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ソフト・ハード紹介 番外編


palmware for musician
Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア

楽器(キーボード・ギター等)

 大学時代、放課後の校舎でのこと。合唱サークルの人たちが、パートごとに教室や廊下に集まって、譜読みをしていました。ふと見ると、パートリーダーらしき人の手には、懐かしい鍵盤ハーモニカ(2オクターブくらいの鍵盤に、息を吹き込むためのジャバラ状の管がついた楽器)。私にとって、あれは音楽の「モバイル」の原風景。アカペラ(無伴奏)で歌うときの音取りには、手軽に持ち歩ける鍵盤が必要なんですね。そういう音取り用として、Palm/ワークパッド用の鍵盤は、最小・最軽量なのではないでしょうか。

 ……でも、実はあまり難しいこと言わずに、とりあえずキーボード画面を呼び出して、いろんな音、メロディを鳴らしながらわいわいやっているいると、それだけで、結構、時間を忘れて遊べます。この気楽さがPalmキーボードの一番いいところかもしれません。

 とにかく、Palmの画面上のソフトキーボードは、タップすれば音が出ます。指使いがどうだとか、「第2間接を曲げて、卵を握るような形で……」、「肩の力を抜いて背筋を伸ばす!」等々、鍵盤楽器につきものの作法を気にすることなく、自由に使えます。左から右へ一気にグリッサンドとか、2本のスタイラスを使った「早撃ち」も可能(残念ながら、和音は出せませんが……)。

 画面上の鍵盤をタップして音を出すのは、ちょっと独特の快感があるような気がします。コンピュータゲームは、「触覚メディア」だなどと言われたりしますが、私自身は、スティックを握りしめて、引っ張ったり押し込んだりするのは、どうも慣れません。パソコンも、マウスでドラッグ・アンド・ドロップよりも、キーボードをタタタッと叩いて範囲選択、ショートカットメニューで編集操作というほうが好きだったりします。そういうキーボードな人(って私だけでしょうか)には、「タタタッ」に音で答えてくれるソフトキーボードが、いい遊び相手になってくれるのではないでしょうか。


Melody DA ver.2.0b

フリーウェア サイズ 9.716KB 作者 伊東秀喜 (http://www.pixture.com/top-j.html)

MelodyDAの画面
  • 鍵 盤 2オクターヴ分(L/Mボタンで音域を切り替え)
  • 音 域 C3〜C6 (C3=ピアノの中央の「ド」)
  • その他 再生機能(通常モード、レガートモード)
        録音機能(MelodyEditor形式でデータをクリップボードに保存)


 鍵盤は、2オクターヴ分表示されるので、ほとんどの歌をシフトレスで弾くことができます。録音・再生機能もついて、ひと昔前のポータブル・キーボード並の機能を装備しているといってもよいのではないでしょうか。
 DA(デスクトップアクセサリー)です。HackmasterとDA起動のためのランチャーソフトが別途必要ですが、それだけの価値はあると思います。さっと起動して、用が済んだら元のアプリに戻る−−「DA」の特性を生かして、いつでもどこでも、鍵盤が使えるようになります。また、その気になれば、メモ帳に簡易譜を表示しておいて、それを見ながら鍵盤を弾く、ということもできます。



PocketSynth ver.1.24

シェアウェア $12.00 サイズ 14.243KB 作者 Eric CHeng (http://www.echeng.com/Pilot/)

PocketSynthのMetronome画面
  • 鍵 盤 1オクターヴ半(三角形のトリガで音域を切り替え)
  • 音 域 C3〜E7


 DAは敷居が高いから、通常アプリのキーボードはないか、ということになると、PocketSynthでしょうか。
 キーボードは、簡易譜を作るためのインターフェースという位置づけなので、リアルタイムにメロディを弾くのは難しいですが、音程のチェックには、なんとか使えると思います。というか、今年6月にMelodyDAがリリースされるまでは、私も、PocketSynthを「耳コピー」の補助に使っていました。



miniMusic ver.1.0

シェアウェア $29.95 作者 miniMusic (http://www.5thwall.com/minimusic/)

PocketSynthのminiMusicのPiano画面
  • 鍵 盤 2オクターヴ(鍵盤左右の三角形のトリガで音域を切り替え)
  • 音 域 C2〜B4


 そうこうするうちに、強力なソフトウェアが登場しました。miniMusicはMIDIシーケンサ、楽譜作成、簡易作曲などさまざまなモードがあるのですが、そのなかのPianoモードが上の画面です。画面下部のキーボードをタップすると、上部の五線譜に音符が表示されます。「Menu」から「Play」→「Free Play」を選択すると、MelodyDA同様のリアルタイム演奏ができるようになります。鍵盤は幅広でタップしやすいですし、左右のトリガによる音域シフトも、直感的でスムーズ。とても使いやすいキーボードだと思います。なお、miniMusicはシェアウェアですが、Pianoモードを試すだけならば、デモ版を作者のサイトからダウンロードできます。



P-Key ver.0.13

フリーウェア サイズ 22.5KB 作者 なかがわ (http://hp.vector.co.jp/authors/VA017414/)

P-Keyの画面


 P-Keyは、「パクスポ2000!」でもデモ演奏していたキーボードソフトです。画面上に見えるオクターブに加えて、4つのハードボタンを併用することで、全5オクターヴの音域を移動できます。サスティン機能、ピッチベンド機能を備えて、アナログ楽器の味わいのあるキーボードです。


*詳しくはこちらをご覧ください。


SoundPad ver.0.13

フリーウェア サイズ 4.85KB 作者 matobaa (http://www2u.biglobe.ne.jp/~matobaa/palm/palmware.html)

 SoundPadは、P-Keyクローンです。Muchy's Palmware Review(http://www.muchy.com/)の解説をご覧下さい。SoundPadのもとになったP-Keyについては、このページ内の紹介文、もしくはこちらの詳細紹介をご覧下さい。


Palm Keyboard ver.2.0.2

シェアウェア $5.00 サイズ ? 作者 StickPig Software (http://www.palmgear.com/)

Palm Keyboardのメイン画面
Palm Keyboardの録音モード画面
Palm Keyboardのリスト画面


 P-Key、SoundPadとよく似たアイデアを、AppForge (http://www.appforge.com/)で実現しようとしています(要AppForgeランタイム)。完成度はまだまだでは、ありますが……。
 画面上の鍵盤をリアルタイムに演奏できます。ただし、音の長さは、下の「Sustain」リストから選んだもの(単位:ミリ秒)の固定です。
 「▼メニュー」から「New...」を選択すると、録音モード(真ん中の画面)。ここで、下の「Record」ボタンを押して、録音開始です。
 左の画面が録音した曲のリスト画面。ここで、録音した曲を再生します。


Beat Key v0.92

フリーウェア 作者 c-saturn (http://homepage3.nifty.com/~c-saturn/)

Beat Keyの画面

BeatPlusやクリエT/NRシリーズのFM音源専用のキーボード。

GuiPar ver.0.8

フリーウェア 作者 おぎの (http://spaware.tripod.co.jp/index.html)

GuiParの画面

コードを画面で選び、6つのハードキーで演奏。BeatPlusやクリエT/NRシリーズのFM音源対応。

MusicInHand ver.1.0

フリーウェア サイズ 5.48KB 作者 PortableProjects (http://www.portableprojects.com/)

MusicInHandの画面


 シンプルで可愛らしいデザインのキーボードです。



ThumbMusic ver.1.0

フリーウェア サイズ 5.20KB 作者 Dave Bennett (PalmGear H.Q.)

ThumbMusicの画面


 アフリカの親指ピアノ「カリンバ」をPalm上に再現するソフトです。



Harmonic Square ver.1.0

フリーウェア サイズ 8.79KB 作者 Sunset and labrea (http://www.sunsetandlabrea.co.uk/)

Harmonic Squareの画面


 新しい発想による鍵盤型の楽器ソフトです。とにかく一度、ご自分のパームで起動して、画面をタップしてみてください。どこか見知らぬ国の民族楽器のような不思議な音がしませんか? 種明かしをすると、■(黒い正方形)には12平均律の構成音、□(白い正方形)には平均律から外れた周波数が割り付けられているのだそうです。シンプルなアイデアで、なかなか面白い効果を発揮するアイデアソフトだと思います。