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palmware for musician Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア P-Keyで遊ぼう! はじめに 番外編:パームの持ち方 P-Keyは、「パクスポ2000!」でもデモ演奏していたキーボードソフトです。現在、作者なかがわさんのサイト「K's Workshop 2」でv0.1.2とv0.1.3をダウンロードできます。 フリーウェアです。 これが「P-Key」のメイン画面。 1オクターブ分の鍵盤が見えます。 鍵盤を普通にタップすれば、音が出ます。 「ド、ミ、ソ!」 とってもシンプルなピアノ鍵盤です。 ……でも、実は、シンプルな見かけの裏に、メロディをスムーズに演奏するための色々な機能が隠れています。
「ドからシでは音域せますぎ!」 これが、P-Keyを見て、誰もが思うことだと思います。でもご安心ください。4つのハードキーでオクターブを移動できます(詳しくは「readme.txt」)。
また、上下キーの「下ボタン」には、ピッチベンド機能が割り当てられています。結構、面白い音になるので、試してみてください。 音をきれいにつなげたい時は、鍵盤から外へスタイラスをドラッグします。 これで、サスペンド機能が働き、画面からスタイラスを離しても、音は切れません。 この機能を利用して、「シュ〜ッ、シュ〜ッ、シュ〜ッ」と、マッチをこするような弾き方をすると……、 「ド〜ミ〜ソ〜」と音をつなげて演奏することができます(レガート奏法)。 黒鍵の場合は、鍵盤から上の余白へドラッグ。 これで、「Tsunami」や「Everything」のようなバラードも、立派に歌い上げることができます。 サスティン機能で鳴り続ける音を止めるときは、鍵盤の下の休符ボタンをタップするか、あるいは、「上」ボタンを押してください。 基本操作をマスターした方は、是非、いろいろなメロディをどこまでスムーズに演奏できるか、挑戦してみてください。「この音はきちんと止めて、次の音は鳴らしっぱなし……」と、スムーズに操作するためのスタイラス運びを工夫したり、「このタイミングでオクターヴシフトしないと、きれいにつながらないなあ……」と、ハードキー操作のタイミングを繰り返し練習したり、こだわりはじめると、なかなか奥が深いです。 試しに、次のメロディ(「きらきら星」)の効率のいい弾き方を考えてみましょう。
もちろん、素直に鍵盤を順番にタップするだけでもちゃんとメロディになります。 解答1a 解答1b でも、せっかくですから、「サスティン機能」(スタイラスを鍵盤の外へ滑らせると、液晶からスタイラスを離しても音が鳴り続けます)を利用してみましょう。 同じことですが、2画面にまとめて書くと、こんな風になります。
解答1c でも、実はさらに別の「筆遣い」も可能です。 「ソ→ラ」、「ラ→ソ」のように隣の鍵盤に移動するときには、「裏技」というほどでもないですが、スタイラスを素直に横に滑らせる弾き方も使えます。
この「横滑り」を使うとこうなります。(「(4)→(5)」と「(6)→(7)」で「横滑り」。) この改良版を2画面にまとめるとこうなります。 いかがでしょうか。シンプルなメロディでも、結構、工夫の余地があって楽しめるでしょう?
次は、ハードキーによるオクターヴ移動の効率的な使い方です。 改めて基本を復習すると……、 「P-Key」の画面には、「ド」から「シ」の1オクターヴしか表示されていませんが、 4つのハードボタンで1or2オクターブ上もしくは下の音を出すことができます。
例えば、「ファ」の鍵盤を押したままで、各ボタンを押すと、こんな風に音が変わるはずです。
では、次のような楽譜の弾き方を考えてみましょう。 [解答:初級編] 3つの音それぞれを出すための鍵盤とハードボタンの組み合わせをまとめるとこうなります。
これを1音ずつ確認しながら弾くのが、まず最初の第1歩です。 [解答:中級編]次に、3つの音をきれいにつなげて弾くやり方を考てみましょう。 器用な人は、なんとなく弾けてしまうかもしれませんが、慎重派・こだわり派のために、詳しく手順を解析してみます。
手順を表にすると、こんな感じです。
なお、「ファ→ミ」をつなげるときの「筆遣い」は2通り考えられます。
ひとつは、スタイラスを「横滑り」させるやり方、 もうひとつは、「ファ」で鍵盤外にスタイラスを逃がして、サスティンをかけて、あらためて「ミ」を弾くというやり方です。 [解答:上級編] ……でも、さらに複雑な弾き方もできます。 Visorやm100の場合、ハードボタンがカチッと作られているので問題はないと思いますが、PalmV系以前(特にPalmIII系)では、ハードボタンの効きに、かなり個体差があるようです。
そこで、ハードボタンの誤差を回避するため、最初の「ファ」→「ファ↑」のところを、私はこんな風に弾いています。
ちょっと言葉ではわかりにくいですが、ポイントは、2番目の作業、「サスティン」で前の音をのばしている間に、ハードボタンを操作して次の音に備えておく、というところです。こうしておいて、改めてスタイラスで次の音をタップすれば、自分の望むタイミングで確実にオクターヴ移動できるようになります。 また、やることが多いですが、テンポ感を失わず、「1と2と……」とリズミカルにこなすように心がけてください。
「パクスポ2000!」の時、デモ演奏ていたのは、フォーレの「シシリエンヌ」という曲です。史上初めてP-Keyが人前で演奏した曲、というと大げさですが、P-Keyで弾くにはちょうどいいメロディだと思います。記念として、最後にこの曲のデータをまとめてみました。 メロディ全体の楽譜はこんな感じ。
パクスポのときの演奏は、以下の「筆遣い」でした。
「ToDo」を押したままで次のフレーズを弾きます。
最後の「レ」のあとに息継ぎの休符があります。ここで「ToDo」ボタンを離しましょう。
以下「ToDo」を押したままワンフレーズ弾いてから、
「ToDo」ボタンを離して、最後のフレーズを弾きます。
ハードキーを頻繁に使う「P-Key」を使うときは、ちょっと持ち方にも工夫が必要です。 手に持って演奏するときは、 こんな風に下から抱えて、親指でハードキーを切り替えるといいと思います。
ひんぱんに使う「住所録」キーと「ToDo」キー、上下ボタンはこれで十分、操作できています。ただ、手の小さい人にはちょっとつらいかもしれません。私も親指があんまり長くないので、「メモ帳」キーは、ちょっと遠い感じになります。 気合いを入れて弾くときは、パームをテーブルなど置いて、上から指を載せてしまうといいでしょう。 人差し指 = メモ帳キー 上の写真ではちょっとわかりにくいですが、パームは机の上に置いた状態で、小指と親指でパームを両側からしっかり挟んで、ぶれないように固定しています。 |