週刊わさび



 7月23日(月)「わさび通信80号」の発送、配布に汗をかいています!

 今日は暦の上では「大暑」、ほんとうに暑い1日でした。洗濯物がすぐに乾くのはうれしいのですが、夕方、西日のあたる台所の温度は36度、その中での夕食の準備はかなりこたえました。

 6月議会の報告を掲載した「わさび通信」80号がようやくできあがりました。「二木洋子とともに住民自治をすすめる会」のニュースとともに、今日から発送の作業を始めました。発送が終わると、戸別配布作業に入ります。7月末まで、猛暑の中、配布に協力して下さっている方々とがんばります。

 なお、7月17日(火)に議会運営委員会が開かれ、9月議会及び10月の決算委員会の日程が内定しましたので、市議会速報に掲載しました。

 また、JR高槻駅北地区市街地再開発については、市街地整備推進特別委員会が8月2日(木)に開かれ、この間の経過状況の報告があります。再開発組合は、7月3日付けでオリックス・リアルエステート株式会社と商業棟2階から6階までの売買予約契約書を、株式会社平和堂と商業棟1階部分の賃貸者として、協定書を締結しました。そして、近鉄不動産とは19日付で契約変更の手続きがなされています。組合では27日に総会を開き、事業認可変更等について審議される予定とのことです。今後は地下1階の駐車場部分を市が買うのかどうか(市はまだ正式に決めていないと言っています)が最大の焦点になります。

 来年度から使用する教科書採択については、19日に開催された教育委員会で小学校分が決定しました。中学校分は26日開催予定の教育委員会で決定予定です。採択された教科書名については、8月15日以降明らかにされる予定です(16日にはHPに掲載されます)。教科書展示にあった教育センターへは5回通い、扶桑社の中学歴史、公民の教科書について意見書を出すとともに、小・中の教科書のほとんどに目を通してきました。学習指導要領に基づいた教科書といえども、出版社により編集方針がずいぶん違います。子どもたちがどの教科書を使用するのか、市民の私たちももっと関心を持っていかなければならないとあらためて痛感しました。


 7月13日(金)大阪オリンピック落選に!

 先ほど、モスクワでのIOC総会で、2008年オリンピックは北京で開催と決まりました。大阪市は第一回投票で6票しか獲得できず、立候補5市中最下位、見事に落選です。

 1997年3月、高槻市議会でオリンピック大阪招致決議をあげる議案が出たとき、私は反対しました。ビッグイベントでまちづくりは行うべきでないと考えたからです。横浜と争ったとき、その大阪オリンピック開催計画書をみてびっくり、高槻市の原地区が射撃会場になっていたのです。私有地を借りて、大阪市が仮設の射撃会場を建設するとの計画でしたが、高槻市議会で議論されたことは一度もありませんでした。あまりにも地元軽視の計画ではありませんか。

 長野オリンピックの最終日、長野へ行き、競技ではなく、まちのあちこちをみてまわりましたが、ひと時の宴のあと、長野のまちがどのようになるか、容易に推測できました。競技場等の建設ラッシュのあとの不景気と環境破壊、自治体に残った借金、巨大施設の維持管理費など、田中康夫知事当選の背景のひとつには、長野オリンピック後の長野の経済問題があったのではないでしょうか。

 これで、高槻市での射撃場建設もなくなり、ほっとしました。高槻が射撃会場と知ってから、射撃競技の勉強や予想される問題点について研究をし、私が大阪市に提出した意見は「私の主張」欄に掲載しています。

 今度は2012年開催をめざしてという声もあるようですが、いったいいくら誘致に税金をつぎこむつもりでしょう。大阪市も財政は厳しい状況ですし、大阪府も赤字再建団体になる寸前の財政状況です。ビッグイベントやそれに付随する大型公共工事優先のまちづくりは止め、少子高齢社会に対応した環境、福祉を優先したまちづくりに転換すべきです。

・男女共同参画審議会が始まりました!

 今日は午前中、第1回男女共同参画審議会が開かれ、傍聴しました。

 委員は15名、うち市民は公募委員2(女1、男1)と市の人材養成講座を受けた市民の方1名の計3名でした。審議会ではこれからの施策の課題等を審議し、来春中間報告、市民意見を聞いて、最終答申は来年9月頃とのことです。そのあと、答申を受け、第3次女性プランを策定する予定です。

 私は計画よりもまず男女平等推進条例を審議し、理念を共有してからプランをと主張してきましたが、そのような流れにはならないようで、残念です。また、市民意見の反映について、委員から、市民の声も直接聞く場を設けてはとの声がありましたが、担当者から即座に「考えていません」との答弁がでて、会長から「速やかに市民意見が反映できるように努力してください」との要望が出されていました。

 おりしも、大阪府では「男女共同参画推進条例の基本的な考え方」検討骨子が男女協働社会づくり審議会条例検討専門部会から発表され、7月17日説明会が開催されます。今や、自治体が説明責任を果たし、市民や府民意見をほんとうに反映させるつもりなら、説明会や公聴会の開催は最低の条件です。会長の要望も踏まえ、説明会等の開催が望まれます。

 今日は傍聴者にも机があり、閲覧用に10人分、分厚い資料が用意されていました。また、今日の傍聴者は6名でした。次回は8月27日(月)2時〜4時です。現女性プランの1999年度及び2000年度の施策の実施状況の報告がなされます。


7月9日(月)遺伝子組み換え食品の恐るべき現状

 昨日は、京大会館(京都市)で安田せつ子さん(食政策センター「ビジョン21」主宰)の講演「危うい食のグローバリゼーション−遺伝子組み換え食品から考える」を伺いました。OHPを使って1時間の講演ののち、皆さんからの質問を私が安田さんにお聞きするという形で対談を進めましたが、知らぬ間に、表示なしの遺伝子組み換え食品を食べさせられている深刻な現状や、健康、環境、社会経済をも世界支配しようとしている多国籍企業の野望(種子の支配)にいかりがこみあげてきました。

 現在日本では6作物35品種(ダイズ、トウモロコシ、ワタ、ナタネ、ジャガイモ、テンサイ)の遺伝子組み換え食品が承認されていますが、消費者が求めていた表示基準はきわめて甘くされ、輸入されたこれら6作物のほとんどが飼料として動物が食べ、表示されぬまま人間が食べています。除草剤耐性や殺虫毒素生成の性質を持つ食品を食べれば、健康への懸念が心配ですが、長期摂取の安全性は確認されていません。また、これら6作物の花粉による交雑で有機農産物も影響を受けますし、堆肥や、環境への悪影響も世界各国の研究で明らかにされています。

 世界で、組み換え食品についての基準が一番ゆるいのが日本、遺伝子組み換え作物の作付面積の一番多いアメリカやアルゼンチンではほとんど食糧につかわずに飼料や輸出にまわしています。そして、食糧自給率の低い日本が世界で一番の遺伝子組み換え作物の輸入国であり、食品として人間が食べているのです。しかも未承認の殺虫性ジャガイモが混入していたとハウスの「オーザック」が問題になりましたが、これも調査したからこそ明らかになったわけで、調査をしていない食品に、未承認の組換え作物がどれだけ混入しているかは不明です。

 日本たばこ産業(JT)など日本の企業も組み換え稲の研究に乗り出しているとのこと、また、高品質を売り物の組み換え作物も研究されているようですが、これらが人間の健康や生態系にどのような影響をもたらすか、過去の化学物質や環境ホルモンの歴史をふりかえれば、容易に想像がつき、恐ろしいばかりです。早急に、これらの研究・開発をストップさせるべきです。

 安田さんは対抗方法として、食糧の地域自給、地域内循環をとりもどすことや組み換え生産の禁止と有機農業の推進、自給率回復を実行する生産者・消費者の連携が必要と訴えられました。なぜ遺伝子組み換え作物をつくるのか、それは省力化、価格の低減化のためです。消費者が価格の安さにこだわって食品をえらんでいては、遺伝子組み換えを進める多国籍企業の思うツボです。次代を背負う子どもたちのために、「食」は安全第一でなければなりません。

・環境審議会(7・15)は、エコスタッフの皆さんのと懇談会です!

 6月30日(土)、総合市民交流センターで、エコスタッフ会議(58名)の皆さんによる「望ましい環境像」の報告会があり、私も参加しました。公募市民委員48名と事業者委員10名のエコスタッフの皆さんは6つの部会に分かれ、まったくのボランティアで、この一年、平日の夜や休日に会合を重ねられ、計80数回もの会議を開き、A4版89頁にもわたる提言をまとめられました。エコスタッフ会議の代表の方は、提言を奥本市長に手渡す際に、提出したというだけにおわらせないでほしいと強く念をおされていました。

 今後、この提言をもとに行政素案が作成され、その行政素案をもとに環境審議会で環境基本計画を作成します。そこで、次回環境審議会ではエコスタッフの皆さんとの懇談会をもちます。

 提言「望ましい環境像」は市のHPに今日掲載されました。ぜひご覧下さい。また、次回環境審議会は7月15日(日)午前10時から市役所新館(総合センター)6階の会議室で開かれます。審議会にしては珍しく日曜開催です。お時間がありましたらぜひ傍聴にお出でください。私も審議委員として出席しています。(審議会の開催案内も市のHPに載っています)


7月4日(水)市政報告会を開きます!

 6月29日(金)、ようやく6月議会が終了しました。

 各議案に対する私の態度と採決結果を「市議会速報」に掲載しました。一般質問は1名取下げられ、12名でした。

 私の今議会の一般質問は「子どもの権利」をテーマにして行いました。少子高齢社会の課題は「介護の社会化」と「子育ての社会化」です。「介護」については介護保険制度の導入で、問題点をかかえながらも動き始めました。しかし、「子育ての社会化」、しかも国際的規範である「子どもの権利条約」にもとづき、「子育ち」を第一義に考えた施策の展開はまだまだです。川崎市の「子どもの権利に関する条例」(2001年4月施行)や、川西市の「子どもの人権オンブズパーソン条例」(2000年4月施行)を紹介しながら質問をしましたが、前向きな答弁はでませんでした。私は、この「子どもの権利条約」に基づく新たな施策展開が、高槻市のきわめて重要な課題だと考えています。これからも子どもの権利保障を求めて、取り組んでいきます。

 なお、6月議会での私の質問内容等をまとめた議会レポート「わさび通信」は、7月20日ごろできあがる予定です。

 その後、2週間ほど発送とポスティングに追われます。議会レポートをお届けするのは議員の責務と、発送、ポスティングを10年間続けてきましたが、この夏のポスティングが1年のうちで一番体にこたえます。汗はボトボト、喉はカラカラ、2時間続けると体はヘトヘトです。「よし、助けてやろう。ご近所に配布してあげよう」という方がいらっしゃれば、ぜひご連絡をお願いします。

 6月議会の市政報告会は、下記のとおりです。「子どもの権利」に関する川崎市や川西市の取り組みもご紹介します。暑さが厳しいときですが、ぜひご参加下さい。

<二木洋子・市政報告会>

日時:8月5日(日)2時〜4時

場所:総合市民交流センター3階第1会議室(JR高槻駅南スグ)

・ご一緒に、子どもの「食」を考えませんか!

 下記のとおり、21世紀の子どもたちの「食」のあり方を考えようという講演会があります。第2部では、私も講師の安田せつ子さんと対談予定です。京都市内での開催ですが、ぜひご参加下さい。

子どもたちの21世紀のために 

「こんなに食べて大丈夫?! スナック菓子やハンバーガー」

 第1部:講演「危うい食のグローバリゼーション−組み換え食品から考える」

     講師:安田せつ子さん(食政策センター「ビジョン21」主宰、著書多数)

 第2部:対談「安田さんに聞いてみよう、食べ物のこと」

     ゲスト:二木洋子

 日 時: 7月8日(日)午後1時半〜4時半

 場 所:京大会館101号室

 参加費:800円

 主 催:NPO法人「使い捨て時代を考える会」こどもの食と環境プロジェクト

 問合せ先:075−361−0222(使い捨て時代を考える会事務局)


*詳しいお問い合わせは、二木洋子事務所まで。 E-メール wasabi@osk3.3web.ne.jp