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大阪大学法学部在籍時の学部ゼミは、憲法(三年次・中山勲教授)と法理学(四年次・松浦好治教授)でした。同大学大学院法学研究科博士課程においては、「法理学」を専攻していました(指導教授は松浦好治教授でした。現在は名古屋大学教授です。)。

「法理学」って何?、何をする学問なの?とよく聞かれます。
憲法・民法・刑法などといった、他の法律科目の場合には、まず聞かれないことでしょう。ただ、この法理学の「なぞめいた」雰囲気は、あくまで表面的な違いに因るものにすぎない、と思っています。

確かに、憲法や民法などの法律を扱う場合には、具体的に何をするのかが「見えてくる」ような気がします。それは、数学ではまず計算の仕方を習うというイメージと似ているかもしれません。しかし、実際に数学を学んで行くにつれ、基礎解析や微分積分、確率などと進んでいくと、もはや一般的な「数学」のイメージとはかけ離れた存在であることに気がつかざるを得ないのではないでしょうか。しかも、基礎解析・微分積分のレベルではなく、さらに進んだ段階で学ぶ数学を見るならば、もはや「数学」の範疇には入りきらないものであることが分かるでしょう。そうするならば、具体的な法律を研究の対象としていて一見何を扱っているか分かりやすいと思われている他の科目であっても、実際には奥が深く、単純なイメージでとらえきれないものである、ということもおわかりいただけると思います。「法理学」はその「分かりにくさ」が表にでているだけにすぎない、とも言えるのです。

さてこのような専攻のなかで追求している研究テーマは、修士課程においては、動物の権利について関心を持ってきました。ご興味がございましたら、是非ご覧ください。‥動物の権利については*ここ*を、関心を持つに至ったきっかけについては*ここ*に記載しております。

現在では、自分自身がなぜ動物の権利を扱おうと思ったのかという疑問点そのものに関係するあるテーマを扱うべく、ひとつの方途を探っている段階です。

そこで、博士論文では、権利の生成という現象のなかで「奇妙な」ことばが果たす役割に着目して、権利の生成を促す構成要素を特定しそれが働くメカニズムの考察へと目を向ける試みを行いました。内容については、
論文要旨を『阪大法学』51巻1号123頁に掲載していますので、ご高覧ください。


私自身、まだまだ研究途上でございますので、ご指導とご鞭撻を賜りたく思っています。また、ご質問等ございましたら、メールまたは掲示板にてご連絡を賜りますと嬉しく思います。


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動物の権利もみてみよう

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