週刊わさび
2001年4月30日(月) 水俣・緊急のお願いです
チッソ水俣病関西訴訟では、大阪高裁が原告逆転勝訴判決を出しましたが、このままでは被告の上告は必至ですので、なんとか一矢報いるべく、メールやFAXで「上告を止めて欲しい」という意見を国と熊本県とチッソに送って欲しいという運動が始まりました。
ぜひ、ご協力いただきたく、お願い申し上げます。
<全国のみなさまに緊急のお願い>
さる27日、大阪高等裁判所で「チッソ水俣病関西訴訟」の控訴審判決が言い渡されました。この裁判は、職を求めて関西に移り住んだいわゆる県外患者が82年に提訴した国賠訴訟で、96年政府による水俣病最終解決策による和解以降も継続された唯一の闘いでした。
判決は、水俣病の被害拡大を放置した国・熊本県の行政責任を厳しく断じ、水俣病の病像についても原告らの主張を大幅に取り入れ、認定制度によって切り棄てられてきた人々も有機水銀による被害者であると認める画期的な内容のものでした。
国・熊本県・チッソは判決直後に内容を不服とするコメントを発表していますが、被告らの上告によって患者たちにこれ以上の闘いを強いるのは道義上許されることではありません。
そこで、お願いです。国・熊本県・チッソに対して上告することなく判決を受け入れるよう、要望のメールやFAXを集中して下さい。以下が送り先です。
環境大臣 川口順子さま 宛
http://www.env.go.jp/moe-mail.html(環境省への意見)
〒100−8975 東京都千代田区霞が関1−2−2
熊本県知事 潮谷義子さま 宛
http://www.pref.kumamoto.jp/governor/links/meil.html(熊本県知事への提言広場)
〒862−8570 熊本市水前寺6丁目18番1号
TEL:096-383-1111 (熊本県庁代表)
チッソ株式会社 取締役社長 後藤 舜吉 さま 宛
東京都千代田区丸の内2−7−3(東京ビル) 〒100-8333
TEL03-3284-8411(総務部) FAX03-3284-8412
グリーン・アクション アイリーン・美緒子・スミス
京都・水俣病を告発する会 小坂勝弥
チッソ水俣病関西訴訟を支える会 横田憲一
2001年4月28日(土)3月議会の報告が出来上がりました!
3月議会の報告を掲載した「わさび通信79号」がようやくできあがり、今週は発送と配布に汗を流しています。多くの方に配布のご協力をお願いしていますが、3万部、年4回はなかなかハードです。助けてやろうという方がいらっしゃいましたら、ぜひご協力よろしくお願いします。ご近所に5部でも10部でも結構です。
さて、昨日は関西水俣訴訟控訴審で、画期的な判決が大阪高裁より出されました。国や県の行政責任を認め、1つでも兆候があれば水俣病と認めるという判決です。ほんとうによかった!
今日は、その判決報告集会もかね、「水俣」を子どもたちに伝えるネットワーク主催のシンポジウムが現代劇場で開催され、参加してきました。高槻だけでなく、各地で関西訴訟の原告団の方々が学校でその思いを語られてきました。公害をなくすために、教科書ではチッソの工場排水の写真などわずかにしかふれられていない「水俣」のことを、子どもたちにきちんと伝えていくことは私たち大人の大きな責任です。
なお、19日には日本消費者連盟関西グループ主催の「水道水へのフッ素添加」の問題についての学習会に参加しました。関西グループでは、先日、隣の島本町で平野かおるさんが町議に当選されました。西宮市議の大月よしこさんも平野さんも25年来、関西グループで、生活者、消費者の視点からさまざまな取り組みをいっしょにしてきた仲間です。関西グループでの取り組みが足元の自治体の施策に生かせるよう、これからも連携をとっていきます。
世の中はゴールデンウィークとのこと。私はたまりにたまった原稿書きと家の掃除にひたすら励みます。
2001年4月13日(金)控室の引越しをしました!
市議会により、議員の控室のないところもあるようですが、高槻市議会は会派ごとに控室があります。各議員には机、脇机、いす、書類棚、更衣ロッカーが配布されており、各部屋には、電話がひかれ、応接セットなどがあります。
99年の選挙では会派に属さぬ無所属議員が私も含め4名いましたが、4名が入れる部屋がなかったため、2人ずつになりました。私は吉田康人議員と同室になり、応接室を改造した部屋でした。壁が白く明るい部屋で、気持ちもよかったのですが、窓をあけることができず(換気ができない)かつ日当たりが悪く、この冬、何年も大事にしていた観葉植物をうっかり窓際におきっ放しにしていて、寒さで枯らせてしまいました。
しかし、4月1日付けで吉田議員が根来勝利議員とともに自民党議員団といっしょに自民青風会議員団を結成され、今日、前の自民党議員団の控室に変わられました。
そのため、私は一人になり、今日から根来議員の使われていた部屋を使用することになりました。今度の部屋は、日当たりもよく、窓もあけることができ、外気に触れることができるようになりました。本会議開催中は、本会議場からも控室からも太陽を見ることができず、おひさまの好きな私はつらかったのですが、日当りのいい部屋にいると身も心も軽くなります。ますますがんばります!
なお、この控室は根来議員と故村田君江議員が使われていた部屋です。故村田議員は高槻市議会で初の女性議長を務められた方で、私とは思想・信条はまったく異なりましたが、多くのことを学ばせていただきました。2月にお亡くなりになりましたが、使われていた机はそのままです。奇しくも村田議員と同室になった気がして、在りし日のお姿を思い浮べながら、村田議員のあの「強さ」を引き継げればと、心新たにしました。
2001年4月12日(木)審議会が公開になっています!
高槻市でも、この4月から審議会等の公開が正式に始まりました。
私が「会議の公開」について始めて議会で取り上げたのは94年9月議会でした。その後、審議会の活性化のために会議の公開の指針を先進的に策定しておられた所沢市に視察に伺い、96年12月議会でも提言しましたが、「指針」は必要なく会議ごとに判断すればよいとの消極的な答弁でした。
しかし、情報公開や行政の透明化を図る流れは着実に進み、昨年6月の一般質問でとりあげたときには「指針を検討する」との答弁で、ようやく『会議の公開の指針』が作成され、審議会等は原則公開になりました。
しかし、いつ、どのような審議会が開催されるのかをできるだけ早く市民の皆さんにお伝えしなければ、審議会が公開されていても市民の方は傍聴できません。近隣の豊中市、箕面市では市のHPのトップページに会議の開催状況がわかるように工夫されていますが、高槻市のHPでは、お知らせ欄に掲載されているものの、ちょっとわかりづらくなっています。秋には全面リニュアルの予定とのことなので、期待しましょう!
高槻市のまちづくりを考える上で、市長の意思形成過程の情報とも言える審議会等の情報、つまり諮問機関等(審議会等)がどのようなテーマで、何を審議しているのか、その審議経過を知ることはとても重要です。
新しい年度の初めはいろいろな審議会等が動き出します。議員が審議会委員になる場合、5月の臨時議会で委員を選出しますので、審議会の発足が6月以降になる場合もありますが、私が知りえた開催予定の審議会は、この欄で、逐次ご紹介します。関心のおありのテーマは、ぜひ一度傍聴してみてください。一度傍聴されると、その場で次回の開催予定がわかります。
なお、審議会当日の資料や会議録は、情報公開コーナー〔総合センター1階〕に置かれていますが、お仕事をお持ちの方はなかなか傍聴もできず、資料の閲覧もできないのが実状です。お知りになりたいことがあればご連絡下さい。
<4月開催予定の審議会> ・学校規模等適正化審議会 4月16日(月)午後2時〜4時 場所:教育委員会室(総合センター12階) 問合先:教育政策室(0726−74−7620) *市立養護学校の件が審議されるため、毎回傍聴希望者が多く、 会議開始30分前に傍聴許可人数10人を超え、抽選になっています。 今回は11回目です。 ・国民健康保険運営協議会 4月17日(火)午後2時〜 場所:第2委員会室(本館3階) 問合先:国民健康保険課(0726−74−7074) ・環境影響評価委員会 4月18日(水) 午後2時より 場所:全員協議会室(本館2階) 問合先:環境保全課(0726−74−7486) 議題は、下記の2件の環境影響評価実施計画書の審議です。 @八千代ムセン高槻店(仮称) 芝生町4丁目 店舗面積4924u、駐車場330台、02年12月オープン A(仮称)コジマNEW高槻店 松川町 店舗面積4000u、駐車場201台、02年9月オープン *いずれの計画書も、高槻市環境影響評価要綱に基づき、4月10日〜24日まで、 環境保全課の窓口で縦覧されています。 概要版は市のHPにも掲載されています。 http://www.city.takatsuki.osaka.jp/new/db/fr-dbkeiji.html ・都市計画審議会 4月24日(火)午前10時より 場所:本館3階第2委員会室 問合先:都市計画室(0726−74−7552) 議題:高槻都市計画下水道の変更について
2001年4月10日(火)教育委員会を傍聴しました!
今日は、午前10時から教育委員会(教育委員5名)が開かれ、傍聴しました。議案は計9件、うち人事異動の承認等の承認案件が7件、議案が2件で、いずれも全員賛成で承認、可決されました。審議時間は2時間20分でした。
議案の一つは「高槻市小学校及び中学校の管理運営に関する規則中一部改正」で、下記のように「規則」に第3条の4として学校評議員についての項目を追加したものです。
第3条の4 学校に、評議員を置くことができる。
2 学校評議員は、校長の求めに応じ、学校運営に関し意見を述べることができる。
3 学校評議員は、当該学校の職員以外のもので教育に関する理解及び識見を有するもののうちから、校長の推薦により教育委員会が委嘱する。
地域教育協議会が中学校校区ごとに設置されているのに対して、学校評議員制度は、個々の学校単位で設置されるものです。
委員の質問に対して、「本年は試行的に3〜5校で実施する。来年度は全校で」「1校3〜5人くらいの評議員の予定」「全校になれば、315名の評議員が必要」「どなたを選ぶのか、意見は個々に求めるのか、出された意見をどのように公表するのか等さまざまな課題を本年度整理する」「管理規則の改正(学校評議員の制度化)は北摂では最初ではないか」等の答弁がありました。また、委員から「大胆に地域に任すことも必要ではないか、学校の主体性も大事だが、今までと変わらぬことになりかねない」との意見も出されていました。
もう一つの議案は「2001年度教育努力目標並びに学校園に対する指示事項の決定について」です(目次を下記に掲載)。
これは、この3月に策定された『高槻市の教育改革について』(A4版35ページ)に基づき、本年度の学校教育、社会教育における重点目標を示し、学校園に対する指示事項を定めたもので、4月12日開催の校長会で説明され、その後各学校園で研修会が開かれ、これをもとに各学校園では本年度の教育計画を作成することになっています。
この議案についても、各委員から質問が出され、1時間余り審議が続きました。しかし、私たち市民が考えなければならないのは、ベースになっている『高槻市の教育改革について』です。この「教育改革」がほんとうに子どもたちの人権の確立につながるものなのか、じっくり分析する必要があります。『高槻市の教育改革について』必要な方は、ご連絡ください。
なお、教育委員会定例会は毎月第1火曜に開催されています。場所は新庁舎の12階の教育委員会室です。10人傍聴できますが、いつも傍聴は1〜2名です。
*資料「2001年度教育努力目標並びに学校園に対する指示事項の決定について」
目次
・教育努力目標 はじめに 学校教育の重点目標 1.豊かな心を育む教育の充 2.「生きる力」を育む学習活動の改革 3.自律的学校運営と教職員の意識改革 4.教育環境の整備と充実 5.開かれた学校園づくり 社会教育の重点目標 1.市民一人ひとりの人権を尊重する教育の推進 2.全ての市民に生涯学習の機会拡大を目指した成人教育の推進 3.青少年の健全育成の推進 4.生涯スポーツ社会づくりを目指したスポーツの振興 5.市民の文化財への理解と保存・活用 6.地域に根ざした公民館活動の充実 7.市民に愛され親しまれる図書館活動の推進 ・学校園に対する指示事項 1.人権を尊重し、豊かな心を育む教育の推進 2.「生きる力」を育む教育の推進 3.幼稚園教育の推進 4.障害児教育の推進 5.学校園運営と教職員意識の改革 6.安全で、健やかな体を育てる教育の推進 7.開かれた学校園づくり
2001年4月8日(日)お知らせ満載です!
3月議会が終わり、はや10日が過ぎました。3月は予算審議のため、多岐にわたる質問をこなすのに体の芯まで疲れ果てました。4月に入り、苦しんだ花粉症も少し楽になりましが、いまだにマスクを離せません。それでも少しずつ元気を取り戻し、今、3月議会のリポートのまとめをしています。20日頃には印刷が出来上がる予定です。
なお、下記のとおり、私がパネラーとして出るシンポジウムが2つあります。お時間があればぜひご参加ください。
また、本も2冊ご紹介します。いずれも私に関係する書籍で、二木洋子事務所で取り扱っています。ご入用の方はご連絡ください。
自治体議員勉強会in天理
自治体改革の課題と各地議会の取り組み
・と き 4月15日(日) 13:00〜17:30
・ところ 天理市前栽公民館(TEL0743−62−4569)
・参加費 議員=1,000円 一般=500円
<講演>待ったなし、迫られる自治体改革と諸課題
講師 森田桂司さん(前・大阪府八尾市助役)
<シンポジウム>期待に応えて・・・私たちの議員活動
コーデイネーター:浅野詠子さん(奈良新聞社記者)
パネラー: 〆野久寿喜さん(岸和田市議)・高山晃一さん(神戸市議)
竹中史雄さん(津名町議)・辻本美恵子さん(筑紫野市議)
二木洋子さん(高槻市議)・松井真理子さん(天理市議)
丸尾牧さん(尼崎市議)他
<主催 > 長谷川俊英 (HASEGAWA Syun-ei) ・ 都市政治研究所
事務所 〒591-8025 堺市新金岡町5−5−226
TEL:0722-55-9390 FAX:0722-55-8581
E-mai:syun-ei@os.gulf.or.jp
現代医療を考える会結成10周年記念講演会
「20世紀の検証と現代−医師・医学者の戦争責任への認識と克服−」
・記念講演 20世紀の病状と現代の課題 鎌田慧氏(ルポライター)
日時 5月12日(土)1時半〜5時(正午よりオープンセレモニー)
場所 高槻市立現代劇場・文化ホール
・分科会 5月13日(日)午前10時〜12時(文化ホール等)
第1分科会「戦争と優生学」
小俣和一郎氏、斎藤光氏 松原洋子氏
第2分科会「七三一部隊と細菌戦」
王選氏 近藤昭二氏
第3分科会「2000年女性国際戦犯法廷の報告」
西野瑠美子氏 志水紀代子氏
・シンポジウム 5月13日(日)午後1時〜5時(文化ホール)
「戦時医学の認識と克服−現代医学の(科学)のあるべき姿を探る」
パネラー 清水透氏(慶應義塾大学教授)
二木洋子氏(高槻市議会議員)
山口研一郎氏(現代医療を考える会)
・パネル展示やビデオ上映もあり
・主催:現代医療を考える会(山口:0726−92−2337)
本の紹介
・木野茂編「新版環境と人間ー公害に学ぶ」(東京教学社 2000円 2001年4月10日発行)
木野茂(第1章水俣病は終わっていない 第2章公害と労災職業病 第7章原子力の光と影 第10章公害と差別 第11章公害と専門家の役割)
原田正純(第3章三池炭じん爆発)二木洋子(第4章公害と行政)花井十伍(第5章薬害エイズは今・・・)
北野静雄(第6章薬害を防いだ労働者)アイリーン・美緒子・スミス(第8章プルトニウムと私たち)小出裕章(エネルギーと人間)
*1994年から始まった、大阪市立大学の全学共通科目の「公害と科学」の講義をもとにしたものです。私も第3章を執筆しています。
・植村振作・山本健治著 高槻・市民自主講座編「市民運動の時代です−市民が主役の21世紀」(第三書館 1500円 2001年3月1日発行)
*環境問題に関し鋭い告発を続けてきた「自主講座」の26年間の活動のまとめを植村さんが、今後の課題を山本さんが書かれています。行政や企業との交渉もドキュメントタッチで描かれ、格好の「市民運動入門書」です。私も自主講座に加わって約20年になりますが、議会で市民・住民の視点から環境問題を取り上げるのは、自主講座の活動があるからです。