「羅針盤」は1985年10月に創刊された日本共産党伊丹委員会の職場新聞です。 「仲間と仲間、職場と家庭を結ぶ連帯のきずな」として月刊紙として発刊されました。 創刊後28年目迎え、今号で第188号です |
【NEWSCLICK】 ▼内部留保って何だ ▼共産党に聞いてみた |
(注)「引当金」…将来の出資に備えるという理由で決算に組み入れる費目。実際は多くが取り崩されずに企業が自由に運用できる。
「資本剰余金」…株式市場で資本金を調達したとき、資本金に組み入れなかった部分。内部留保と同じと考えられる。
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何に使われてるの?
曜子 では。内部留保は、どこにまわっているんですか?
小栗 それはね、会社の資産を見れば分かります。おもな資産は大きく三つにわけられます。ひとつは現金。次は、株式、公社債などの有価証券、
そして機械や土地・建物などの現物資産ですね。この10年間の増減をみると内部留保は100兆円も増えたのに、設備投資は1割も減っているんです。
反対に株式や現金・預金が100兆円以上増えました。11年でいえば、現金・預金だけで、44兆円もあるんです。
曜子 すごい! 内部留保はそういうところに多くとどまっているんだ。賃金も増やさず、設備投資もせず、ため込んでいるということなのね。前に大企業の
経営者が「内部留保は生産設備に使われているから現金に換えられない」と言っていたのを聞いたけど、それはウソじゃない?
国家予算なみの“使える“資産が眠っています
小栗 そうです。もちろんすぐ現金に換えられないものにも回っているけど、還元可能な部分がどんどん増えている。
私の控えめな試算でも大企業は100兆円以上、国家予算規模の換金可能な資産を持っています。ほんの一部を使うだけで、労働者や中小企業のみなさんに
もっと支払うことが可能です。
曜子 なるほど。
小栗 同じ10年で株主への配当金は2倍以上になり、経営者の報酬も増えました。株式投資も2倍以上に増えています。ところが、労働者の賃金は1割も
減っていった。
曜子 それはひどいわね。
小栗教授に詳しく話を聞いた曜子さん。さっそくワカル君に報告。
曜子 ーつまり、そういうことよ。
ワカル 大体わかったけど、内部留保はどうしたら活用できるのかな?
曜子 この間、ネットで辞典を調べていたら、内部留保を労働者に還元しようと最初に主張したのは日本共産党だと書いてあったわ(「知恵蔵2013」)。
共産党に聞いてみよう。
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▼ 今号は、「内部留保」特集となりました。駒澤大学の小栗崇資教授による内部留保の説明、いかがでしょうか。 ▼三菱電機の連結内部留保は1兆6千億円(9月末決算)。わずか1%程度を取り崩せば月額1万円の賃上げが可能です。 ▼あなたも三菱電機の4半期連結貸借対照表をネットで調べ、内部留保を試算してみてください。 ▼ご意見、ご感想をお寄せください。
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