冒険日誌の調査


魔法について


  1. 黒真珠の光について
  2. イースとセルセタの魔法の共通点について



黒真珠の光について

 イースの世界の魔法は、他の世界がそうであるようなただ単に神秘的なものとしての意味ではなく、 明確な意味での「魔」の側面を持っています。
 イースは、黒真珠から放たれた七色の光のそれぞれの力を、六人の神官と創造者サルモンが受け取り、 それを応用することによって繁栄したと言われています。すなわち、
 心の神官ファクトは、紫の光より「シールド」の魔法を、
 知恵の神官ジェンマは、藍の光より「テレパシー」の魔法を、
 時の神官メサは、青の光より「タイムストップ」の魔法を、
 大地の神官ハダルは、緑の光より「リターン」の魔法を、
 光の神官ダビーは、黄の光より「ライト」の魔法を、
 力の神官ドバは、橙の光より「ファイヤー」の魔法を、
 創造者サルモンは、赤の光より物質変化の力、いわば銀をクレリアに変える「クレリア」の魔法を、
それぞれ受け取り、サルモンの力で出来た数々の魔法的な道具に各々の力を込め、 誰でもが魔法の力を行使できるようにしたのです。
 それは、魔法の力を得る前のアドルが、エステリアで使用した、リングメイル、タイマーリング、 ミラー、ウイング、フレイムソードなどを見れば明らかでしょう。
 七百年経ても、その価値の下がることのない品々が、当時どれほど貴重だったか。
 それがイースに繁栄と、そして腐敗をもたらしたのでしょう。
 そして、同時に魔物をも呼び寄せたのです。

 魔物の発生については、諸説色々ありますが、中でも興味深いのは、クレリアから生み出された、 または副生成したと言う説、 そして、黒真珠から発せられた目に見えない赤より外の光を受けて自然から生み出されたと言う説です。
 魔物の存在がクレリアに依存していることは確かです。クレリアでなければ、最終的に魔にうち勝てない。 イースにおいて、クレリアは魔を含んでいるからこそ、魔をうち砕くことができたのです。
 赤より外の光を受けて発生した場合、クレリアの力が、最も魔に近かったと言うことになります。
 それは、クレリアの繁栄とともに、イースが腐敗していったことの理由であり、暗示でもあるのではないでしょうか。
 ある種、皮肉に満ちた光です。
 そして、赤から最も遠いはずの紫を受けたファクトの子孫が、魔に魅入られたのは、光ではなく色で見てしまえば、 赤にもっとも近いからという説明も成り立ってしまうのです。
 なお、紫より外の光を受けたのが、ルーなのだそうです。


イースとセルセタの魔法の共通点について

 イースとセルセタは、どちらも黒真珠(ひいては太陽の仮面)の力により魔法の力を行使しているため、 魔法にはかなりの対応が見られます。
イース神官・属性セルセタ五忠臣・属性
ファイヤートバ・力ファイアースラノ・力、火
テレパシージェンマ・知恵アルタータリム・智、自然
リターンハダル・大地ワープミーユ・大地
タイムストップメサ・時フリーズラディー・時、水
ライトダビー・光シーカートリエ・光、月
シールドファクト・心シールド(レファンス)
 さらに、最後の一つ、すなわちイースにおいて物質を変化させクレリアを生んだ魔法と、 セルセタにおいて太陽の仮面に抗しうる唯一の魔法エルドランは、エルドランが、クレリアを変質させるということを考えれば、 同種のものと見ることが出来ます。
 そして、魔に抗しうるという点においても。
 

冒険日誌調査、表題に戻る。
イースのメインページに戻る。
夢織時代の扉に戻る。