邪馬台幻想記 登場人物

 幻想の時代に生きる、遠い遠い、もしかしたら私たちの先祖たちに・・・。



 基本的に、王族クラスは漢字の名前を持ち、それ以外の者は音のみの名前であるらしい。
 例外は今のところ紅真のみ。

紫苑

 この物語の主人公。
 元は月代国の王子であったが、国王が暗殺されて死を待つだけだったところを、謎の組織陰陽連に拾われ、 以後陰陽連の殺し屋として生きていたが、抹殺指令を受けて狙った壱与との出会いにより、月代国崩壊の真実を知る。
 以後、壱与の夢に賛同し、その理想を遂げさせることを罪滅ぼしとして生きているようである。
 ちなみに弱冠十三歳で、馬に乗れないし泳げないと、いささか可愛いところもあるが、方術士としては超一流。
 誰もが邪推するだろう壱与との関係は・・・今のところ姉弟に近い。
 刻印の心具「月読の剣」を振るい、彼女の夢を実現するために再び立ち上がる。
 女みたいな顔とはレンザの言だが、お父様も母親似と仰る。
 不思議な形の髪の毛は、いつもは後ろで束ねているだけらしい。解くと結構長い。

壱与

 この物語のもう一人の主人公。
 近隣三十国を束ねるれっきとした邪馬台国の女王であるが、政務をほっぽりだして武術はするし釣りはするしという、なんとも明るい女王である。
 先代女王卑弥呼と違って、神懸かり的な能力は持っていないが、その太陽を思わせる明るさこそが今の邪馬台国を支えている。
 しかし、倭国の将来を真剣に憂いており、倭国統一を願って伝説の神都高天の都を目指す。
 現在最大の敵は、日本の歴史に暗躍すると言われる超巨大組織陰陽連。
 わずか十五歳の身でありながらその暗殺目標の筆頭にあると言ってよい。
 最近、料理が苦手という衝撃の事実が発覚。
 だが、十歳以前の彼女を知る者はいないという・・・。
 邪馬台槍術・天照刃舞などと強烈な技も使うし、刻印の心具を発動させる可能性もある。

ヤマジ

 邪馬台国軍総隊長。
 元山賊で、近隣諸国を荒らし回っていたところ、部下の裏切りに合い、瀕死の重傷を負う。
 そこを通りがかった壱与に助けられて以来、彼女には絶対の忠誠を誓っているナイスミドル。
 基本的には見かけ通りパワーファイターであり、紫苑とは仲がいいのか悪いのか・・・。
 もしかしたら刻印の心具の持ち主の可能性も出てきた。

ナシメ

 邪馬台国女王世話役。
 多分、邪馬台国で一番苦労している人。
 じゃじゃ馬娘の壱与にいつも振り回されながらも、政務の苦手な彼女をサポートしている。
 この人がいなかったら邪馬台国は崩壊しているだろう。
 しかし、壱与に対する理解は深く、忠義に厚い人物である。
 なお、魏志倭人伝に登場する難升米のことらしく、魏の皇帝に会いに行った全権大使でもある。

蒼志

 月代国先代国王。故人。
 言わずと知れた、紫苑の父親である。
 陰陽連が欲したところを見ると、やはり最高峰の方術士であったらしい。
 その面影は、やはりどこか紫苑に似ているが・・・、壮絶に渋い男の顔である。
 五年後の紫苑がどうなるのか楽しみになった方もいらっしゃるのではないだろうか。
 その割に、紫苑は母親似らしいが。
 紫苑の記憶によると、かなり豪快なお父様でいらっしゃったらしい。

シュラ

 上級方術士団「心武衆」を束ねる男。陰陽連最高幹部の一人であろう。
 かつて月代国で紫苑を拾い育てた人物でもあるが、おそらく蒼志を倒したのが彼ではないだろうか・・・?
 その心具「震蛇刀」はたった一人で一国を滅ぼす!
 でも「キョーミ深い」は止めて下さいシュラ様。イメージが・・・・・・
 紫苑と紅真をライバル視させて育てるなど、相当に頭も切れるお方なのでしょうが。

フナツ

 安志国のまとめ役のような立場だった人。
 シュラの前にあえなく倒される。
 けっこう歳をとっていらっしゃるが、この時代では珍しかっただろう。

イブキ

 邪馬台国の一番隊の兵士の一人。
 どうやら壱与はかなりの数の兵の名前まで覚えているらしい。

アビヒコ

 邪馬台国の兵士の一人。
 紫苑に習った浮石弾をやろうとして自分でくらってしまった人。

シダ

 陰陽連の下級方術士で式神使い。紫苑の相棒兼監視役を務めていた。
 かなり名誉欲の強い男だったらしいが、組織への忠誠心も一応見事であった。

レンザ

 口減らしに親から捨てられ、伊都国に流れ着いた男。
 森と共感する特殊能力を持つ一方、高らかに愛を語る。
 基本的には格闘術をよくするらしい。
 紫苑のどつき漫才相手としてすっかり定着。
 でもやっぱり彼も心具使いの可能性がある。

ハル

 常世の森に住む、高天の民の末裔
・・・・・・・・らしいのだが、その胡散臭さは半端ではない。
 高等方術を使うあたりは本物のようだが(笑)

ミル

 ハルが飼っていた山犬の子供。
 感覚が鋭く、方術などを見切る能力を持っているらしい。
 常世の森のあと、壱与にくっついて成長していく。

ヘム

 陰陽連一般員A。
 シュラに連絡を持ってきた。

紅真

 陰陽連方術士の一人。
 現時点では紫苑と同じくシュラに教えられたことしかわからない。
 心具「紅星の剣」を振るい、紫苑に壮絶なライバル意識を燃やす。
 誰よりも強くならねばとの想いが宿る胸の勾玉は何か・・・・・・・。
 名前が漢字なので王族かと思われたが、シュラがつけた名前らしい。
 ジャンプの王道に従ってこの男が味方になるかどうかに期待がかかる(^^)

オウド

 ロキとともに紅真配下の陰陽連一般兵。
 上司によっては苦労するという典型例かもしれない。

ロキ

 オウドとともに紅真配下の陰陽連一般兵。
 仮面をつけたままで、どっちがどっちかもわからずレンザに倒される。合掌。

緋蓮

 蒼志の妻・・・つまりは紫苑の母親。
 既に故人であるが、紫苑は結構母親似らしい。

????

 名前は出ていないが、シュラの側近。
 土偶のような仮面をかぶっているが、かなり地位はたかいのではないだろうか。



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