私の主張

私のひとこと「議会の透明度」(婦人民主クラブ「ふえみん」2001年4月15日号掲載)

 私の所属する高槻市議会では、会派に一人当り月7万円の計算で市政調査費が支給されてきた。法的根拠がないうえ、領収書も公開されないため、「ヤミ支給、第二報酬」だと、市民から厳しい批判もあり、私は調査費を受け取ってこなかった。
 ところが、地方自治法が改正され、この4月から、「政務調査費」となり、条例が必要となった。地方分権時代、議会の政策形成能力の向上が名目である。
各地の地方議会では、この3月、一斉に政務調査費の交付に関する条例が制定されたが、領収書の公開を義務付けた議会は少数だ。高槻市議会も義務付けなかった。
 いま、「機密費」問題で、領収書が不要であったり、領収書を公開しなかったり、公費の使い方に、市民の怒りが高まっている。市民感覚とかけ離れて、領収書非公開を決めた高槻市議会の制度では、私は「調査費」を受け取ることはできない。
故市川房枝さんの「政治腐敗を防ぐためには議員が自ら税金をどのように使ったかを報告すべし」という言葉を噛みしめる日々である。議会が透明でなくして、政治腐敗は防げない。