バトルロワイアルのすすめ


前回から少し間が開いてしまいましたが2回目に紹介するのはバトルロワイアル(以下バトロワ)です。
バトロワは小説です。それも666ページにも及ぶ小説でありぱっと見て「分厚いなぁ・・こんなの読めないよ〜」とか思ってしまうほどの量です。
(実は最初私もそう思った(笑))
しかし、なんとなく手に取ったそれは想像をはるかに越える面白さで私を魅了していったのです。

その1:止まらない!?
私は活字中毒です(苦笑)
がきの頃から本の虫だった(といってもだいたい読んでいたのはSFとかファンタジー)私はその時ちょうど本に飢えてました。
「何かないかな??」本当にそんな感じで行き付けの本屋をぶらぶらしていた時一冊の本が目に止まったのです。
ちょっと分厚いな・・と思いつつも手にとって帯を読み、裏に書いてあるあらすじを読み、ちょっとなかに目を通して・・・すぐにレジに向かいました。
思えばこの時点で罠にはまっていたようです(苦笑)
この時お金に余裕があったのはラッキーでしたね。

帯にはこう書かれていました。
「中学生42人皆殺し!?」
「あまりの内容の過激さに落選された問題作」
まぁこれだけならちょっと引きますよね?(笑)
でも本文にあった・・・「残り○○人」・・・私はこれに惹かれたんです。

そして、電車の中で読み始めた私はもう完全に虜でした。
次の日が仕事であるにも関わらず夜中の3時までかかって読み切ってしまったのです。
止まらない。いや、止められなかったのです。
読めば読むほど先が気になり、さらに予想を覆す展開。
では、その内容を詳しく紹介していきましょう。

その2:さて・・君なら?
裏面のあらすじにはこう書かれていました。

西暦1997年、東洋の全体主義国家、大東亜共和国。
この国では毎年、全国の中学三年生を対象に任意の50クラスを選び、国防上必要な戦闘シミュレーションと称する 殺人ゲーム、”プログラム”を行っていた。
ゲームはクラスごとに実施、生徒達は与えられた武器でたがいに殺し合い、最後に残った一人だけは家に帰る事ができる。

まぁこんな感じですね。
で、物語の主役となる3年B組の生徒42名は修学旅行のために乗っていたバスごと政府に拉致され・・・プログラムの会場に連行される。
物語の舞台となるのは小さな島であり、その島で殺し合わされる。

このゲームに最初から乗る者、乗らない者、殺す者、殺せない者・・・・分からない。
誰がやる気で誰がそうでないのか・・・昨日までは同じクラスの一員だった者が自分を殺しにくる。
男も女も関係ない、この本の恐いところはそこにあるんじゃないでしょうか?

ちょっと自分に当てはめて考えてみてください。
自分が中学の時のクラス・・突然島に連れて行かれて「はい、殺し合ってください」そう言われてもはいそうですか・・と殺しあえますか?
まぁそりゃあ気に食わない奴もいるでしょう・・でもいざ殺せったってそうはいかない・・ですよね?
ましてや仲のいい連れと・・そんなのできません。
しかしもしかしたらその連れは・・・・「やる気になっている」かもしれない。
恐いですよね。

その3:お前ら中学生か!?
42人全員を紹介はしませんが・・一癖も二癖もある奴だけを紹介。

七原秋也
男子15番、この小説で主人公的位置にいます。
読んでいくと分かりますがかなりのお人好し(笑)
でも女子には人気がある。

三村信史
男子19番、とても中学生とは思えない。
行動力も豊富な知識もあり・・・殺しあうよりも島からの脱出を図る。
七原曰く「こいつだけは死にそうもない」

桐山和雄
男子6番、全てにおいて完璧な男。
不良グループのトップに立つが、スポーツ、勉強、ありとあらゆるものにおいて一流以上である。
で・・この男の行動は・・・?

相馬光子
女子11番、女子不良グループの一人。
その奇麗な顔立ちとは裏腹にどこか恐いところを感じさせる。
はたして彼女はやる気なのか・・・それとも?

他にもいろんな奴がいるんですけど(男も女も)これ以上はいざ読んだ時の楽しみが減るので言えません(苦笑)
もし殺し合いになったら誰が生き残るのか?
むしろ・・・誰が死ぬのか。
それともどういう手段でこの島から脱出するのか?
先が気になるんですよね(笑)

その4:そして今は?
私が買った当時は入荷数が少ないのか買おうと思っても探すのが大変だったバトロワですが今ならちょっと大きめの本屋ならどこにでもあるでしょう。
「このミステリーがすごい!!2000年度版」でなんと第4位に入り、そのおかげで今売れているようです。
そして、2001年映画化決定!!
さらに、2000年2/8日からヤングチャンピオン誌上で連載開始(マンガ化)

といったように他メディアにも進出しています。
バトロワを読むなら今です!
バトルロワイアルの著者は高見広春さん。
出版は太田出版からで定価1480円です。
ノベルスサイズで黒い表紙に赤字で「BATTLEROYALE」と書いてあります。
さぁ!1500円片手に本屋に走りましょう。
ただし読む時は注意しましょう。
一度読み出したら止まらないので時間を多くとってくださいね(笑)



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