■労働時間の適正な把握・申告について
- 始業・終業時刻の日々の記録。
- 残業時間の適正な申告。
- 1ヶ月40時間を超える時間外・休日が見込まれる場合の労組との事前協議。
- フレックス制、メリット勤務制度対象者、専任職も日々の始業・終業時刻を「終業管理表」に記載し、
それに基づき労働時間を適正に申告すること。
- メリット勤務制度適用者がメリット手当額を超える労働である場合の適用除外。
- 深夜労働(22時〜5時)の原則禁止。
これは02年4月の尼崎、伊丹両労基署の指導による会社の「遵法徹底」項目です。
リストラ・人減らしのなか、開発・設計部門では、恒常的な長時間残業がつづき、過重な労働からメンタルヘルスや「過労死」の心配もされています。
これは、企業の生産計画、要員計画が、恒常的な長時間残業がなければ達成不可能だったり、「出勤率96%」と有給休暇を「切り捨てさせる」ことが前提になっていることなどが問題の根本にあります。
三菱電機の場合、「特別休日」(無給)もあって、02年度の有給休暇の取得率は48.0%と電機大手企業のなかでは最低です。
大事なことは、昨年4月労基署の指導・是正措置でとられた在場時間の管理の厳密な実施や深夜就業の禁止と労働基準法で定められた8時間労働制、有給休暇の取得などが保障されることです。
日本共産党三菱電機伊丹委員会は、「サービス残業なしの開発・生産計画」を実行するため次の3つの要求を提案して職場での討論をよびかけています。
◆ 要求提案 ◆
- 開発計画はプロジェクトチームの話し合いで決める。
- 開発目標・日程・人員・予算などは、プロジェクト参加者の
合意で決める。
- 標準作業時間や必要な要員を設定する問題は、労使間の交渉・
合意事項に。
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欧米では、技術開発から製造へとすすむ技術の創造は、企業が関係者に可能な限り自由裁量の余地を与えることになっています。こうした生産管理の「現場自立性」を尊重してこそ、創造ある研究・開発・生産が可能になると考えます。
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