わさび通信第68号 (99年1月17日)
豊能郡美化センター(能勢町)周辺土壌が高濃度のダイオキシンにより汚染されていたのは、開放型冷水塔からダイオキシンを含んだ蒸気が飛散していたためでした。前島クリーンセンター第一工場にも同じ開放型冷水塔があり、改修費として8億2千万円が補正予算に計上されました。
そこで周辺の汚染実態について問うたところ、土壌について二カ所しか調査しておらず、もっと広範囲の汚染実態調査をすべきであると指摘しました。
ダイオキシン排出抑制のためには、ドイツのようにプラスチックとりわけ塩化ビニール製品を焼却しないことが第一です。莫大な億単位の工事費を投入する前に、塩ビ製品の使用を抑制する啓発の徹底をも求めました。
各地で、保険料算定など介護保険事業の重要項目を審議する「介護保険事業計画策定委員会」が発足し、市民参加のもとに準備作業が進んでいます。
高槻市でのこの種の「委員会」について尋ねたところ、「新たな年度の早い時期に、委員は25人程度、公募もする」との答弁でした。そこで、先進市のように「委員会の公開」「委員の男女比率の考慮」などを要望しました。
なお、「介護申請があれば面接に行く調査員は民間に委託する」「保険料高騰に影響を与える療養型病床群は市内に現在124床あるが、今後その設置数については、府が圏域調整するであろう」と、不安な点も明らかになりました。新制度で当初、相当な混乱が予測されるため、「苦情相談窓口は、プライバシーに配慮して専属の人を配置すべき」と強く要望しました。
牧田小、芝谷中学校と、生徒の健康情報を記した書類が紛失する事件が相次ぎました。教育委員会より、小・中全63校の健康情報の取り扱い実態の報告とともに、今後再発防止のため、取扱マニュアルを作成していく旨の報告がありました。
私は、生徒の健康情報が個人情報という認識をもつのであれば、集団での健康診断のあり方についてもっと配慮すべきではないかとただしました。学校保健法により、五月末までに検診を終える必要があり、一学期の最初に検診が集中しています。短時間に多くの生徒を検診するため、流れ作業となり、病名なども容易に他の子に聞こえてしまいます。
学校保健法の改正とともに、子どものプライバシーを尊重した健康診断が必要です。
本会議・一般質問
職場でのセクハラ対策確立を!
男女雇用機会均等法が改正され、4月からは、事業主は職場でのセクシャルハラスメント防止のための配慮を義務づけられます。
高槻市も、事業主としてどのような対応を考えているのかただしたところ、「11月に定められた国家公務員対象の人事院規則が法以上に厳しいことは承知しており、市として指針を制定していく」との答弁でした。
セクハラ防止のためには、啓発、相談、体制作りが必要であり、啓発の意味もこめて意識調査や実態調査を、また相談の窓口は女性を配置し、プライバシーを守る専門家を要望しました。 なお、介護現場や学校現場での対応もただしたところ、「市の指針にそっていく」「大阪府教育委員会、高槻市と整合性のとれたものにしていく」との答弁でした。
私は、少子高齢社会における市民プール(芝生の市バス車庫移転跡)は、地域に密着した健康増進プールであるべきで、最新設備を備えた競技用大型プールは不要と主張し続けてきました。その結果、当初の計画の競技用50bプールは、観客席が2千席から5百席に縮小され、水球競技にも対応できる可動床の構造でしたが、それも1.2bになりました。ところが、室内25bプールは、今回新たにシンクロにも対応できる深さになる可動床になっていました。高齢者や障害者も利用できるように深さ調整も必要ですが、3bもの深さは不経済です。
また、老人福祉センター、図書館分館の併設も明らかにされましたが、公共施設の設計に必要な動線計画が明確にされておらず、まずこれを提出すべきであると主張しました。