聖闘士星矢
物語概要


物語概要

  1. 十二宮編
     主人公、星矢はグラード財団に拾われた孤児。
     彼は同様の境遇にある百人の孤児と同じように、アテナの聖闘士となり その証たる聖衣を持って帰ってくるようにと命令され、自身は聖闘士発祥の地、ギリシャ聖域(サンクチュアリ)に送られた。
     7歳から13歳までの6年間、彼は白銀聖闘士(シルバーセイント)魔鈴の指導の下で、修行に明け暮れ、 ついにペガサス座の青銅聖闘士(ブロンズセイント)となり、日本に帰ってきた。
     見事生き残って帰ってきた十人を待っていたのは、彼ら聖闘士同士による史上最大の格闘技の祭典、 銀河戦争の開催であった。そこへ十人の一人、青銅聖闘士最強の男、鳳凰星座(フェニックス)の一輝が暗黒聖闘士(ブラックセイント)を率い来襲。 優勝者に与えられる最高位聖闘士の証、黄金聖衣(ゴールドクロス)を奪い去った。 星矢は、銀河戦争の戦友である同じく青銅聖闘士の龍星座(ドラゴン)の紫龍白鳥星座(キグナス)の氷河アンドロメダ星座の瞬とともに、 黄金聖衣奪還のため、戦った。
     だが、戦いの最中、ギリシャ聖域にてアテナの代行を務める教皇から、私闘を繰り広げた星矢達に、彼らを数段上回る白銀聖闘士が刺客として送られてきた。 味方となった一輝とともに白銀聖闘士に立ち向かう星矢達だったが、その戦いの中で、彼らが守るべき女神アテナこそ、グラード財団の総帥である城戸沙織であり、 教皇こそ十三年前、まだ赤子だったアテナを殺そうとし、聖域をのっとった張本人であることを知る。
     アテナ沙織を擁し、打倒教皇を誓ってサンクチュアリに乗り込んだ星矢たちだったが、矢座(サジッタ)のトレミーに一瞬の隙をつかれ、 沙織は黄金の矢に心臓を射抜かれてしまう。
     アテナの命はあと十二時間。星矢たちはそれまでに、黄金の矢を抜くことが出来る唯一の人間でもある教皇を連れてこなければならなくなった。 星矢たちの前に立ちはだかるのは、無敵の黄金聖闘士十二人に守られ、神話の時代よりだれ一人突破した者の無いと謡われる十二宮。 黄道十二宮の星座を守護星とする、黄金聖闘士。
     教皇に疑問を持つ何人かの黄金聖闘士の協力もあり、星矢たちは究極の小宇宙、セブンセンシズに目覚めはじめ、十二宮を次々と突破していった。
     だが、一輝は乙女座(バルゴ)のシャカとともに消滅。紫龍は山羊座(カプリコーン)のシュラと、 氷河は師でもある水瓶座(アクエリアス)のカミュと、 瞬は師の仇である魚座(ピスケス)のアフロディーテと相討ちになり、星矢は単身になりながらも、ついに教皇の間にたどり着いた。
     そこで星矢を待っていたのは、おのれの罪を悔い涙する教皇の姿だった。彼は、自分ではなく、アテナ神殿に奉じられているアテナの盾によってアテナは救われることを話し、 星矢を行かせようとするのだが、そこで彼は突如豹変する。その正体は双子座(ジェミニ)のサガ
     善と悪、二つの心を一つの身体に持つ彼は、かつて前教皇に、次期教皇に選ばれなかったとき自分の秘密を見抜かれ、前教皇を殺害。 教皇に選ばれた射手座(サジタリアス)のアイオロス共々、アテナ抹殺を計り、自身はサンクチュアリを乗っ取ったのである。
     圧倒的なサガの力になす術無い星矢を、死の淵より蘇ってきた一輝が救った。だが、それでもサガの力は圧倒的であり、一輝は星矢を守って再び消滅してしまう。 なおも暴虐を振るおうとするサガだったが、友の小宇宙を受けた星矢の究極まで高めた小宇宙によりうちのめされ、アテナを救うアテナの盾の光をともに浴びて、善の心が蘇り、 蘇ったアテナの前で、自害する。
     星矢たちの長きに渡る戦いは終わったかに見えた。
     だが、この戦いは、真の戦いの予兆でしかなかったのである。

  2. 海皇ポセイドン編
     黄金の指輪編解説
     サガの乱が終わり、平和を取り戻したアテナとサンクチュアリに対し、アテナの最も古き敵である海皇ポセイドンとその配下である七つの海を守護する海闘士たちが立ちはだかった。
     その先鋒、海魔女のソレントは黄金聖闘士のアルデバランを手玉にとって見せた。
     ポセイドンは聖書に謳われるノアの洪水を再現して地上を粛正せんとするが、アテナはかつて求婚された相手であるジュリアン・ソロであったポセイドンの下に乗り込み、 地上破滅を遅らせるべくポセイドン神殿の中心メインブレドウィナの中で水を一身に浴びることになった。
     黄金聖闘士の血によって蘇った聖衣を身に纏い、星矢たちはポセイドン神殿へと乗り込んでいく。
     世界の海を支える絶対とも言えるメインブレドウィナを倒すには、世界の七つの海を支える柱を全て破壊しなければならない。
     星矢たちは柱を守る七将軍を次々と撃破し、天秤座の聖衣を武器としてポセイドン神殿の天の一角を破壊していく。
     しかし、真の黒幕はポセイドンではなく、十三年前にポセイドンを解放したシードラゴンこと、サガの弟ジェミニにカノンであった。
     星矢たちは神の力に覚醒したポセイドンの前に打ちのめされるが、射手座、水瓶座、天秤座の黄金聖衣の力を借りてポセイドンを追いつめ、遂にはメインブレドウィナを破壊。
     崩壊していくポセイドン神殿の中で、改心したカノンに助けられたアテナ沙織はポセイドンを再び封印。
     海皇は再び永い眠りへと落ち、地上は水没の危機より救われた。

  3. 冥王ハーデス編
     五老峰天秤座の童虎が二百数十年に渡って監視し続けてきた悪霊……、冥王ハーデスと百八人の冥闘士。
     七十七名もの聖闘士が死んだ前聖戦さえ予兆に過ぎないと言われる戦いの幕が遂に上がった。
     復活したハーデスは、サガの乱で死んだ黄金聖闘士たちにかりそめの命を与え、尖兵として聖域へ送り込む。
     その中には、教皇牡羊座のシオンや双子座のサガの姿まであった。
     童虎、そしてカノンすらも出陣し、最強を誇る黄金聖闘士同士の戦いが十二宮で繰り広げられる。
     アルデバラン、シャカの二人の黄金聖闘士が死に、アテナは自ら冥界へ赴くことを決意し自害する。
     そしてアテナを裏切ったかに見えたシオンたちは、ハーデスとの決戦のためにアテナの聖衣を蘇らせるためにハーデスの誘いに乗ったことを明らかにする。
     アテナの血を以て、アテナの聖衣、そして星矢たちの聖衣も復活し、決戦は冥界へと移った。
     冥界に住んでいた白銀聖闘士オルフェの力を借り、一気にハーデスを討ち取ろうとする星矢と瞬だったが、そのハーデスを前に瞬がハーデスの肉体に選ばれてしまう。
     ようやく参戦した一輝は、かつてハーデスの側近パンドラと出会い、瞬を奪われかけたことを思い出す。
     その過去故に召喚された一輝の前でハーデスは自身の野望を明らかにした。
     太陽系の惑星を一列に並べ、地上を永遠の暗黒に閉ざすグレイテスト・エクリップスにより地上を冥界と化すことを。
     瞬の肉体を完全に支配したハーデスは一輝を一蹴。
     しかしようやく到着したシャカとアテナによってハーデスは魂だけとなり、エリシオンへと逃げ込んだ。
     地獄からエリシオンへ向かうには、神以外通れぬと言われる嘆きの壁を破らなければならない。
     集結する黄金聖闘士たち、そして既に死んだ黄金聖闘士たちの魂は、自らの命と引き替えに冥界の奥底に太陽の光を出現させて嘆きの壁を打ち破る。
     神の血によって蘇った聖衣を纏う星矢たちは、神以外渡れぬ超次元を渡り、ついにエリシオンへ到達した。
     そこに待っていたのはハーデスの側近でありながら神である、ヒュプノスとタナトス。
     圧倒的な彼らの力の前に黄金聖衣まで破壊された星矢たちは全滅寸前に陥るが、姉星華とアテナ沙織の助けを借りた星矢が伝説の神聖衣を蘇らせてタナトスを撃破。
     続く紫龍たちによってヒュプノスも滅ぼされ、ついにハーデスの真の肉体と見える。
     ハーデスが地上を欲する理由でもあるこの肉体を滅ぼせば、ハーデスとの聖戦に終止符が打たれるはずである。
     戦いの最中で星矢は、かつて神話の時代にハーデスを傷つけ、ハーデスが自らの肉体を封印するきっかけとさえなった強さをかいま見せ、ハーデスを恐怖させるがその力は強大であり、ついにグレイテスト・エクリップスは完成してしまう。
     絶望に打ちひしがれる星矢たちを救ったのは、ついにアテナの聖衣を纏ったアテナ沙織であった。
     アテナとハーデスの最終決戦は、しかしハーデスなおも優勢に戦いを進める。
     遂にアテナに止めを刺そうとするハーデスの前に立ちはだかった星矢は流星拳でハーデスを追いつめたが、自身はハーデスの剣により息絶える。
     自らの思いを吐露し立ち上がる沙織に、紫龍、氷河、瞬、一輝の小宇宙が重なる。
     放たれた勝利の女神ニケが、ハーデスを打ち砕き、崩壊する冥界より沙織たちは脱出する。
     そして地上では、太陽が再び姿を現していた。




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