環境基準の1万倍以上トリクロロエチレンなどの地下水汚染
◆三菱電機事業所を調査−回収、浸透量を把握せず◆


 日本共産党の藤木洋子衆院議員と大沢辰美参院議員は8月30日、環境基準の1万倍以上のトリクロロエチレンなどで地下水汚染を引き起こした三菱電機尼崎事業所や同北伊丹事業所などを現地調査し、尼崎市、周辺住民から汚染状況の説明を聞きました。

■藤木衆院議員と大沢参院議員ら住民から実情きく

調査には、日本共産党の前田えり子兵庫6区候補、練木恵子県議、尼崎市議が参加しました。 両事業所の調査で共通して明らかになったことは、尼崎で千トン、北伊丹で447トンの発ガン性物質トリクロロエチレンを使用していながら、回収量、浸透量などまったく把握していないなど有害化学物質をずさんに管理していたことです。

また、一万倍以上の汚染を引き起こしていながら「構外の汚染には起因していない」と、周辺井戸の汚染との因果関係を否定するなど、汚染を心配する市民にこたえない姿勢を示したことです。

さらに、藤木議員らが、浄化対策の規模と期限をただしたのにたいしても、どのくらい汚染されているかわからないとして期限を明確にできませんでした。

尼崎当局の事情説明で、藤木議員らが、尼崎事業所にたいする汚染調査と浄化対策への指導などについてただしたところ、当局側は、三菱電機の調査報告で初めて汚染を知ったこと、「汚染は問題だが周辺井戸の汚染は三電だと断定できない」として、「三電の浄化対策の効果をみながら考える」と答えるなど汚染企業にたいする指導・監督がまったく不充分なことが明らかになりました。

藤木議員らは、三菱電機の各事業所にたいして、汚染原因の解明と徹底した浄化対策を要請し、尼崎市当局には、市民の健康を守る立場から汚染企業にたいする厳しい指導・監督を要求しました。

(「しんぶん赤旗」9/1報道より)


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