2005年10月号 日本共産党三菱電機伊丹委員会
「羅針盤」は1985年10月に創刊された日本共産党伊丹委員会の職場新聞です。
「仲間と仲間、職場と家庭を結ぶ連帯のきずな」として月刊紙として発刊されました。
創刊後20年目を迎え、今号で第162号です。


【NEWSCLICK】
▼サラリーマン増税 "国民だまし"で庶民増税など認められない
▼大企業に負担を求めると"海外に逃げる""国際競争力に負ける"ってホント?
▼明るく 元気に働ける 安定した職場か?


サラリーマン増税 "国民だまし"で庶民増税など認められない
庶民大増税に反対する 国民的規模での大闘争を


 日本共産党の志位和夫委員長は9月30日、衆院予算委員会での質問後に記者会見し、小泉首相が総選挙公約にそむいてサラリーマン大 増税をすすめる立場をしめし、2007年度をメドとした消費税増税の動きも進んでいることをあげ、「庶民大増税に反対する国民的規模での大きなたたかいを起こすこ とを心からよびかけます」とのべました。

 「志位氏は、この日の質疑で政府税制調査会が打ち出した定率減税、配偶者・扶養控除廃止、給与所得控除半減の三つの増税項目を、首相がいずれも「サラリーマ ン増税にあたらない」と答弁したことについて「自民党の政権公約で『やらない』としてきた『サラリーマン増税』に中身がなく、まったく空約束だということが はっきりした。三つの増税が実行に移される危険が出てきた」とその重大性を指摘しました。

 また「恒久減税」として導入された庶民向けの定率減税は公約違反してでも廃止しようとする一方で、大企業向けの研究開発減税、IT投資減税は時限措置である にもかかわらず継続の意向をにじませたことについて「どちらを向いて政治をやっているかが明りょうになった」と批判。

2004年の政治資金収支報告書で献金上位6社が自民党に計約2億円を献金しながら、2年間で1700億円の研究開発減税を受けているとのべ、「最大・最悪既得権益 を守り続ける立場だ。ここにメスをいれないで改革を語る資格はない」とのべました。  職場からも「だまし討ちじゃないか、許せん」との声があがっています。


大企業に負担を求めると"海外に逃げる""国際競争力に負ける"ってホント?

★志位和夫委員長

 自民も民主も公明も、年金の財源といえば消費税しか思いつかない。一番もうけをあげている財界・大企業に、なぜ負担を求めないのか。

★小泉純一郎首相
 (大企業は)金の卵だ。(企業を海外に)追い出すようなことをして税収は上がってくるのか。


 これはNHK「日曜討論」(9月4日)で、年金財源が議題になったときのやりとりです。
☆小泉与党の自民、公明両党はマニフェスト(政権公約)で、07年度をメドに「消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」と公約。
☆民主党はマニフェストで「年金目的消費税の導入」(3%)を打ち出しています。
☆日本共産党は、大企業が空前の大もうけをあげ、82兆円もの「カネ余り」のなか、「大企業にも応分の負担を」と主張しています。大企業はバブル期を上回る収益をあげているのに、法人税収(国税)はバブル期の約20兆円から約10兆円に落ち込んでいます。法人税の税率を40%から30%に下げたほか、大企業への優遇税制を次々に導入したからです。  日本企業の税と社会保険料の負担は、政府資料でもフランスの5割、イタリアの6割、ドイツの8割にすぎません。

大企業に負担を求めると"海外に逃げる""国際競争力に負ける"という議論は、「トヨタはフランスでは、倍の税金と社会保険料を払ってちゃんともうけをあげている」(志位和夫委員長)のですから、通用しません。  政党への献金の基準となる日本経団連の「優先政策事項」には、法人課税の引き下げと消費税の引き上げがセットで盛り込まれています。  自民も民主も大企業に負担を求めない一つの背景がここにあります。

明るく 元気に働ける 安定した職場か?

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三菱電機事業所の半導体や携帯電話の生産ラインは、2交替勤務で昼夜休みなく稼動しています。「クリーンルームできれいなお仕事です。給与が魅力的」と宣伝する生産ラインの職場の実態は…。勤務時間は、7時30分〜19時30分、19時30分〜7時30分の連続操業3勤3休と4勤2休の12時間交替勤務です。正社員や直接雇用のパートに代わり、主力は業務請負会社です。

身体は"ボロボロ"でもやむなく

 派遣社員として三菱電機で働いていたというSさん(30代・男性)はこう語ります。  「給与が25万円というけど手取りは19万円、12時間交替勤務だし、割りにあいません、3勤3休と4勤2休とでは月に5万円も違うし、身体は"ボロボロ"になるけど、男も女もみんながまんして4勤2休で働いている。会社は3勤3休で募集したいが月収が安くて集まらないから4勤2休で募集しているんですよ」といいます。業務の繁閑に応じて募集、解雇の繰り返し、労働者の定着はないといいます。

一人暮らしも、結婚もできない…

 大学を卒業して派遣会社に入社,三菱電機に派遣されているTさん(20代・男性)は、「いつまでもいるところではない」といいます。「手取りは19万円程度、退職金もない、業績賞与はあると聞いていたが、これまでもらったことがない。家賃は会社が2万円、補助することになっているが、家賃は最低でも6万円はかかるし、いまの月収では一人暮らしはできないです」と。

正社員へ転換できるルールを

 結婚を約束した彼女がいるDさん(30代・男性)は、「いまのままでは結婚はできない、資格をとって安定した仕事、やりがいのある仕事がしたい、派遣社員でも頑張れば一年ぐらいすると派遣先の正社員になれる制度がほしい」といいます。

せめて、給食費補助ぐらいは正社員と均等に

 三菱電機の関連企業で設計業務に従事している20代・女性の派遣社員、一時金は10万円込みで年収は220万円といいます。自宅通勤で、給食費の補助もないので「毎日コンビニの弁当を食べている」といいます。(三菱電機社員は一食450円の食事に会社補助230円があり220円)


憲法の改悪に反対し、9条を守る署名運動にご協力ください

 日本国憲法は、おびただしい犠牲を強いた戦争への反省から、平和と民主主義の願いをこめてつくられました。とりわけ戦争の放棄を定めた9条は、「戦争のない世界」をめざす世界の流れのさきがけとして、人類的価値をもっています。しかしいま、アメリカに従って「戦争をできる」国にしようと、憲法9条を変える動きが公然と強まっています。日本がなすべきことは、憲法の平和原則を日本と世界に役立てることです。   (編集部)



感動しました!「時代を撃て・多喜二」

 10月10日、伊丹のアイホールで上映された映画「時代を撃て・多喜二」はとてもよかったです。過去のことではなく、今を生きる私達に感動を呼び起こしてくれる内容でした。一緒に参加した私の友人も感動して、多喜二の小説を読みたいと「蟹工船」と「党生活者」を読み始めました。私は「3月15日」を再読です。上映に心より感謝です。 (読者・A )


連合会長選挙で新たな発見

 10月6日、連合の大会で退任する笹森清会長の後継会長選挙が実施された。選挙の結果、高木剛氏(UIゼンセン同盟会長)が323票、鴨桃代氏(全国ユニオン会長)が107票で、新会長には、高木剛氏が選出された。  私は、連合のホームページで紹介された鴨桃代さんの立候補にあたっての「連合改革への私の決意」を読んで新たな発見と驚きを得た。鴨桃代さんは「いま求められているのは、非正規労働者を本気で仲間に加えること、「均等待遇」の立法化や非正規労働者の目線にたった運動を提起し、最も労働組合を必要としている人たちの拠りどころになること」だと主張している。全国ユニオンは正社員だけでなく、パートや派遣、契約社員などを組織している個人加盟の組合だ、連合内にこんな組合があったのか。選挙結果も107票獲得だから、すばらしい。 (読者・Y )


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