週刊わさび


2001年6月22日(金)一般質問は13人です!

 今日は、28,29日に行われる一般質問の締め切り日でした。結果は13名、「市議会速報」に13人の順番と質問項目を掲載しました。

 議会の最終日に行われる一般質問というのは、今議会の議案に関係しないことを質問できることになっています。一人あたり持ち時間は45分、答弁時間も含めてです。また、質問回数は3回で、1問目は壇上で行い、15分以内となっています。特に議長が認めた場合は4問目もできることになっています。答弁時間も含めて45分というのはなかなかポイントを絞って質問しないと、時間が足りなくなります。1問目はここまで、2問目はこういって、3問目にこれでしめようと考えるのは、まるで劇のシナリオを考えるような具合で、やりがいがありますが、いつもこのシナリオづくりに相当の時間を費やしています。

 今回の私の質問は、子どもの権利に関する条例制定についてと児童館についてです。日本で初めて「子どもの権利に関する条例」を制定した(本年4月施行)川崎市にこの7日に視察に伺ってきました。その成果をもとに質問します。

 なお、28日(木)は、この間開かれた委員会の委員長報告があり、議案や意見書の採択をします。その後、土地開発公社など7つある第3セクターの2000年度事業報告及び決算報告があったあと、一般質問に入る予定です。詳しくは26日(火)議会運営委員会で決まります。私の順番は12番、たぶん29日の午後になるでしょう。

 傍聴席が埋まっていると、質問する議員としてはとてもやりがいがあります。国会中継も人気があるようですが、足元の高槻市議会の傍聴にもぜひお出でください。


 2001年6月21日(木)「国道171号線交通環境改善検討会」が設置される!

 今日は、私の所属する建設環境委員会が開かれ、条例案件4件の審議を行いました。法改正に伴う用語の整理等の案件であったため、4件とも全員賛成で可決されました。

 委員会の後は協議会が開かれ、2つの案件の報告がありました。

 まず、国道171号線の交通渋滞解消を図るため、国土交通省が3ヶ所(大畑町、今城町、八丁畷)の交差点に右折車線を設ける等の対策をとるのに際して、地元等の意見を反映させるため「一般国道171号線高槻市域交通環境改善検討会」が設置されたという報告がありました。第1回目の検討会がすでに5月22日に開かれており、検討会のメンバーは、地元3、高槻市バス1、大阪府警1、大阪府2、高槻市助役1、国土交通省2、事務局は高槻市道路課と国土交通省の大阪国道工事事務所交通安全対策課です。今後、検討会を数回開き、整備計画を策定する予定とのことです。

 会議の公開についてたずねたところ、会議は原則公開だが、用地買収や実施設計等のプライバシーに係る問題もあり、会議終了後議事録を公開するとの答弁でした。

 また、T議員からは、なぜ今回だけこのような検討会がもたれるのか、3ヶ所だけでなく、都市計画道路の整備等も含めて考えるべきではないかとの質問が出されましたが、「今回は短期的な問題であり、中・長期的問題はまた別に」との答弁でした。

・市営川西住宅建替計画基本計画できる!

 次に市営川西住宅建替基本計画が明らかにされました。第1期工事として、西住宅の木造平屋建て24戸を60戸の7階建てに、2期工事は南住宅の部分を府住宅供給公社と連携していくとのことです。本年度より仮住居計画など地元協議に入り、2003年度に実施設計をし、2005には現入居者の本移転が終わる予定です。

 川西住宅の居住者は昨年7月時点で50世帯99人で、市は居住者へのアンケート調査を行っています。希望する家賃は1〜2万円未満を希望する人が一番多く30.4%、間取りは3LDKを望むが一番多く32.8%、また新市営住宅への入居を望む人が62.3%でした。


2001年6月20日(水)「市立養護学校の存続を含め、今後のあり方を求める請願書」が採択されました!

 今日は文教産業委員会を傍聴しました。議案は、市立養護学校の保護者の方や障害者団体から出されていた請願案件1件だけでしたが、全会一致で採択されました。このあと、28日(木)の本会議で採決されます。

 高槻市立養護学校(郡家本町)は、設立当初は58名いた子どもたちが現在24名に減っています。昨年開かれた学校規模適正化審議会では激論が交わされ、この5月18日に「廃校やむなし」との答申が出されました。ただし、異なる意見の両論併記をせず、あえて採決をとり、15名の委員中8名の賛成でこのように結論づけるという、異例な審議会の運営方法でした。

 請願の要旨は、「重い障害を持つ子どもたちの教育の場を保障している高槻市立養護学校を当面存続し、その上で、医療的ケア、通学保障、障害児教育センター構想、教育と医療・福祉との連携、校区の障害児学級の充実等々の課題を取り上げ、今後の高槻市立養護学校のあり方と高槻の障害児教育の充実について、当事者の参画を得ながら、もっと時間をかけて検討するように求めます」というものです。

 私は、学校規模適正化審議会の発足を審議した昨年3月議会で、「この審議会で養護学校のあり方を審議するのは問題」と反対しましたが、請願要旨にあるように、市立養護学校のあり方については、当事者参画を得ながら障害児教育充実の観点で検討すべきだと考えています。請願には私も紹介議員になりました。

 請願に対する教育委員会の意見は、答申の趣旨を尊重し、保護者の皆さんの意見聴取や府などの関係機関との協議をすすめ、条件整備等すすめていくというものでした。各委員からは、当事者の声を十分聞いてという意見が相次ぎました。請願の趣旨を尊重した、教育委員会の慎重な対応がのぞまれます。

・玉川小、牧田小の統合案が示されました!

 委員会終了後に開かれた文教産業委員会協議会で、学校規模適正化審議会の答申を受け、学校規模適正化事業の実施ということで、玉川小と牧田小の統合案が示されました。7月から地元説明会に入るということです。

 答申では、学校生活の活性化や教育環境を一層豊かなものにするために、適正な学校規模は12〜24学級とされています。そして、12学級以下の8つの小学校のうち、1中学校区に2つの小規模校(12学級以下)があるところをまず統合するとの案が示されていましたが、該当するのは、柳川中学校区の玉川小と牧田小、第十中学校区の竹の内小と堤小でした。竹の内小と堤小の場合は中学校区の真中に新幹線が走っていることやコミュ二ティの形成学校施設状況、校舎増築等の課題があり、まずは玉川小と牧田小の統合に取り組むとのことです。牧田小の跡地利用については総合計画との整合性や地域の意向等も十分勘案し、早急に具体的検討を行うとしています。

 詳しい資料(A4版8ページ)の必要な方はご連絡ください。コピーないしはFAXでお送りします。
 なお、学校規模適正化審議会の答申は市のホームページに掲載されています。


2001年6月18日(月)6月議会が始まっています!

 15日(金)から6月議会が始まっています。12日(火)に開かれた議会運営委員会で議事日程等が決まりましたので、「市議会速報」に掲載しました。市長提案の議案以外に、市民の方から3件(市立養護学校の存続、介護保険、JR高槻駅北再開発の公的駐車場契約)の請願が出されており、委員会で審議されます。委員会の傍聴席は20人です。ぜひ、傍聴にお出でください。

 8日、今日はひどく寒けがすると思って体温を測ると39度4分も。左右の扁桃腺に白いツブツブができ、腫上がっていました。首を回すのもしんどい状態で3日間眠り続けました。しかし熱が下がっても腫れはひかず、声を出すと頭に響く状態で、パソコンに向かってキーボードをうつなんてことはとてもできる状態ではありませんでした。この間にも議案調査も含めて仕事は山積み、気の重い毎日でした。

 しかし、ようやく復調です。一度体調を崩すと若いときのようにすぐには回復せず、あらためて年齢を感じています。この間、ホームページは2週間以上更新が滞っており、訪問してくださった方、ごめんなさい。

・永年勤続表彰廃止の申し入れをしました。(6月7日)

 議員の特権、特典を廃止しようと、国会議員の永年勤続表彰制度の見直しが始まっています。

 市議会議員にも特典内容は違うとはいえ、この表彰制度があり、私は本年10年勤続表彰の対象でしたが、辞退しました。西宮市議の大月良子さんも辞退され、2人の連名で全国市議会議長会に表彰制度の廃止を求める申し入れをしました。「私の主張」に掲載しています。

 7日、東京に行き、午前中に永田町近くにある全国市議会議長会事務局に直接持参し、手渡してきました。今年度辞退したのは、私たち二人だけだったとのことでした。

・環境審議会がはじまりました!(6月5日)

 初めての環境審議会が6月5日(火)に開かれました。今後のスケジュール、環境基本計画の審議方法等について議論をしました。

 公募市民によるエコスタッフ会議から、6月30日に「望ましい高槻の環境像」が発表されます。それを受け、9月に環境基本計画行政素案が発表され、環境審議会は秋から冬にかけ、この環境基本計画について審議することになりました。

 もちろん行政素案に対する市民意見も集約されます。私は、公報やHPに掲載して意見を求めるというだけでなく、公聴会等の開催も求めました。事務局は多様な方法を考えていくとのことでした。

 議会とこの環境基本計画との関係ですが、議会では一切審議されず、来年3月議会で報告があるのみです。市民の皆さんからも多彩な意見をどんどん出してくださいね。


2001年6月1日(金)来年から使用される教科書見本の展示が始まりました!

 小学校、中学校で来年から子どもたちが使うことになる教科書の見本本の展示が始まりました。場所は教育センター(城内公民館と同じ建物内、市民プールの東、第1中学北、商工会議所南)、展示時間は平日の9時から午後7時、期間は7月11日までです。

 今日は午前中、さっそく行ってきました。教育センターの2階の展示室にずらりと並んだ教科書、私たちの時代の教科書に比べとにかくカラフルです。

 私が学校に通っていたころは、新しい学年になって教科書をもらうと、まず、音楽の教科書を開きました。知っている歌が載っていると「ああこれ知ってる!」とうれしくなって、ハーモニカをふいたものです。写真の多い社会や理科、美術の教科書なども、その日のうちに、文章はとばして、写真だけを追って読みました。どんな写真が出てくるのか、どんな新しいことを習うのかわくわくしながらページを繰ったのを覚えています。

 今日もこの調子で、中学の音楽と、気になっていた扶桑社の中学歴史、中学公民の教科書を手にしてきました。
 扶桑社の教科書は他社の社会の教科書に比べ一回り小さいサイズです。内容はすぐには読みこめませんが、一通り写真を追っていっただけで、まず女性の写真があまりにも少ないことに驚きました。2冊には男女平等の視点、ジェンダーの視点がないといわれていましたが、本当にそのとおりで、写真と見出しを追っていっただけで、暗い気持ちになってしまいました。他社の歴史、公民の教科書も見てみましたが、写真を見比べるだけでも、それぞれの出版社、執筆者により何に重点をおいているのかおのずと伝わってきます。世界の子どもたちの写真で終わっている教科書などを読めば、ほっとしました。

 扶桑社の教科書については、中国や韓国から指摘されている点など、もう少し時間をかけて読み込んで検討していきます。また、新聞等では歴史教科書の問題点が指摘されていますが、公民の教科書もかなり問題があるように思えました。これを機に、しばらくは教育センターに通い、中学の歴史、公民だけでなく他の教科もじっくり比べてみようと思っています。そして、近々、私の見解をまとめるつもりです。

 展示室には、市民の意見を書く用紙も用意されています。皆さんも、ぜひ一度ご覧下さい。

・市民活動促進懇話会が開かれました!

 5月31日(木)、市民活動促進懇話会が開かれ、傍聴しました。夜の7時から9時半過ぎまで、あっという間に過ぎました。

 この懇話会の委員は全員公募委員で、25名の枠に37名の応募があり、応募された方が全員、委員になられました。応募が多かったのはうれしいのですが、女性委員はわずかに3割、これにはいささかびっくりしました。


第1回目の昨夜は大阪ボランティア協会の早瀬昇さんから「市民活動をめぐる社会の動きについて」のお話があったあと、委員の方それぞれがこの委員会に応募された動機等を語られました。聞いているだけで、皆さんの意欲がヒシヒシと伝わってきました。この懇話会では、1年かけて市民活動の促進のあり方等について議論される予定です。なお、次回は6月13日(水)夜です。

 傍聴者にとって何よりもうれしかったのは、机が用意されていたことでした。会議の公開を実施している他市では、傍聴者に資料と机を用意するのは当たり前です。審議会等の会議の公開には机も用意すべきと、今までも言い続けてきましたが、場所がないなどの理由をつけて、傍聴者に机が用意されていることはまずありませんでした。せっかく用意された資料を見るにも、メモをとるにも机は必要です。職員の机をなくしてでも、時間を割いて傍聴にきた市民に机を用意すべきではないでしょうか。机があったおかげで、貴重な早瀬さんのお話等しっかりメモをとることができました。傍聴者も時間をさいてきているのです。ぜひ他の審議会でも傍聴者への配慮をしていただきたいものです。


*詳しいお問い合わせは、二木洋子事務所まで。 E-メール wasabi@osk3.3web.ne.jp