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たまたま手元にあった宇多田ヒカル「Automatic」を、クリエPEG-N700CとN750C、また比較資料としてVisorモジュールのSoundsGood AudioPlayerで再生して結果を録音。具体的には、クリエ等のステレオ・ミニプラグからRoland UA-30にアナログ入力、USBでつないだPCのハードディスクに録音しました。
そして、こうして得られたデータ(waveファイル)の周波数特性を解析して作成したのが、下のグラフです。(x軸=時間、y軸=周波数)
上の段は、曲の冒頭、イントロの最初の約2秒間のデータ、下の段は、ボーカルが入って最初の約1.5秒間のデータになっています。
Wave (オリジナルCD) |
ATRAC3 (PEG-N700C) |
ATRAC3 (PEG-N750C) |
MP3 (PEG-N700C) |
MP3 (PEG-N750C) |
MP3 (SoundsGood) |
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周波数解析は、FFT(FFT点数:2048、繰り返し幅:110、ハミング窓)、グラフは、dB値に換算したものを表示しています。
オリジナルCDをリッピングしたWaveデータと、ATRAC3やMP3のデータを拡大画像で比較してみてください。、圧縮フォーマットが、ところどころで音を「間引いている」のが確認できると思います。
また、同じMP3データを再生しても、クリエとSoundsGoodモジュール(Visor)では、音質に若干の違いが出ているのがわかります。(SoundsGoodには音質調整機能がありますが、ここでは起動デフォルト状態のままで使っています。)
一方、N700CとN750Cの間では、ほとんど違いが検出できせんでした。
もちろん、たったこれだけの実験で結論は出せません。
もしかすると、N700CとN750Cの音質特性には違いがないの「かも」しれません。
でも、そうではなくて、実は両者の音質特性には違いがあるのだが、たまたま、上の曲ではそれが表れていないだけなのかもしれません。
いや、もしかしたら、上の例でも両者の音質は微妙に違っているのだけれど、今回の機材、測定・解析方法では、それを上手く検出できていない、要するに、私の実験方法に限界、不備、問題があったのかもしれません。
真相はまだわかりません。上のグラフは、あくまでひとつの参考資料だと受け止めていただければ幸いです。
そもそも、私(白石)は、音響解析の訓練を積んだわけでなく、見よう見まねでやってみたに過ぎません。もし、お気づきのことがあれば、ご指摘、アドヴァイスなどをどうぞよろしくお願いします。
(文責:白石、2001年10月16日)