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Nシステム < クルマにまつわる難しい言葉
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A4 < ちびねこ
公開日 :2000年
8月 8日
Nシステム えぬしすてむ
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【意味】
自動車のナンバーを赤外線を使って自動的に読み取る機械のこと。「自動車ナンバー自動読み取りシステム」。形状は、オービスによく似ている(ただし、赤いフラッシュはついていない)。しかし、違反車両を写すためではなく、手配車両を取り締まるためらしい。全国で約四〇〇箇所以上設置されている
→参照リンク:「概要図」< Nシステム< 桜丘法律事務所
赤外線ではなく、通常の光りでスピード違反車を撮影することができる新Hシステムなるものは、デジタル方式なので、現在は速度違反に使われているものの、Nシステムと同じ目的に転用することも可能なのだそうです。
掲げられている「盗難車両の発見」という目的と、設置されている場所から推測される実際の目的--いわゆる「公安目的」「国民の移動を監視する目的」--との乖離。仮に、「盗難車両の発見」目的でなされているとしても、証拠収集の手段として違法性が高いこと。
→参照リンク:「論点整理」< Nシステム< 桜丘法律事務所
【ほんのヒトコト】
気をつけて走ってみていれば、県境だけではなく、ちょっとした道路でも、最近、ぞくぞく設置されていることが分かります(但し、あまり私自身は各取締機械に詳しくないので、本当にNシステムかどうか、分かりません)。
ただ、一つ、オービスが設置されている場合とは異なって、Nシステムにより撮影する可能性がある、ということを知らせるヒトコトも、道路にはない。二つ、盗まれたクルマがNシステムで検挙!って話、検問で盗難車発見!って話ほどは聞かないような気がする。できれば、車両を記録する装置は交通事故の撲滅にのみ役立てて欲しいという希望は、以前にも書きましたが、このシステムについても同じように思います。
【リンク】
- Nシステム< 桜丘法律事務所
所長、櫻井光政弁護士 提供。
1998.3.16「Nシステムによるプライバシー侵害の慰謝料」を求める行政訴訟を東京地裁に提起。判決が公表されているのか否か、審級の経過等、公式記録について、私はまだ何も調べていません。後日、時間があれば調査したいと思います。このwebでは、Nシステムに関する膨大な情報がまとまって公開されています。なぜ、どのように問題なのか、Nシステムの誕生と、実際にはどのように利用されているのか等、詳しく書かれています。
- 「Nシステムの原告になった」< Magazine X
1998.4のスタッフ紹介の頁。上記東京地裁の裁判の原告になった方のコメントです。
裁判を担当した法律事務所へのリンクは切れています。一番上のリンク 桜丘法律事務所が現在のものです。
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