週刊わさび


8月29日(水)9月議会の準備に入っています!

 この1週間もあわただしく過ぎました。いよいよ9月議会、2000年度の決算を始め議案は9月6日に明らかになりますが、いろいろ想定しながら質問の準備に入っています。最終日の9月28日(金)まで1ヶ月間、議会に集中します。

 今日29日(水)は、午前中、教育委員会を傍聴しました。議案は、答申のでた学校規模等適正化審議会の廃止と9月議会に提出される補正予算・教育費の原案決定でした。質問があったのは、池田小学校の事件を契機に、安全対策として、高槻市立小・中学校で各教室に無線警報装置を取り付ける費用についてでした。いざというとき教室でボタンを押せば、廊下で鳴り響くと同時に職員室につながり、判断して警察に通報するというものです。教育委員からは、せっかくいい装置をつけても職員室が空にならないように、また訓練もしないとという意見が出されていました。

 27日(月)は男女共同参画審議会を傍聴しました。第2回目の今回は、1999年、2000年度の女性プランの実施状況報告書に対して、委員から次々と質問がだされました。15名の委員の中で司会の会長をのぞき、発言ゼロの人は2人のみで、いろんな立場からの質問が出され、あっというまに2時間が過ぎました。ただ、せっかくの質問に答弁がないこともあり、質問された委員に失礼な場面もありました。次回は10月5日(金)午後2時からですが、次も、実施状況報告書についての質問が続くことになっています。
 なお、「高槻ジェンダー研究ネットワーク」は、男女共同参画社会基本法施行を受け、高槻市男女平等推進条例の制定を求め、市長、議長、議会各会派、男女共同参画審議会委員の方々に要望書、条例に盛り込むべき内容をまとめた冊子『提言・高槻市男女平等推進条例について』等を提出されました。次期女性プランにできるだけ市民の声が反映されるよう、審議会の委員の皆さんに市民の声を届けることは重要です。

 25日(土)は日帰りで埼玉県の国立女性教育会館で開催されていた「女性学・ジェンダーフォーラム」に参加してきました。昨年も参加しましたが、全国各地から女性政策の担当者もたくさん参加されており、最新情報を得ることができます。今年も資料をずしりと持ち帰ってきました。なお、夜の京都南で起きた地震で新幹線がストップ、京都の手前で閉じ 込められ、自宅にたどり着いたのは午前1時、ぐったり疲れました。車内放送では丁寧な説明がなく、乗客はそれぞれ携帯電話で情報を得ていましたが、緊急時の対応としては不親切きわまりありませんでした。地震の規模は震度4とのことでしたが、大きな被害がなく、ほっとしました。

 24日(金)は午前中、図書館協議会を傍聴しました。2001年度の図書館予算と事業計画について、2000年度の図書館利用状況について、玉川図書館分館整備についてが協議案件でした。図書館利用は昨年度は高槻だけでなく北摂地区全体で減少傾向になっているとのことで、原因についてはもう少し経過をみたいとのことでした。また、玉川分館については2つの案が示され、議論がなされました。傍聴者は10名でしたが、傍聴者用資料が準備されておらず、会議の内容がなかなか理解できません。原則公開の趣旨をふまえ、傍聴者にも資料及びメモができるように机を準備すべきです。


 8月22日(水)家電リサイクル施設を見学して

 今日は午前中、高槻・市民自主講座のメンバーと枚方市にある関西リサイクルシステムズ株式会社を見学しました。シャープと三菱マテリアルが共同出資し、三洋、ソニー、日立、富士通ゼネラル、三菱も出資した会社です。家電リサイクル法の施行に伴い、家電メーカーは2つのグループに分かれ、家電4品目(テレビ、冷蔵庫、クーラー、洗濯機)のリサイクルに取り組んでいますが、今回は、2府2県(大阪、京都、奈良、和歌山)から集められた上記メーカーの製品を再商品化する工程をみせていただきました。冷蔵庫のみラインでの分解作業ですが、テレビ・エアコン・洗濯機は1人が1台を分解します。作業場には山のように家電製品が運びこまれており、慣れた手つきで分解され、ブラウン管、基板、ウレタン、フロン、コンプレッサーなどが次々と分別されていました。総じて、まだ使えるような製品もけっこうあり、分解作業をじかに見学された方々の感想は、「いったん買ったものは長く使わないと」という声が多いとのことです。メーカーがリサイクルしやすい製品を開発することも大事ですが、基本は私たち消費者の「使い捨て」の意識を変えることでしょう。分解中の冷蔵庫からペットボトルや食材がでてくることは日常茶飯事とのことでしたが、自分のだしたゴミがあとどのようになっていくのかさえ配慮できない消費者のマナーの低さには、ステーションへのゴミの出し方も含め、あらためて考えさせられました。また、リサイクルにはお金がかかるもの、新しいものはいいものだという考えを捨て、モノは大事に長く使い、排出抑制することが一番です。なお、洗濯機の脱水層には塩水(飽和状態に近い濃さ)がバランスをとるために使われており、これも洗濯機から取り出し、中和剤としてリサイクルされているとのことでした。洗濯機に塩水が使われていること、皆さんご存知でしたか。

 21日(火)は、台風11号が近づく中、他市の4人の女性議員といっしょに、川西市に行政評価について視察に伺いました。川西市では現在の総合計画策定前の93年から行政評価を視野に入れた取り組みを行ってこられ、評価システムが総合計画と結びついたものになっていました。三重県の事務事業評価と異なる点です。また評価は20の小項目の政策アセスメント、約800の事業アセスメントという2段階で行われ、それぞれ評価指標が設定されていました。また、評価を単独でするのではなく、実施計画や予算編成過程でなされており、この点も三重県とは異なる点でした。もちろんこれからの課題もきかせていただきましたが、市レベルでの取り組みはとてもわかりやすく、ずいぶん参考になりました。なお、パソコン及びLAN環境なくして行政評価は困難とのことで、パソコンは職員1.5人に1台という現況でした。

 18日(土)は、大阪で開催されていた「全国革新議員会議」の学習会に参加、大谷昭宏さん(ジャーナリスト)の講演「市民派議員を斬る」を聞きました。政治家に今必要なのは、経済成長なしにどのような社会をめざすのか、これからの社会のあるべき姿を示すことだ、しかも生活者に一番密着している議員だからこそ、そこから見えるありようを提示すべきだとの指摘には納得でした。ただ、市会議員には事件記者的側面があり、日常的に起こってしまったことに追いまわされ、政策研究は思うようにはなかなか進みません。私にとっての大きな課題です。

 17日(金)は、「高槻ジェンダー研究ネットワーク」の集まりで、昨年12月に、「慰安婦」制度が戦争犯罪であったことを明らかにしようと開催された「女性国際戦犯法廷」のビデオを見ました。5日間にわたり開かれたこの民間法廷では、検事団による起訴状朗読のあと、アジアや朝鮮半島から「従軍慰安婦」にされた被害女性の方々が、強制連行されるときの様子や慰安所での体験など、涙ながらの証言を行い、尊厳の回復、国家の謝罪を求められました。被害者のトラウマの回復には責任者処罰がかかせません。専門家証言、加害兵士の証言などもあり、検事団の論告求刑の後、最後に裁判長が天皇の有罪を言い渡すと、会場内は拍手が鳴り止みませんでした。東京裁判では「慰安婦」制度は裁かれませんでしたが、最近では国連の国際法廷で旧ユーゴやルワンダでの強姦などの性暴力も裁かれ、有罪判決が出されています。教科書から従軍慰安婦の記述が少なくなる中、被害女性たちの証言を少しでも映像に残そうと撮影されたものを1時間に編集したのがこのビデオです。ビデオをみた若い方々は、「こんなことほんとうにあったの!」と一様に驚かれるようです。女性への暴力、戦争時の性暴力をなくすためにも、「慰安婦」制度の事実を封印させるわけにはいきません。ビデオをごらんになりたい方はご連絡ください。

 16日(木)高槻市教育委員会における教科書採択結果が市のHP上で明らかになりました。中学歴史、公民はいずれも東京書籍でした。扶桑社の教科書が採択されなかったといって手放しで喜べません。府内、あるいは全国でどのようなシェアになったのか等も含め、本来教科書採択はどうあるべきかの検討が必要です。


 8月15日(水)首相の靖国参拝に抗議する!

 今日は敗戦記念日、各地で慰霊の集いが行われました。私は午前中、市役所1階展示コーナーで開催中の平和展に参加、正午前には庁内放送が入り、戦争の犠牲者に追悼の意と2度と戦争を繰り返さない決意を込めて1分間の黙祷を行いました。

 平和展では、高槻空襲や大阪空襲、広島原爆のパネル展示や戦時中の生活用品の展示、ビデオ上映などが行われており、ご年配の方や子ども連れの親子などが熱心に見ておられました。戦時中の「すいとん」の炊き出しもあり、私もいただいてきました。

 13日、小泉首相は靖国参拝を強行しました。日付には関係なく、首相の靖国参拝を私は断じて許すことができません。憲法の政教分離に反するだけでなく、靖国神社はA級戦犯を合祀しており、首相の参拝は侵略戦争や日本の戦争責任を認めないことになるからです。韓国やアジア各国の激しい抗議に対して、今日行われた戦没者追悼式で、首相は日本の加害責任にふれていますが、ほんとうにそう思うのなら、なぜ靖国参拝を強行したのでしょう。人を殺せば犯罪です。日本国内で310万人、アジアでは2000万人もの人が15年戦争の犠牲になったと言われていますが、その戦争を準備・計画・実行した人は裁かれるのが国際ルールです。サンフランシスコ講和条約では、東京裁判で「平和に対する罪」「人道に対する罪」とされたA級戦犯を裁くことを日本政府は受け入れています。天皇の戦争責任を問わなかった東京裁判には大いに疑問がありますが、A級戦犯を参拝することは、侵略された側や殺された側からは断じて許せない行為です。

 神話を強調し、大東亜協栄圏という言葉を使う「つくる会」の歴史教科書がつくられることといい、首相や石原東京都知事のの靖国参拝といい、また同じ過ちを繰り返す道を歩んでいるのではと危惧を抱きます。戦後56年、私も戦争を知らない世代ですが、戦争を知らない世代が大半になってきた今、戦争体験を風化させずにどのように若い人たちに伝えていくのか、私たちの大きな課題です。言葉で「過ちを繰り返さぬよう」とか「平和への誓いを新たにした」とかいうのは簡単ですが、行動は地道に地域で取り組んでいくことでしょう。私も力を尽くす決意です。


8月9日(木)56回目の原爆忌に心に刻む

 今日は56回目の長崎原爆忌、市役所では正午前に庁内放送が入りました。議員控室にいた私とK議員も、長崎の方を向いて黙祷を捧げました。市役所では15日から三日間、市主催で平和展が行われます。貴重な資料やパネル展示、ビデオ上映等があります。戦争体験が風化しつつあると言われますが、戦争体験のない私は、毎年、敗戦記念日の8月15日に、あの戦争を心に刻むために自分なりの作業をしています。平和展に行くのもそのひとつです。ぜひ、皆さんもご参加下さい。

 さて、8月6日(月)に建設環境委員会協議会が開かれ、JR高槻駅北地区再開発の現状報告がありました。2日に行われた特別委員会の報告とまったく同じ内容でしたが、各委員、委員長から、地下の公的駐車場部分への市のかかわりについて、市が買う判断をしたときは、市議会としての判断もできるようにできるだけ早く資料を提出するよう強い要望がありました。組合が示す事業案を最終局面の案と言う以上、地下駐車場をどこが経営するのかほぼ決まっているはずです。しかし市はまだ決定していないと言い張っています。地下駐車場部分をどこが経営するのか不明なまま、大阪府がこの事業案を認可するのも無責任な話です。なお、商業規模、駐車場規模からは高槻市の環境アセスメントにかかってもいいはずですが、今回の事業はかからないとのことでした。工事中も含め、交通渋滞や電波障害など環境保全上多くの危惧があり、アセスメントの趣旨に沿う手続きをしてほしいと要望しました。

 8月8日(木)は第1回老人保健福祉計画・介護保険事業計画推進委員会が開かれ、傍聴しました。市民参加で介護保険事業計画の進捗をチェックすべきと主張していましたが、ようやく実現したものです。委員は計11名、事業計画策定時に公募した市民委員2名、医師会1名、福祉関係5名、行政3名です。1時間にわたり、老健計画・介護保険事業計画の昨年度の進捗状況の報告がありました。おおむね順調との報告でしたが、委員からは、果たしてそうだろうかという率直な意見も出されていました。当日出された報告については、私なりに時間をかけて検討します。

 8月5日(日)の市政報告会では、6月議会での私の一般質問について報告させていただきました。当日用意した資料が好評で、あらためて増刷しました。川崎市の「子どもの権利に関する条例」や川西市の「子どもの人権オンブズパーソン条例」「児童虐待防止法」、吹田子ども家庭センターの資料なども入っています。ご希望があればお送りしますのでご連絡ください。

 8月3、4日の三重県庁への視察については、現在まとめていますので、後日ご報告いたします。北川県知事の講演や職員の皆さんの熱気あふれるお話を聞いていて、トップが変わればこうも庁内が変わるものかとあらためて確信しました。

 議員へのパソコン貸与については、今日、工事の打合せをしました。18、19日に控室の工事があり、パソコン・プリンター設置は9月になるとのことです。どのような使い方ができるのか、私も使ってみることにしました。私の議員活動とITについては、「私の主張」に掲載しています。ぜひご覧下さい。


8月2日(木)JR高槻駅北地区再開発の現状、明らかに!

 連日38度の酷暑が続き、クマゼミの鳴き声もにぎやかな、汗ダクダクの毎日です。今日は久々に夕立がありました。

 午前中、「市街地整備促進特別委員会」が開かれ、傍聴しました。27日に開かれた再開発組合の総会をふまえての現状報告がありましたが、市が地下駐車場を買うかどうかについての判断はまたしても明らかにされませんでした。

 再開発組合の事業計画変更認可申請案では、6階建て商業棟(高さ30m)には、5、6階に9スクリーンをもつシネマコンプレックスが入り、1階〜4階までは店舗ですが、1階も含め核テナントは平和堂が入ります。住宅棟は2棟、うちA棟は30階建て(約95m)で約320戸、B棟は29階建て(約95m)で約180戸です。地下3階は住宅用駐車場約350台等、地下1、2階は一般用駐車場約440台、一般駐輪場約1500台等になっています。事業費は総額423億4500万円、うち保留床処分金額は230億9100万円ですが、もし地下1、2階の駐車・駐輪場を市が買うとすると、23億4800万円になります。

 また、今後のスケジュールですが、8月下旬に事業計画変更認可、9月上旬には権利変換計画の縦覧公告、9月中に審査委員の権利変換計画の同意、10月総会決議後、権利変換計画の認可申請、11月には権利変換の認可・公告、補償費支払いが計画されています。そして、来年3月には現建物の除却です。その後3年かかって工事を行い、2005年3月に完了の予定です。

 しかし、現在、全体権利者183名中同意取得件数は約80%の147名、面積では約24360u中約65%の約15730uとなっており、この時期に同意取得率が100%近くになっていないことは気になる点です。

 なお、同趣旨の現状報告が、8月6日(月)、私が委員の建設環境委員会協議会でもなされる予定です。

 3、4日は自治体議員勉強会で三重県庁に伺い、三重県の特徴的施策や北川知事の講演等をしっかり勉強してきます。5日(日)の午後は私の市政報告会、そして6日(月)の協議会と、ハードスケジュールですが、水分をしっかりとって、乗りきります。

<お詫び>

 7月23日付けの文章の中に、高槻市の教科書採択の結果は8月25日号の広報に掲載されると書きましたが、11月発行の教育広報に掲載される予定で、市の広報には掲載されません。ただし、8月16日には市のホームページ上で公開される予定です。

 したがって23日付の文章のうち、該当部分を書き換えました。ご了承下さい。


*詳しいお問い合わせは、二木洋子事務所まで。 E-メール wasabi@osk3.3web.ne.jp