週刊わさび


9月29日(土)9月議会が終了しました!

 昨日、ようやく9月議会が終了しました。議案の採決結果及び私の態度を「市議会速報」に掲載しました。質問内容については、「わさび通信」で報告させていただきますが、まとめるのに少し時間がかかりますので、来月半ば過ぎの予定です。今議会も質問するにあたり、いつものようにたくさんのかたから資料を送っていただいたり、電話やFAX、メールでご助言いただきました。ほんとうにありがとうございました。

 なお、9月議会の市政報告会を、10月6日(土)午後7時から総合市民交流センター3階第1会議室で開きます。JT有害物質排出問題やJR高槻駅北再開発の現状等を中心に報告します。ぜひお気軽にご参加ください。もちろん無料です。

 さて、議会が終ると、もう体はぐったり、しんそこ疲れています。ひとつの質問をするのに、準備はその10倍くらい時間をかけないと内容を消化した自分の言葉で質問できません。そして9月議会が終るや心は12月議会、そして3月議会に、もう準備を始めなければなりません。4年間の任期の間に開催される議会は計16回(年4回)、市長提案の議案については議案質疑の中で質せますが、こちら側からの政策提言は一般質問でしなければならず、一般質問は貴重な政策提言の場です。議員になってから一般質問は一度も欠かさず続けていますが、取り上げたいテーマがたくさんあり、毎議会、今回はどのテーマをすればよいかで悩みます。私を応援してくださった皆さんの御期待に添えるように、これからも精力的に質問を続けますが、叱咤激励等ご意見をいただけると、元気100倍です。ご支援のほどよろしくお願いします。

 無差別テロに対するアメリカの報復戦争をなんとか止めることはできないか、毎日たくさんのメールが届きます。転載自由とのことですので、今日は、加藤尚武さん(鳥取環境大学学長、日本哲学会委員長)の御意見を掲載させていただきます。

<連続テロに対する報復戦争の国際法的な正当性は成り立たない>
1、国際法上の「戦争」とは、単に軍事行動が行われたという時点では成立せ ず、主権国家もしくはゲリラ団体が戦争の意思表示をすることで成立します。ゆえに、今回の連続テロは犯罪であって、戦争ではありません。犯罪として対処す べきです。
2、国際法では、いかなる紛争にたいしてもまず平和的な解決の努力を義務づけ ています。ブッシュ大統領が、連続テロの今後の連続的な発生の可能性に対し て、平和的な解決の努力を示しているとは言えないので、新たな軍事行動を起こすことは正当化されません。
3、国際法は、報復のために戦争を起こすことを認めていません。したがって、たとえ連続テロが戦争の開始を意味したとしても、現在テロリストが攻撃を継続しているのでないかぎり、報復は認められません。
4、連続テロに対する報復戦争が正当防衛権の行使として認められるためには、現前する明白な違法行為に対しておこなわれなくてはなりません。予防的な正当防衛は、国際法でも国内法でも認められていません。連続テロに対する報復戦争を正当防衛権の行使として認めることはできません。
5、国家間の犯人引き渡し条約が締結されていないかぎり、犯人引き渡しの義務は発生しないというのが、国際法の原則です。「犯人を引き渡さなければ武力を行使する」というアメリカ大統領の主張は、それ自体が、国際法違反です。
以上の理由によって、私は連続テロに対する報復戦争は正当化できないと判断します。(9月19日 加藤尚武)

<ゲルニカを忘れないで>
 テロリズム攻撃のもっとも憎むべき点は、それが無差別殺人であるということである。そのビルで働く市民、その飛行機に乗り合わせた市民がすべて無差別に殺害されたということである。
 テロリストが拷問をしたときテロリストに拷問をする、テロリストが生物兵器を用いたときテロリストに生物兵器を用いる、加害者に被害者と同じ苦しみを与えるのであるから、これは報復である。報復であるが正義ではない。「拷問は不正である」、「生物兵器の使用は不正である」という加害者と被害者に共通して適用される原則が守られていないからである。
 テロリストが無差別殺人をしたとき、空爆によって、テロリストを客人として扱うタリバンの支配下にあるアフガニスタン国民を無差別殺人に処する 。これは報復でもないし正義でもない。「報復」でないのは、アフガニスタン国民は加害者ではないからである。「正義」でないのは、「無差別殺人は不正である」という共通の原則が守られていないからである。
 1、スペインの町ゲルニカGuernicaにフランコ将軍の側にたったドイツ飛行機による無差別爆撃が行われたとき(1937)、世界中が憤激し、ピカソが大作ゲルニカを発表した。アメリカ大統領フーバーは「非戦闘員の殺傷が不正であること」を再確認する書簡を発表した。
 2、しかし、アメリカが第二次世界大戦に参戦(1941)し、日本対する空爆が有効な手段と見なされる段階になると「非戦闘員の殺傷が不正であること」という原則は事実上無視された。しかし「現存する戦闘行為を停止させる不可欠の手段」として正当化された。原爆の投下、ベトナムでの空爆、湾岸戦争での空爆、ユースラビヤ内戦での空爆は、いずれも「現存する戦闘行為を停止させる不可欠の手段」として正当化された。
 3、もしもテロリスト攻撃への報復という理由でアフガニスタンで空爆がなされるとしたら、もはや「現存する戦闘行為を停止させる不可欠の手段」という意味を持つことはない。「テロリストの次の攻撃に先手をうつ先制攻撃」として空爆が行われることになる。湾岸戦争での空爆、ユースラビヤ内戦での空爆が、たとえ正当化されたとしても、同じ理由で正当化することのできない、空爆の新しい適用事例となる。

 テロリズムの無差別殺人を憎むものが、空爆という先制攻撃をアフガニスタン国民に行うならば、無差別殺人という同じ罪を犯すことになる。世界はゲルニカの 時代に逆流するのだろうか。ピカソの作品が訴えていたものが「非戦闘員の殺傷が不正であること」であったことを世界中が忘れようとしている。(9月24日、加藤尚武)

<死者をして安らかに浄化への道を歩ましめよ>

死者は自分の身体にかかった血と砂と油が、
アフガンの子どもたちの血でそそがれることを求めてはいない
死者はただ世界中の人々の涙と愛でぬぐわれることを求めている

死者にはもう家族との団らんはない
日々の仕事のなかでのささやかな楽しみや微笑みや語らいもない
死者はただ生きている人々が
日々の営みを明日にもまたその明日にも続けてくれることを求めている
戦場に出て戦うことを求めてはいない
何万という人々に家をすてて荒野に流離うことを求めてはいない

死者のかたわらに死者がいる
殺された多くの死者のかたわらに殺したわずかな死者がいる
死者と死者は和解することができないだろう
そこに新しい死者があらわれる
アフガンの荒野で食べ物も薬もなく
手当といえばただ抱きかかえれるだけでなくなった子どもたち

殺した死者が手をさしのべると子どもたちは恐怖に身をこわばらせる
殺された死者は手をさしのべようとしない
殺した死者が抱き上げようとすると子どもたちは嫌悪に身をそらせる
殺された死者がやっと手をさしのべると
子どもたちはその手に抱かれる

子どもたちを抱いて死者たちは浄化への道を歩もうとする
するとまた子どもたちが現われる
殺された死者たちが腕にいっぱいの子どもたちを抱きかかえて
浄化への道を歩もうとするとまた子どもたちがあらわれる

子どもたちが現われるたびごとに死者たちは道をひきかえす
いつまでもいつまでも死者たちは浄化への道を歩みはじめることができない

時間のフイルムをもとにもどそう
まだ一人の子どもも殺されてはいなかった時にもどそう
そして
死者が安らかに浄化への道を歩むことを祈ろう
(9月27日 加藤尚武)



9月25日(火)9月議会の追加議案が決まる!

 今日は午前中、議会運営委員会が開かれ傍聴しました。教育委員2名の任命に対する同意を求める件や議員提出議案など決まりましたので、「市議会速報」に掲載しました。

 教育委員として市長が同意を求めたお二人は、長谷川輝男さん(司法書士)と山崎浩和さん(元高槻南高校校長)でした。高槻市の教育委員は5名、うち2名が2期8年務められ、今月で退任されることにともなうものです。

 府立高槻南高校と島上高校の統廃合問題については、この間、廃校中止を求める南高校のPTAの方々が高槻市議会にも要請行動にこられました。その結果、2つの意見書がだされることになりました。

 なお、一般質問は27日(木)お昼前後からの予定で、5時めどに終ります。残りは28日になります。

 昨日は、昨年9月に急逝された竹内眞理子さんのお墓にお参りしてきました。安満墓地公園の見晴らしのよいところで眠っておられます。74年間の人生、最後の10年間は、「議員のはしごをはずしたらあかん」と私の議会傍聴に欠かさず来てくださいました。元豊中市議の飯田しずえさんの初めての選挙は当時大八車だったことなど、戦後の女性議員の選挙をいろいろ経験され、よく思い出を語って下さいました。寂しい限りです。

 9月議会のさなか、アクセス数が1万を突破していました。1万目のかたには心ばかりのプレゼントをと思っていたのですが、間に合いませんでした。10月からは市のHPもリニュアルのようですが、まもなく私のHPもリニュアル予定です。まめに更新しますので、ご期待ください。


9月22日(土)9月議会の一般質問項目が明らかに!

 9月11日アメリカで起こった無差別テロ、あまりの惨劇にただただ心が悼みます。このようなテロを断じて許すことはできませんし、テロを許すなというのは世界共通の想いでしょう。しかし、テロの許さないためにとしてアメリカが武力報復を始めようとしています。しかも日本も新法を制定して自衛隊を派遣する、参戦するかの動き、なんとしてもこのような武力による報復、戦争はとめなければなりません。高槻市議会は17日(月)の本会議の冒頭に「米国における同時多発テロに関する決議」を賛成多数(反対1)で可決しました。この決議は哀悼の意を表するとともに残虐なテロを指弾するという内容です。私は、「報復は報復を呼び、平和への解決にはならない。この事件は国際法に基づき国際法廷で処罰されるべき。平和は非暴力で」という意見表明をして、決議に賛成しました。今日は午後2時からJR高槻駅南で「脱・武力で」と市民による緊急リレー・アピールが行われ、私も参加しました。アフガニスタンやパキスタンの罪のない一般市民や子どもたちが戦争に巻き込まれることには堪えられません。「人殺しは止めて」とニュースを見るたび心の中で叫び続けています。

 昨日は午前中、今城塚古墳(郡家新町)で発見された埴輪群を見学しました。21日付全国紙朝刊の1面記事でしたが、国内最大級の家形埴輪や水鳥、武人、巫女、力士などの埴輪が整然と並んで出土したのには驚きです。倒れて崩れているため、私などは説明を受けないと理解できませんが、これから復元作業に入るとのこと、武人や巫女などがどのような表情をしているのかなど楽しみです。今城塚古墳は継体天皇陵と言われていますが、宮内庁が認めないため、かえって発掘作業ができるようです。高槻市民の貴重な財産としてこれからも調査を続けるとともに、保存もしていかなければなりません。23日(日)は午前10時から現地で説明会があります。JR摂津富田駅からバスがでています。

 議会の方は13日開会、17日(月)本会議、18、19日は委員会がありました。私は、17日本会議では、女性施策について2項目、介護保険、及び高齢者へのインフルエンザ予防接種について質疑し、19日の建設環境委員会ではJR高槻駅北再開発問題について質問しました。市が地下駐車場を買い取り、経営する計画ですが、私なりのデータを示し、採算が取れないのではと反対しました。

 また、19日の委員会終了後、建設環境委員会協議会が開かれ、JTの下水への有害物質排出問題について報告がありました。私としては、1.2ジクロロエタンが基準を超えたのは実験中に飛散したためであるというJTのいう原因は納得できないこと、また事業者が下水道条例に基づき自主測定した水資検査結果のデータは5年間保存するとなっているが、再発防止のためには、市に報告させる体制をとるべきではと求めたところ「検討していく」との答弁でした。昨年12月20日に研究員が放射性物質をばらまいてわずか半年も経たない間にまたしても下水に有害物質を排出し、しかも検出されながら自らは市に届け出なかったJTに対し、私も厳しい指導を求めましたが、共産党のT議員、公明党のG議員からも厳しい指導を求める旨の要望がありました。詳細は後日、報告させていただきます。

 20日、9月議会最終の27、28日に行われる一般質問者及び質問項目が明らかになりました。「市議会速報」に掲載しましたが、わずか11名です。私は、女性への暴力をなくすため10月から施行されるDV防止法についてと今夏の教科書採択問題について質問します。順番は9番目のため28日になります。

 24日議会運営委員会が開かれ、27.28日の本会議の議事日程が最終的に決まりますが、教育委員2名の任期が満了になるため、新教員委員が提案される予定です。


9月6日(木)9月議会の34議案が明らかになりました!

 今日は告示日、いっせいに議案書が配布されました。計34の議案一覧は「市議会速報」に掲載しました。審議日程は10日(月)の議会運営委員会で正式に決定します。議案中、昨年度の決算案件は17日(月)の本会議での質疑後、10月18日〜24日の決算委員会で審査されます。決算委員は会派から選出されるため、会派に属さない無所属の私は決算委員にはなれません。したがって17日(月)の本会議で質疑をします。

 今日は午前中、市街地整備促進委員会が開かれ、傍聴しました。JR高槻駅北地区再開発について2件報告があり、ひとつは6階建て商業棟にあらたにシネマコンプレックスが入る事業計画案が府より認可された報告、もうひとつは地下の駐輪駐車場は市が28億円(駐輪場3億、駐車場21億、附帯施設4億)で買収したいという報告でした。再開発に関する経費は、9月議会議案の2001年度一般会計補正予算の中にも組み込まれており、9月議会最大の案件です。私は、19日(水)の建設環境委員会で、この問題に関する質問を行います。それにしても、買収予定の公的駐輪駐車場は、駐輪場1500台、駐車場440台規模のもので、使用料だけで人件費、光熱費などの維持管理費はまかなえ、赤字にはならないという市の説明でしたが、提出された資料はA4版2枚だけ、あまりにも簡単な資料でした。

 5日(水)は午前中、議員対象のパソコン研修を受けました。初心者対象でしたが、我流でパソコンをやってきたので、正式な研修はどういううものか体験したかったのです。マウスの使い方や、メールのやり取りだけでしたが、10月に再度研修があります。午後からは、女性のかけこみシェルター「スペースえんじょ」を見学、6年間の取り組みのお話を伺ってきました。

 1日(土)は 午後から婦人民主クラブ大阪府協議会に。会合に参加するたびに、大阪で女性解放めざして取り組んでこられた大先輩の皆さんに大いに学ばせてもらっています。

 8月30日(木)は東大阪市にある大阪府女性相談センターへ行き、女性に対する暴力についての相談の実態をお伺いしてきました。

 なお、8月29日付けの文章の中で、地震の規模は震度4と書きましたが、地震の規模はマグニチュードで表すものですとの厳しいご指摘がありました。何かおかしいなと思いながら眠気眼で書いているとこういうミスをしてしまいます。恥ずかしい限りです。またお気づきのことがありましたら、ご指摘のほどよろしくお願いします!


*詳しいお問い合わせは、二木洋子事務まで。 E-メール wasabi@osk3.3web.ne.jp