私の主張
永年勤続表彰制度の廃止を!

(2001年6月7日、全国市議会議長会会長小泉昭男様宛、西宮市議会議員大月良子さんと高槻市議会議員二木洋子の連名で提出 )
         
申 入 書

 貴議長会におかれましては、日々、地方分権社会における市議会の活性化に向けご尽力いただき、ありがとうございます。
 さて、全国市議会議長会では永年勤続表彰制度があり、表彰に際しては、表彰状、額、そして勤続年数に応じたバッチが授与されており、2001年度の表彰者は3034人でした。
 私たち二人は、1991年統一地方選挙で初当選し、現在3期目で、本年度は10年勤続表彰の対象でありましたが、議員の特権意識を廃すために、この勤続表彰を辞退いたしました。
 私たち地方議員は4年ごとに公約を掲げて立候補し、当選した場合、市民の税金を報酬という形でいただきながら、公僕として、公約実現に向けて努力することは当たり前のことです。私たち地方議員への評価は、4年ごとに市民の皆さんがされることで、当選回数が多かったり、長年議員をしているからといって、議長会から、言い換えれば税金で表彰される理由にはなり得ないと考えます。
 また、全国市議会議長会の予算は主に各市の負担金でなりたっていますが、1999年度決算書によれば、歳入合計額7億9830万円のうち、各市負担金は5億724万円(671市)にのぼっています。西宮市の負担金は192万9000円、高槻市の負担金は153万5000円でした。地方自治体の財政が厳しい折、議会自らが財政改革の範を示すために、費目により減額又は減額が検討されている現状があります。各市負担金の減額も例外ではありません。
 国会においては、国会改革の一環として国会議員の特権、特典を見直そうと、永年勤続表彰制度、政治家の叙勲について、廃止をも含めた見直しが検討されています。
 つきましては、貴議長会におかれましても、永年勤続表彰制度を廃止されるよう、申し入れます。