私の主張

 IT奮戦記−HPの毎日更新にトライ!−
                  (
日本消費者連盟関西グループ「草の根だより」2004年
4月号掲載)

    

<ホームページを開設して>

 パソコンを触り始めてもう10年近くになる。名簿の整理と議会リポートの編集のためだった。資料収集のためインターネットと接続して8年が過ぎた。その当時から自治体もITに係らざるを得ないことを予感していた。私はなんでも自分でやってみないと気がすまないたちだ。ITの世界を知るには、情報の受け手だけでなく発信側にも立たなければと、98年に自分のホームページ(HP)も立ち上げた。幸いにもすぐ横に夫というアドバイザーがいたので助かった。

 HPを立ち上げたものの、当初はほとんど更新をしなかった。というよりも自分で更新できず、せっかく原稿を書いても、管理人さんの時間のあるときにしか更新してもらえなかった。また、応援していただいている方々もインターネット接続の環境にない人、家族がインターネットをしていても、ご自身はほとんど見ないという人が多いので、ホームページ更新に力を入れる気があまり起こらなかった。配布している議会リポートを一人でも多くの人に読んでいただけたらと、議会リポートを掲載すればよしという程度だったので、1年に数回しか更新しない時期もあった。

 それでも、HPを見ましたと言って、市政に対しての意見を電子メールで下さる方があったりして、HPがもうひとつの新しい出会いの場になってきた。

<議員のホームページに期待されるもの>

 ところが、HPをもつ議員がどんどん増えてきた。高槻市議会では9人1会派がHPを持っている。更新の程度はさまざまだが、議員のHPが比較され始めた。高槻市議会では、議会報告を出す議員もかなりいるのだが、同じ年齢の民主党のO議員が、HP上の日記を毎日書き始め、注目を浴びた。彼のHPについているカウンター(あなたは何番目に見ている人だという数字)はどんどんあがっていく。また、各地の市民派議員のHPについても、単に活動報告だけでなく、いかにタイムリーに議会や市政の動き、議員の取り組みや生の声を掲載しているかが問われだした。

 文章を書くことは責任も伴い、気持が落ち着いた夜にしかできない。私は夜に家事をしなければならないが、市民の皆さんのニーズに応えるには、HPの日々更新が欠かせなくなってきた。

<時機を得た情報提供をめざして> 

 折りしも3人の息子のうち2人は自宅を離れ、高三の息子だけになったため、家事も楽になってきた。また、パソコンの技術も身についてきて、一人で更新できるようになった。

 それまでは、HP内にある日記を1ヶ月に数回しか書かなかったのだが、昨年秋からこまめに書くことにしたところ、これが大変!書かないとさぼっているように受け取られるのだ。

 その結果、毎日、日記を書かざるを得なくなり、最近は夜更かしが続いている。“家事が終ったら”でなく、放り出しているときもある。また睡魔に襲われ、書けなくなるときもあるが、とにかくその日のうちに起こったことや感じたことを1行でもいいから毎晩書くように努力を続けている。翌日読み返すと、漢字が間違っていたり、これでは不十分とか、こんな風に書くと誤解を生むかなとかいろいろ悩んでいるのだが、読みましたよと声をかけていただくと励まされる。

 一時に比べ、新たにHPを開設する議員の数は頭打ちになってきた。議員のHPの限界が認識され始めたのかもしれない。しかし、HPを持った以上、草の根市民派の視点でいかに早く皆さんに市政の情報や私の行動、考えを伝えるか、メディアに頼らず発信できるHPの利点をフルに生かそうと、しばらくは毎夜、日記の更新を続けようと思っている。

<二木洋子のHP>

http://www.3web.ne.jp/~wasabi/