◆ 時間外割増率5%ダウンで年間4万8千円減」 (『残業18時間プラス休出2回』) 35歳標準労働者
◆ 「特勤手当(月1回1週間夜勤)年間17万4千円減」 |
■一方的に労働条件切り下げ
三菱電機は、赤字を理由に、9月から3千人の人減らしと残業20%削減、裁量企画手当の停止、一時金カットなど強行。
くわえて、この春闘で日本の大企業では例のないような8項目にわたる労働条件の切り下げを労組に提案しています。
職場と家族から、「これ以上、一方的な労働者犠牲はやめよ」の声があがっています。■サービス残業月7万円、年間84万円の減収
昨年9月16日からの「緊急改善対策」の結果、裁量企画手当の停止や残業規制などで、「減収になった」人は56%、「月平均6万3千円が減収」。
「残業の不払いがある」人は45%、月平均のサービス残業は26時間、平均額は7万円に達しています。(春闘前進させる会「99春闘アンケート」結果より)
ガマン≠煬タ界というのが実感ではないでしょうか。■ため込み利益は6千億円
会社が「緊急改善追加対策」提案で減らそうとしている人件費は「49億円」ですが、ため込み利益(内部留保)は6302億円もあります。 ため込み利益をはきだせば労働者犠牲は不必要です。
◆ 職場からの提案 ◆
@春闘での賃上げ要求は、必要最小限のものであり、満額獲得を。
A会社の「緊急改善追加対策」提案は、労働条件の変更(労働協約改悪)に関する重大内容で、組合員の合意が必要。春闘と切り離し、別途交渉すべき。
B同時に、関連企業や他産業にも波及するおそれがあり、短時間に安易に決めるべきではない、今春闘では『撤回』以外にない。
■会社の「緊急改善対策追加提案」
▼時間外割増率を法定水準まで引き下げる。普通時間外は、3割を2割5分へ、休日時間外は4割5分を3割5分へ、深夜割増は3割を2割5分へそれぞれ引き下げる。
■労働者の雇用と生活を守るための提案▼特勤手当(交替制勤務など)の水準を4割減にする。
▼営業手当の水準を3割減にする。
▼永年勤続者の旅行券(勤続40年で10万円相当)の廃止。
▼総合的福祉資金への会社支払いと施策の停止。
▼○菱会会社補助の一時停止。
▼一般財形奨励金の停止。
▼出向手当の見直し。
▼違法な「サービス残業」を規制し、労働時間を短縮して新しい雇用を創出する。
▼合併・提携、分社化、工場閉鎖など労働条件に重大な影響を及ぼす事業計画については、労使協議でなく団体交渉事項とする。
▼海外子会社も含めた大企業の経理を公開させ、不当な利益隠し、脱税を摘発する。
▼海外進出計画を労働組合と国・地方自治体へ提出・公開・協議することを義務づけ、計画の中止命令権を確立する。国内で雇用と生産を削減している企業の海外進出を禁止する。
▼賃金切下げ反対、残業なしで生活できる基本給の実現を。
▼「残業規制」や交替制勤務の変更、一時帰休などでの減収には、「減収手当」などによる緊急の賃金保障を。
■「追加提案」にたいする職場と家族の声■
★「会社は人件費ばかり減らしている。金魚にエサをあたえないのと同じですよ。残業は15時間に制限されています。それで仕事は終わらない。
会社に入って3年目で、ストライキの経験はないのですが、強行な手段も必要でないですか。」 (20代 ・男性)★「追加提案のことは知っています。出張先での残業代がつかず、持ち出しばかりです。」(30代・男性)
★「200時間まではないにしろ、残業ばかりです(150くらい?)土曜日も休んだことはありません。残業手当は20時間しかついていません」(連操職場の夫の妻)