管理職への昇格基準は客観的基準にもとづいて制定する試験制度などに。


 

みなさんの日本共産党への関心と疑問にお答えします!

日本共産党は「国民こそ主人公」をめざしています。

Q「国民こそ主人公」の日本改革とは、 具体的にどんなことですか?

☆一歩、一歩階段をあがるように

 社会は進歩していくもの。でも、いっぺんで″ガラッ≠ニ変わるわけではありません。あわてず、ねばりづよく、階段を一つづつあがるよう″社会の改革≠―私たちはこう考えています。
 社会のかかえる問題を一つひとつ解決しながら、政治と社会をよりよい方向に改革します。

☆国民多数が選ぶ道を

 社会がすすむ方向をきめるのは、主権者である国民です。政党が勝手にきめるべきことではありません。  国民がじっくり考えて『一票』を投ずる。この選択で、社会進歩の階段をあるというのが私たちの考えです。

☆資本主義の枠内での改革

 失業や貧富の差のない社会、ほんとうに人間が主人公になる社会。やがては、こういう社会主義が来ると私たちは展望しています。
 でも、いまの問題は″ルールなき資本主義≠あらためること、安保条約をなくして、ほんとうの独立国・日本をつくること。「資本主義の枠内での改革」です。

Q「企業に民主的ルールを守らせる」 というと「大企業をつぶす」と誤解する人がいますが?

☆大企業に社会的地位にふさわしい責任を果たしてもらうこと

 大企業は経済のまともな発展の一翼を担ってほしい…。これが大企業への日本共産党の考えです。大企業をつぶせといっているのではありません。
 過労死やサービス残業、下請けいじめ、残業時間の上限や解雇規制など、どれをとってもヨーロッパなどとちがって法律での規制があまりにも『いびつ』です。
 日本共産党は、こうした″ルールなき資本主義≠あらため国民のくらし、働くものの権利を守るルールをつくり、企業に守らせることを提案しています。


あなたのご支援を日本共産党へ!


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