冒険日誌の調査


女神について





 イースの世界の始まり・・・アドル・クリスティンの冒険の始まり・・・。
 それらは、イースの二人の女神とともにありました。
 神殿の地下牢で捕らわれていた記憶喪失の少女フィーナ。
 ミネアの街角で銀のハーモニカを探す吟遊詩人レア。
 アドルが初めて会ったとき、彼にとって彼女たちは女神ではなかったのです。
 そして、おそらくは彼女たちも。

 彼女たちが何者であるかは今もはっきりしません。
 月の女神の娘であるとか、天上の争いを避けてきた神々のうちの二人であるとか、そんな中で一番信憑性があるのが、 エルディーンの有翼人の生き残りであるという説でしょう。
 イースIV〜The Down of Ys〜によれば、有翼人は人よりも遙かに長寿で高い知性を持っていた種族で、 太陽の仮面と呼ばれる巨大な魔術装置によってエルディーンという都において繁栄を極めたと言われています。
 しかし、その都は、太陽の仮面自身の暴走によって滅び、多くの有翼人がそのとき都と運命を共にしたと言われます。
 ただそのとき、滅びつつある都から小さな船に二人の女の赤ちゃんが海に逃がされたと言います。
 太陽の仮面の力を受け行使する物言う石・・・黒真珠とともに・・・。
 これらの事実は、正史の表には出てきませんが、セルセタ王朝の遺跡から冒険家によって発掘された石板に記されているそうです。

 ただ、だとすれば何故、イースにおいて彼女たちは翼を無くしてしまっていたのでしょう。
 女神と慕われ、その英知で人々を導いた彼女たちが、どこかで人に憧れていたのでしょうか・・・。



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