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palmware for musician Palm/ワークパッドと一緒に音楽するためのソフトウェア クリエTシリーズのFM音源活用法
■クリエでMIDI音楽を聞いてみよう!新しいクリエT600C/T400は、ヤマハ製の16和音FM音源を搭載しています。 購入直後の状態でも、CLIE DEMOというソフトを起動したり、 「予定表」の設定画面で、アラームの項目をさわると、 すぐに16和音を体験することができます。 高音がよく通る音が、新しいクリエの薄い筐体をさらに軽快で可愛らしいものに見せているような気がします。さすがソニー。 また、付属CD-ROMには、さらにたくさんのサンプルデータが入っています。どれもなかなか素敵な音ですから、是非、お試しください。
■ Sound Converterを使ってみよう!さらにつっこんで音楽を楽しみたい人には、 CD-ROMに入っている
これで、通常の標準MIDIファイル(.mid)をアラームに追加できるようになります。 CD-ROMには、追加した音楽データをパーム上で再生、管理する「Sound Utility」 というのも入っていますから、一緒にインストールしておきましょう。 「Sound Converter」の使い方は簡単。 MIDIファイルを「Sound Converter」の画面上にドラック&ドロップすると、リストに曲が追加されます。 あとは、「インストール」ボタンを押すだけ。 HotSyncしてからパーム上で「Sound Utility」を起動すると、追加したデータが見えるはずです。
PCで聴くのとはいくらかバランスが変わったりしますが、かなりクリアな音です。 標準MIDIファイルは、カラオケや着メロ用のデータとして、販売されていたり、ウェブ上に多数、公開されていますから、お好きなものを探してみてくださいね。 ■ MIDIファイルのフォーマットに気をつけよう!一般に流布しているMIDIファイルには、「format0」と「format1」の2種類があって……、(注1) クリエが対応しているのは「format0」の方だけです。 もし、「format1」のデータを「Sound Converter」にドロップすると、 こういうエラーメッセージが出ます。 この場合は、あらかじめ何らかの方法で、MIDIデータを「format0」に変換しておきましょう。 私がざっと探したところでは、Vectorに公開されている というのが使いやすそうでした。 解凍したら、一旦「Exsmf.exe」を起動。「処理モード:SMF format0に変換」と設定しておきます。 あとは、このアプリのアイコンに変換したいMIDIファイルを直接ドラッグ&ドロップするだけ。
元のファイルと同じフォルダに、「_」(アンダーバー)で始まる名前のファイルができます。これが、変換処理後の「format0」のデータです。 (また、フォルダのアイコンをドラッグ&ドロップすると、フォルダ内のMIDIファイルを一括処理してくれます。この機能もなかなか便利。) これで、コンバータに怒られることなく、クリエでMIDI音楽を楽しめるはずです。(注2) (注1)…… MIDIファイルの「format0」と「format1」は、データをファイルに書き込む仕様・形式が違うだけで、内容的な差はありません。「format0」は、音楽情報が時系列に沿って前から順に書き込まれています。これに対して、「format1」では、情報が、いくつかのパート(トラック)に分けて記述されています。 (注2)…… 対応しているファイルサイズの上限は、62KB程度のようです。サイズの大きいMIDIファイルを「Sound Converter」にかけると、62KB以後の部分がカットされます。曲は1分くらいで途切れることになります。エラーメッセージは特に出ません。おそらく、PalmOSの何かの制限と関係がある仕様ではないでしょうか。でも、アラームとして使う分には、これだけあれば、特に支障はないと思います。 ■ McMIDIv1.0今関さんが、McFileと連携して、メモリカード上のMIDI(format0)ファイルを再生するツールを公開してくださっています。 McMIDI ver.1.0 使い方は、拝啓PalmOS様でご確認ください。スクリーンショットもたくさんあって、わかりやすいです。 これで、本当に手軽にMIDIをパームで再生できるようになりました。感慨深いものがあります。今関さん、ありがとうございます。 で、敢えて少しだけ補足すると……、 再生できるMIDIファイルには、
という制限があるそうなので、要注意。フォーマット変換には、上で書いたEXSMFなどを利用しましょう。 ■ BeatPlusとの互換性(注) 追加情報(2002年6月)もあわせてご覧ください。 実は、クリエTシリーズの音源部分(Yamaha製)は、ハギワラ・シスコムのVisor用モジュールBeatPlusと、かなりの互換性があります。 具体的な事情は、以下のニュース記事でご確認ください。
また、miniMusic社の2001年12月11二位のニュースページには、同社の楽譜ソフト、NotePad v1.1のT415での動作を確認した趣旨のコメントがでています。
とのことです。 NotePadの「Preferences」で「BeatPlus」を選ぶと、クリエのMIDI音源をフル利用できます。(この件については、クリエTシリーズ発売前に、yoSHIさんからご連絡いただいていました。ありがとうございました。) なお、NotePad v1.1は、$29.95のシェアウェアですが、フリーのデモ版NoteDemo v1.1もあります。当サイトでも、NotePad v1.1の使い方を、こちらに簡単にまとめています。参考にしてみてください。 ■対応ソフト一覧……ということで、以上を踏まえたうえで、クリエTシリーズ(とBeatPlus)に対応しているソフトウェアをまとめると、次のようになります。 (2002年6月16日更新)
■ソニーのコメントただし……、 ――ここまで書いておいて何ですが――、上のニュース記事にもあるように、この件について、ソニー側は「この件にコミットしない」との立場のようです。 やってみると動いてしまう、ということでしょうか。SONY社の正式な動作保証があるわけではないので、ご利用は、あくまで自己責任でお願いしますね。 (また、「Zap!2000/2016」と「たっちでうひ!DX」は、クリエTシリーズでは試用プロテクトを解除することができないそうなので、ご注意ください。) Reported by 白石 ■トラブルシューティング:「NotePadの音が出ない!」NotePad v1.1で、「Preferences」をBeatPlusにしたのに音が出ない、という場合があるようです。 今のところ、原因は不明。 はじめさん(詳しくはSoramimi Forestをご覧ください)のところでは、一旦、ハギワラシスコムのBeatAlarm β版で音を出すと、解決したそうです。 そういう不具合に遭遇した方は、試してみるといいと思います。 ただ、上で書いたように、いずれにせよ、BeatPlus互換は、ソニーで公式にサポートしていることではないので、納得の上で、自己責任で試してくださいね。 (文責:白石、2002年1月3日 |