邪馬台幻想記 解説

 幻想の時代を彩る、今は失われた国と、人々と、思いと・・・・。



陰陽連

 邪馬台幻想記最大の敵。
 しかしながらその正体は謎に包まれている。
 戦乱の源となっている「国」と言う存在を全て破壊することを目的としていると言われるが、それが本当かどうかもわからない。
 解っていることは、方術士の集団であると言うこと。
 低級な式神使いから、上級の、紫苑のような心具使いまでその能力もずいぶんと個人差がある。
 その方針は、各国の国王を暗殺し、国家を崩壊させる「国崩し」。
 しかし、高天の都に関する情報を手に入れた国は、崩壊するのを待つのではなく徹底破壊するという。
 その欲するもの高天の都に眠る、手にしたものの望みを叶える「神威の力」とは何か・・・・?
 五年前に月代国を滅ぼしたときに組織発足当時と言うことを考えると、それほど根の深い組織でもないようだが、
言ったのが下級方術士のシダなのであてにならない。
 シュラの側近が曰くところ、陰陽連は長年にわたって方術士を育成してきたらしい。
 そしてシュラは、それが刻印の心具を探すためだという。
 これは相当長い歴史のある組織であるようだ。
 下級の構成員は仮面を付けるという変な習慣がある。

邪馬台国

 言わずと知れた、日本史上に残る伝説の国家。
 未だにどこにあったのか場所すら知られていない。
 邪馬台幻想記では九州説の吉野ヶ里遺跡付近に存在する。
 現在、近隣三十の国を束ねる邪馬台国連合を結成しており、陰陽連に対抗している。
 その旗印は、太陽を意匠化したと思われる円と八方の紋章である。

 他に、周辺の国家としては、長尾国、投馬国、安志国、月代国、伊都国などがあるが、陰陽連に次々とつぶされているのが現状である。
 問題なのは、(読み切りでは出てきた)魏の国とのつながりがはっきりしないことである。
 魏国との関係は既に途絶えているのか、あるいは敵対関係にあるのかも知れない。
 なお、この当時そろそろ大陸では晋が出来る頃である。

心具

 方術士の中でも特に優れたものにしか使えない、精神力が発現した武器。
 この「心具創造」は最高級方術とされる。
 陰陽連でもこれが使えるものはそうはいない。
 ・・・はずなので、心武衆は残された人数は多くないはずである。
 特に刻印の心具といわれる五つのものは、高天の都の鍵となるらしい。
 その中で登場しているのは、月の刻印をもつ「月読の剣」だけであるが。
 現在確認されている心具は、
「月読の剣」(紫苑、蒼志)、「紅星の剣」(紅真)、「青龍の爪」(張政)、「震蛇刀」(シュラ)の四つである。
 きっと、大陸には「朱雀の翼」とか「白虎の牙」とかを使う方術士がいるんだろう(^^)

高天の都

 この物語の目標にして現時点で最大の謎。
 倭国の中心であり、そこを手にすれば倭国の王として確固たる地位を手に出来ると言われている。
 しかし、その所在を知る者すらほとんどいないという伝説の神都。
 この都から流れてきた高天の民と言う者たちが存在しているらしいことから、今も人はいるのだろうか・・・。
 この都に眠る「神威の力」を求めて陰陽連は暗躍しているらしい。
 かつて古の方術士達によって封印され、その扉を開けるには五つの「刻印の心具」が、鍵になるらしい。
 陰陽連が方術士を育ててきたのもそれが理由とのこと。
 場所は富士かもしれない。



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